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【住宅基礎④】基礎のひび割れ補修について~意外と知らない住宅基礎~

ここまで【住宅基礎①】では、布基礎とベタ基礎の特徴について。

【住宅基礎②】では、基礎の塗装について。

そして【住宅基礎③】では、布基礎とベタ基礎では、結局どっちがいいのかについて解説してきました。

今回は、基礎のひび割れ補修について解説します。

 

◎代表的なひび割れ補修方法

大切な住まいの基礎部分にひび割れを見つけると、不安な気持ちになりますよね。

基礎のひび割れ補修には、【基礎住宅②】でご紹介したとおり、塗装による補修もありますが、他にも補修方法があります。

ひび割れの状態によっては、専門業者に依頼する必要がありますが、内容も理解できないまま問い合わせるよりも、予備知識として頭に入れておくと、説明を聞いても理解度が格段に上がるでしょう。

ひび割れ補修の相場は、平均して1箇所につき1~2万円と言われています。

ひび割れの程度や範囲にもよりますが、建物全体を補修するとした場合は、10万円程度掛かると思っておいた方が良いでしょう。

補修に掛かる日数は、補修する範囲や天候、気温などの条件にもよって若干の変動はありますが、概ね2~3日程度掛かります。

 

①Uカットシール工法

コンクリート基礎のひび割れ箇所にダイヤモンドカッターなどでU字型に溝を入れ、その箇所にエポキシ樹脂や弾性シーリング剤を注入します。

さらにその上からモルタルなどを塗布して、ひび割れた表面を綺麗に整えていく工法です。

ひび割れの幅が広い場合や、シーリング剤が奥まで到達しない、浅いひび割れに向いている補修方法だと言えます。

ダイヤモンドカッターの種類によっては、U字型ではなく、V字型にするVカットシール工法もあります。

防水性能が高く、ひび割れの動きにも追随します。

 

②ビックス工法

ひび割れが発生している基礎の表面に、専用のパイプを設置します。

ゴム製の注入口を取り付け、ゴムの圧力を利用してエポキシ樹脂を注入していく工法です。

長時間かけて補修作業を行うため、ヘアークラックなどの小さなひび割れにも樹脂を行き届かせることができます。

 

③アラミド繊維シートを貼り付ける工法

アラミド繊維は、高速道路の橋脚の耐震補強や、トンネルの天井部分の耐震補強のために使用されるくらいに優れており、鋼材の約7倍もの引張り強度がある、非常に強力な素材です。

基礎にアラミド繊維シートを貼り付け、その上からモルタル等を塗布して表面を平らにする必要がありますが、ひび割れの補修だけでなく、耐震性の向上も期待できる高性能な工法です。

軽いひび割れに使用するにはコストが掛かりますが、『徹底的にひび割れ補修をして、この先安心して暮らしたい』という方には向いている工法だと言えるでしょう。

 

◎基礎と外壁の劣化はつながっている?!

外壁塗装のメンテナンス周期は10年が目安とされています。

住宅基礎の点検については、布基礎では2~3年、ベタ基礎では10年おきが望ましいとされています。

建物を支える基礎に劣化を発見した場合、その上の生活空間でも劣化がある可能性があります。

基礎のみ補修をおこなっても、外壁に何か不具合があれば雨漏りが起こり、水の浸食によって基礎は再び劣化を起こしてしまうことも考えられます。

雨漏り以外にも、外壁の損傷や躯体部の腐敗によって耐熱性や気密性が低下し、快適な生活空間でなくなる場合も出てきるでしょう。

基礎の点検を行う際には外壁も、外壁の点検を行う際には基礎も、同じタイミングでチェックをして、不具合があればメンテナンスをすることが大切です。

最近は無料で外壁診断や屋根診断、全体を見る住宅診断をする業者が増えています。

問い合わせの時に、基礎も一緒に点検をしてもらえるか確認をしてみましょう。

診断の結果、補修が必要な場所や時期、概ねの工事代金を提示してもらうことが出来ます。

 

◎少しでもお得にメンテナンスをするには

建物診断で外壁と基礎部分の両方に劣化症状が見られた場合、劣化具合によっては外壁塗装や下地補修などでメンテナンスをする必要があります。

塗装やひび割れ補修を業者に依頼すると、見積の内訳は概ね次のような感じになります。

 

①塗料や養生に掛かる費用:20%

②足場に掛かる費用:20%

③職人の人件費に掛かる費用:30%

④その他固定費や営業経費に掛かる費用:30%

 

この内訳内容や比率は、基礎工事においても、外壁塗装においても殆ど違いはありません。

さらに基礎工事と外壁塗装の工程を比較すると、いくつか重なるものがありますので、別々に行うよりも同時に済ませた方が工事の手間が掛からず、全体的なコストダウンにつながります。

少しでもメンテナンス費用を抑え、かつ長期的に安心した暮らしを送るためには、同時に工事を行う方がオススメです。

 

◎まとめ

基礎の補修には専門知識と高い技術力が必要となります。

インターネットなどを検索すると、自分で補修する方法もたくさん公開されていますが、おすすめ出来ません。

基礎は建物を守る大切な土台になりますので、定期的な点検と適切なメンテナンスを意識して、安心してお暮らしいただければと思います。

 

布基礎とベタ基礎の概要についてはこちらから

 

基礎塗装についてはこちらから

 

布基礎VSベタ基礎 結局どっちがいいの?についてはこちらから

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