台風後のブルーシートは誰に頼む?自分でやる限界と危険
いま雨漏りしている方へ。 ご自身で屋根に上がってブルーシートをかけないでください。家の中で水を受けて、業者に連絡してください。
早わかり
- 屋根のブルーシートは 業者に頼む。台風のあとの屋根は滑り、割れた屋根材が踏むと抜ける
- 業者は、雨の入り口を広めに覆い、重しと固定で風に飛ばされないようにしている。かけ方が悪いと、かえって雨を呼び込む
- 頼む前に 金額と作業の範囲を先に確かめる。国民生活センターには「ビニールシートをかけられて高額な料金を示された」「解約したらブルーシート代を請求された」という相談も
台風で屋根が壊れて雨漏りしている時、まず思い浮かぶのがブルーシートです。けれど、屋根にブルーシートをかける作業は、台風のあとの屋根の上で行う危険な作業です。この記事では、ブルーシートを誰に頼めばいいか、自分でやってはいけない理由、頼む時に確かめることをまとめます。
目次
- ブルーシートは何のためにかける?
- なぜ自分でかけてはいけないの?
- 業者は、飛ばないためにどうしている?
- 誰に頼めばいい?
- 頼む前に確かめることは?
- ブルーシートは、どのくらいもつ?
- よくある質問
- まとめ
1. ブルーシートは何のためにかける?
本工事までの間、雨の入り口をふさいで、家の中の被害が広がるのを防ぐためです。 このような応急の保護を 養生(ようじょう)と呼びます。
| 目的 | 中身 |
|---|---|
| 雨漏りを止める | 壊れた屋根材のすき間から雨が入らないようにする |
| 被害を広げない | 屋根の下地や天井裏、家財が濡れ続けるのを防ぐ |
| 本工事までつなぐ | 台風のあとは業者が混み、本工事まで時間がかかる |
ブルーシートはあくまで仮の処置です。本工事の代わりにはなりません。
2. なぜ自分でかけてはいけないの?
台風のあとの屋根は、慣れた職人でも慎重になる場所だからです。
| 危ない理由 | 中身 |
|---|---|
| 滑る | 雨で濡れた屋根材・ブルーシートの上は、とても滑る |
| 抜ける・割れる | 台風で傷んだ瓦やスレートは、踏むと割れたり抜けたりする |
| 風にあおられる | 広げたブルーシートは帆のように風を受け、人ごと引っ張られる |
| 高い | 2階の屋根は地上からおおむね6〜7m。落ちれば命に関わる |
| かえって雨を呼ぶ | かけ方が悪いと、シートの下に雨が流れ込み、被害が広がる |
ご家族や知人に頼むのも同じく危険です。 家の中で水を受ける応急処置をして、業者に連絡してください。
家の中でできる応急処置 → 雨漏りが始まった時の室内応急処置
屋根に上る危険性 → スレート屋根の正しい歩き方はある?屋根に上る危険性も解説
3. 業者は、飛ばないためにどうしている?
ご自身でやるためではなく、業者の作業が適切かを確かめるための知識として知っておいてください。
| 業者がしている工夫 | 理由 |
|---|---|
| 雨の入り口より広めに覆う | 端から雨が回り込むのを防ぐ |
| 棟(屋根のいちばん高い所)をまたいで覆う | 上から流れてくる雨をシートの上に流す |
| 土のうなどの重しを、シートの端と途中にまんべんなく置く | 風が入り込んでシートがあおられるのを防ぐ |
| 重しが動かないよう、ロープなどで連結・固定する | 重しがずれると、シートが飛ぶ |
| 雨の流れる向きを考えて、シートを重ねる | 重ね目から雨が入らないようにする |
作業が終わったら、どこにどうかけたかを写真で見せてもらってください。地上からも、シートがめくれていないか、重しがずれていないかを時々見てください。
4. 誰に頼めばいい?
屋根の工事をしている施工会社に頼んでください。 できれば、そのまま本工事の見積も相談できる会社が話が早いです。
| 頼み先 | ポイント |
|---|---|
| ご自身で探した屋根・外壁の施工会社 | 応急処置と、本工事の見積を分けて頼める |
| 以前に屋根の工事をした会社 | 家の屋根を知っているので話が早い |
| 賃貸の場合 | まず管理会社・大家さんへ |
突然訪ねてきた業者にその場でかけてもらうのは避けてください。 次の章のようなトラブルが報告されています。
5. 頼む前に確かめることは?
国民生活センターには、台風のあとのブルーシート(ビニールシート)をめぐって、次のような相談が寄せられています(出典:国民生活センター「ご用心 災害に便乗した悪質商法」)。
- 台風で屋根瓦がずれ、見積もりのつもりで業者を呼んだら、屋根にビニールシートをかけられ、高額な作業料金を提示された
- 屋根工事を解約したら、契約前に行われたブルーシート設置の代金を請求された
こうしたトラブルを避けるため、作業の前に次のことを確かめてください。
- ☐ ブルーシートの作業の金額を、作業の前に教えてもらった(できれば書面で)
- ☐ どこまで覆うのか(範囲)を聞いた
- ☐ 応急処置の料金と、本工事の見積は別だと確かめた
- ☐ 本工事をほかの会社に頼んでもいいか確かめた
- ☐ 作業のあとに写真を見せてもらえる
応急処置の業者に本工事も頼むべきか → 応急処置を頼んだ業者に本工事も頼むべきか
突然訪ねてくる業者 → 突然訪問してくる業者の見分け方
6. ブルーシートは、どのくらいもつ?
もつ期間は、シートの種類や固定の方法、天気によって変わります。 かけてもらった業者に、どのくらいもつ想定かを聞いてください。
| 気をつけること | 理由 |
|---|---|
| 強い風の予報が出たら、業者に一度見てもらう | 風でめくれたり、重しがずれたりしやすい |
| 地上から時々、めくれやずれがないか見る | 早く気づけば、飛ぶ前に直せる |
| 長く放置しない | 日差しや風でシートが傷み、雨が入り始める |
次の台風シーズンまでには本工事を決めるのがおすすめです。
7. よくある質問
Q. 雨漏りがひどいのですが、夜中でもブルーシートをかけてもらえますか?
A. 台風の最中や夜間は、業者も屋根に上がれません。家の中で水を受ける応急処置をして、明るくなって風がおさまってから連絡してください。
Q. ブルーシートだけ頼んで、本工事は別の会社に頼んでもいいですか?
A. 構いません。応急処置の料金を精算し、本工事は比べて決めてください。頼む前に、そのことを伝えておくとトラブルになりません。
Q. 自分でブルーシートを買ってきて、業者にかけてもらえますか?
A. 業者によります。多くの業者は、屋根の状態に合った資材を持っています。相談してみてください。
Q. ブルーシートがめくれているのに気づきました。
A. ご自身で直そうとせず、かけてもらった業者に連絡してください。めくれた部分から雨が入るので、家の中の様子も確かめてください。
8. まとめ
- ブルーシートは 本工事までの仮の処置(養生)
- 自分で屋根に上がってかけない。滑る・抜ける・風にあおられる
- 業者は 広めに覆い、重しと固定で飛ばないようにしている
- 頼む前に 金額・範囲・本工事は別か を確かめる
- もつ期間は業者に聞き、次の台風シーズンまでに本工事を
ご相談ください
私たちは神奈川で屋根・外壁の工事をしている施工会社です。台風のあとの屋根については、次の2つでお受けしています。
- 応急処置(ブルーシートなど)と、本工事のお見積書・写真のご提供(応急処置と本工事の見積は分けてお出しします)
- 他社のお見積りについてのセカンドオピニオン
最終更新: 2026年9月24日
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- 屋根修理・補修
この記事の監修
石原 貴司(株式会社マルセイテック 施工管理責任者/一級建築士・一級建築施工管理技士)
監修者プロフィール
この記事の監修者
石原 貴司株式会社マルセイテック 施工管理責任者/一級建築士
保有資格:一級建築士/一級建築施工管理技士
工法や材料は当社が実際に施工している範囲で説明し、安全に関わる内容は現場で実際に起きている事故をもとに書いています。監修者のプロフィールと監修の方針
