座間市入谷K・Y様|外壁塗装・屋根カバーリフォーム
作業・施工内容
ホームページからお問合せいただきました座間市のK様邸のご紹介です。
外壁塗装と屋根リフォーム工事をご依頼いただきました。
まずは現地調査の様子から・・・
■現地調査
外壁はサイディング。
築年数も10年以上経っていたので塗膜が劣化してきていました。その劣化症状で特に気になったのが手で撫でると白い粉状のものが付着するチョーキング現象です。
チョーキング現象とは塗料に含まれている顔料が塗膜の表面にチョークの粉のようになって出現してくることを言います。
熱や紫外線、雨風の影響で塗膜表面にある表層樹脂が劣化するとそうなります。これはもう劣化症状あるあるなので、前回の塗装(もしくは新築)からおよそ10年で出てくる、いわゆるメンテナンスのサインといった感じです。
それと、シーリングの劣化も目立ちました。
サイディング外壁なので継ぎ目に打ってあるシーリング材、痩せや完全に剥がれている部分も多かったです。
クラックは綺麗に補修をして、シーリングは打ち直しをしてから塗装工事をする運びとなりました。
屋根はスレート瓦でクラック(ひび割れ)、棟板金の歪みや浮きが見られました。
今後のこちらのお住まいを使い続ける年数も考慮し、屋根を新しくする工法のひとつ「カバー工法」をご提案させていただきました。
■足場架設工事
足場架設工事です。
足場架設工事は一般的な住宅の場合、およそ20万円程の費用がかかりますので、屋根と外壁のメンテナンスは一度に行ってしまったほうが良いでしょう。
足場工事が必要な理由、皆様お分かりでしょうか。
職人が高所作業をするためなのはなんとなく想像がつくかもしれません。
ネットも貼りますよね。これは職人や材料の落下防止もそうですが、塗料などの飛散を防止する役目もあります。
労働者の安全と健康を確保し、快適な作業環境を作り出すために厚生労働省が発行した省令「労働安全衛生規則」では、「2m以上の高所作業を行う時は安全な足場を設ける必要がある」と定められています。一般的な二階建て住宅の屋根から転落してしまうと大怪我は免れません。場合によっては死亡事故につながることも・・・
工事を無事に終わらせられるよう足場は必ず設置します。
足場を設置して、弊社の看板を掲げたら足場架設工事の完成です。
この看板をご覧になられて、リフォームの問い合わせも多いんですよ^^
足場は大事な広告塔でもありますね。
■バイオ高圧洗浄
塗装工事の前に、下地処理のひとつである「洗浄」を行っていきます。
汚れを根こそぎ落とすために開発された高圧洗浄専用の洗剤、弊社オリジナルの「ガイソーパワークリーナー」を使用します。
高圧洗浄で汚れを吹き飛ばし、それでは落としきれない0.001mmにも満たない、とってもとっても小さい小さいピンホールに潜んでいるカビやコケ、藻などの汚れは、「ガイソーパワークリーナー」が徹底的に洗い落とします。
洗浄により綺麗になった下地にしっかり塗料を付着させることができるので、塗った塗料の性能を十分に引き出して外壁・屋根の寿命を引き延ばすことができるのです。この洗浄方法が弊社では標準仕様となっています。
塗装を行わないエクステリア・外構部分もサービスで洗浄しています。
カーポートや玄関タイル、擁壁・・・・
ガイソーパワークリーナーで洗浄するだけで真っ白(汚れ落ちでの白)になります。
洗浄が終わりましたら1日、2日かけてよく乾燥させてから、クラック(ひび割れ)などの補修工事、シーリング工事(打ち直し、打ち増し)を行い塗装面を綺麗に整えます。
■シーリング工事
外壁のシーリング材が剥がれてきていたので、外壁材の内側に雨水が侵入するのを防ぐ「シーリング工事」を行います。
タイルやサイディングの外壁材は、パネル同士の目地に隙間が生じるので、シーリング材でその隙間を埋めていきます。
シーリング材は外壁だけではなく、屋根、洗面台やお風呂まわりなど、様々なところで使われています。
既存シーリング材撤去
まずは、剥がれてきている、もしくは痩せてきているシーリング材を撤去します。
カッターの刃をを利用してシーリング材を剥がしていくので、刃を入れるときは、外壁材に傷がつかないように注意して作業しなくてはなりません。既存のシーリング材が残っている上に新しいシーリング材を打ってしまうと、次第に古いシーリング材から剥がれてきてしまうので、撤去作業はしっかりと行う必要があります。
新規シーリング材施工
撤去が終わったら、新しいシーリングを打っていきます。
採用したシーリング材は耐用年数30年と言われている「オートンイクシード」です。
マルセイテックでは継ぎ目以外に様々な補修工事でも使用しています。
カラーバリエーションが豊富で、どんな建材にも合う色を見つけることができます。
シーリング材を打つ前にプライマー(下塗り材)を塗ります。
シーリング材と下地との密着力を高めるためです。
続いて、新しいシーリング材を打っていきます。
打っていく溝を中心に両側マスキングテープを貼り、ヘラでならします。
シーリング材が乾いたら養生テープを剥がし、シーリング工事の完成です。
次はいよいよ外壁塗装の工程に入ります。
■外壁塗装工事
外壁塗装工事の工程に入ります。
まずは下塗りです。手塗りローラー工法です。
下塗りはとても大事な工程で、これを怠ると、主剤(中・上塗り塗料)がどんなに高級・高品質な塗料であっても、数年で塗膜の剥離等の不具合が出てきます。そんな悲しい事ないですよね。
マルセイテックの塗装工事は下塗り・中塗り・上塗りの三度塗りがマストとなっています。
(※塗料製品・外壁の状態にもよります。ちなみに中塗りと上塗りは同じ塗料です。)
下地の状況と主剤に応じて、フィラーかシーラーを下塗り材として使用しますが、今回はシーラーです。
下塗りは必要不可欠なものですが例外で「下塗り不要の上塗り塗料」という主剤も存在します。
そういった塗料でも綺麗に仕上がり、そして耐久性・耐候性もしっかり保持できます。
続いて中塗り・上塗りの工程です。
同じく手塗りローラー工法にて施工していきます。
併せて付帯部(雨樋・雨戸シャッターボックス・破風板・軒天井・他)の塗装も行い、外壁塗装工事の完成です。
採用した塗料は弊社オリジナルのフッ素塗料「ガイソーウォールフッ素4F」です。
高耐候性能を保持し、雨による雨筋汚れを防止する低防汚染性、鮮鋭性の高い艶やかな塗膜を作る高光沢性、壁を汚れにくくする親水性塗膜でのセルフクリーニング機能をも備えていて、紫外線・雨風に負けることなく長い期間美観を保たせる優れた塗料です。
また、防藻・防カビ機能が備わっているので、嫌な藻やカビ菌の発生を抑制します。
元々暖色系カラーの外壁だったところから、トーンを上げてホワイトにまとめ、明るく新築のような仕上がりになりました。
続いて屋根カバー工事の紹介です。
■屋根カバー工事
~棟板金などの解体撤去~
屋根カバー(重ね葺き工事)とは、既存屋根の上に新しい屋根材を葺く工法です。
葺き替えに比べ古い屋根材を撤去する費用がかからず工期も短く済むので、とても人気のあるリフォームです。
(注:既存が日本瓦の場合は重ね葺きはできません)
まずは既存の屋根に付いている金物、棟板金、雪止め、ケラバ等を取り外します。
棟板金を外すと、内部に貫板というものが現れます。
こちらも取り外していきます。
貫板とは棟板金を固定する為の下地板の事です。
少し前までは木材の貫板が多く利用されていましたが、木材は経年劣化しやすく、雨水等を含んでしまうと腐食してしまうこともあるので、最近は耐朽性に優れた樹脂製タイプが使われてきています。今回の重ね葺きでも新しい貫板は樹脂製を使用します。
貫板を取り外したら、フラットな屋根になりました。
続いて屋根全体に新しい防水ルーフィングを張り付けていきます。
~防水ルーフィング施工~
採用したルーフィングはセーレンの「ルーフラミテクト」です。
ルーフィング材を敷くことで防水性はもちろん、小屋裏を結露から守ります。
ルーフィング材はタッカーという大きなホチキスみたいなもので下地に打ち付けるのですが、そのタッカーの穴から雨水が漏れてしまうこともあります。ですが、このルーフラミテクトは特殊なポリマーが膨張してその穴などからの漏水をブロック。止水効果も優れているのです。弊社での重ね葺き・葺き替え工事ではよく利用しています。
~金物役物取り付け~
ガルバリウム鋼板製の金物で、ケラバに「唐草」と「ケラバ包み」を取り付けます。
外壁から出っ張っている屋根部分で、雨樋がついていない側をケラバと言い、「ケラバ」とカタカナで書くのが一般的ですが、漢字だと「螻羽」と書きます。
雨樋が付く軒側にも「唐草」を取り付けます。
屋根の淵は雨水が侵入しやすい箇所ですので、水切りの役割がある「唐草」を屋根周りにしっかりと取り付けていきます。
~本体葺き~
いよいよ本体葺きです。
軒先側から2段目と3段目に雪止め挟みながら新しい屋根材を取付けていきます。
屋根全体に敷き詰めたら、新しい棟板金を取り付けていきますが、その前に下地の貫板設置です。
棟のラインに合わせて貫板を固定させます
貫板撤去時に記述しましたが、こちらがプラスチック樹脂製の貫板で「タフモック」という製品です。
軽量で柔軟性もあり、高い耐久性も持っていて、腐食に強い材質なのでシロアリが発生しにくいといった特長があります。
貫板をビスで取り付けたあと、棟板金を被せて固定していきます。
棟板金は錆に強く耐久性に優れたガルバリウム鋼板製を採用しています。
板金取付の仕上げで、ケラバや板金の取り合い部分にシーリングを打って、しっかりと接着させます。
こちらで採用しているシーリング材も、耐用年数30年が期待できる超高耐久シーリング材「オートンイクシード」。
紫外線や雨風を直で受ける屋根ですが、こちらのシーリング材でしたら長い期間安心です。
~工事完成~
屋根重ね葺き工事の完成です!
昔はカバー工法は良くないと言われることもありましたが、今はこの施工方法が主流となりましたね。
おすすめしている工法ですが、確信をもってコストダウンでき、良い施工方法だと思っています。
お客様には仕上がりも大変喜んでいただけました。
エリア | 神奈川県座間市入谷 |
---|---|
施工内容 | 外壁塗装,屋根カバー工法リフォーム |
施工期間 | 3週間 |
金額 | 180万円 |
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