日本家屋に使える外壁の種類は?それぞれの特徴やメリットを解説!
日本家屋に使える外壁の種類は?それぞれの特徴やメリットを解説!
レトロでおしゃれな雰囲気がある日本家屋ですが、外壁にもこだわりたい人も多いですよね。
外壁にはいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なります。
事前に外壁の種類について把握しておけば、理想的な住まいをつくるときの参考になるでしょう。
今回は、日本家屋に使える外壁の種類について、詳しい内容を紹介します。外壁のそれぞれの特徴やメリットについて、解説していくので参考にしてみてください。
主に使われる外壁の種類は4つ
日本家屋など住宅に使用される外壁の種類は、主に4つあります。
それぞれ特徴が異なるので、自分の理想的な住まいをつくるときには、特徴について把握しておくことが大切です。
主に住宅に使われる外壁の種類は、下記の4つになります。
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング
- モルタル外壁
- ALC外壁
外壁の種類について、それぞれの特徴について詳しく解説します。
窯業系サイディング
窯業系サイディングとは、板状の外壁材のことで成分の8割がセメントで、2割が繊維質で構成されています。
日本の住宅の多くは、この窯業系サイディングが利用されているようです。
コスパがよくバリエーション豊かな性質を持っているので、住宅をつくるときに顧客の要望に応えやすいのが特徴となっています。また、防火性などにも優れているので、耐久性についても優れているのが魅力です。
金属系サイディング
表面はスチール板が施されており、裏には断熱材が入っているサイデイングです。
ステンレスのような丈夫さと、アルミのような腐食に強い性質を持った外壁材となっています。
外気の影響を受けないので、四季に関係なく住みやすい家につくりあげられるのが特徴です。快適な日常を過ごすことができるため、家族で住むならおすすめの外壁材といえるでしょう。
モルタル外壁
網上の金物である「ラス」の上から、モルタルを塗って塗装するのが「モルタル外壁」です。
モルタルとは水や細骨材、セメントを調合したもので、日本家屋のほとんどにモルタル外壁が利用されていました。
モルタル外壁はデザインをつくることができ、波模様をつけたり型をくりぬいたりすることが可能です。
独自のデザインがつくれるので、オンリーワンの住宅に仕上げられます。
ALC外壁
ALC外壁とは、「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の頭文字をとったもので、日本語で「軽量気泡コンクリート」と呼ばれています。
耐火性や耐震性、断熱性、遮音性などの性能が高い外壁素材です。特に耐火性についてはレベルが高く、優れた能力を持っています。
建物の耐久性事態も高くなるので、外壁材のなかでも全体的に性能が高いのが特徴です。
4種類の外壁のそれぞれのメリット
日本家屋など、住宅に使われる外壁は、主に4種類あることを紹介してきました。
外壁の種類によっては、それぞれ特徴が異なり、外壁として選んだ場合のメリットが違います。
4種類の外壁のそれぞれのメリットについて解説していくので、参考にしてみてください。
窯業系サイディングのメリット
窯業系サイディングのメリットとしては、外壁のバリエーションが豊かでコスパが良いといった点が挙げられます。
家の外観を自分の理想的なデザインに仕上げられるので、柔軟に要望に応えられるのが魅力の一つです。
比較的、他の外壁材と比べて安価な金額なので、コスパ抜群なのもメリットの一つとなっています。
できるだけ施工費を安く収めたい人におすすめです。
また、性能的にも防火性や遮音性に優れているのが特徴になります。性能的にもレベルが高い外壁材となっているので、住宅の外壁材としておすすめです。
金属系サイディングのメリット
金属系サイディングのメリットは、断熱性に優れている点です。外気温からの影響を受けにくいので、季節に関係なく快適な室温が維持できます。
また、耐凍害性にも優れているのが、金属系サイディングの特徴です。凍結や融解を繰り返す凍害は、外壁材の劣化に繋がる恐れがあります。しかし、金属系サイディングに含まれている硬質プラスチックフォームは、水分吸収が少ないので凍害しにくいです。
寒冷地で外壁材の耐久性を維持させるなら、金属系サイディングがおすすめといえるでしょう。
モルタル外壁のメリット
モルタル外壁のメリットは、独自のデザインがつくりやすいといった点が挙げられます。
波模様やタイルを貼りつけるなど、好みのデザインをつくり出すことが可能です。
サイディングもバリエーションが豊富ですが、あくまでも工場製品を選ぶ必要があるので、ある程度は制限があります。しかし、モルタル外壁の場合は、デザインをつくり出すことができるので、他にはない外壁のデザインに仕上げることが可能です。
ALC外壁のメリット
ALC外壁のメリットは、耐火性に優れている点です。
厳しい耐火試験に合格した素材のみが使用されているので、建物の耐久性が高いのが特徴になります。
また、地震の揺れに強い性質も持っているので、耐震性も高いのもメリットの一つです。
外壁自体は水に浮くほど軽い素材で出来ており、高層ビルや新幹線などにも利用されています。
4種類の外壁のそれぞれのデメリット
日本家屋などの住宅に使われる4種類の外壁には、それぞれ特徴があり、デメリットも存在しています。
事前にデメリットについて把握しておき、住宅に使うのか判断することが大切です。
4種類の外壁それぞれのデメリットについて、詳しく解説します。
窯業系サイディングのデメリット
窯業系サイディングは、吸水性が高い素材を使用しているため、表面には塗装が行われます。
しかし、表面の塗装は経年劣化によって、徐々に剥がれてしまうケースが多いです。
劣化によって塗装が剥がれてしまうと、水が外壁に侵入して外壁の変形やひび割れを行う危険性があります。
窯業系サイディングを外壁に採用する場合は、経年劣化によるトラブルを回避するため、定期メンテナンスなどを実施することが大切です。
金属系サイディングのデメリット
金属系サイディングは、素材が金属であるため温度変化が激しくなって変形する恐れがあります。
また、衝撃にも弱い性質を持っているので、何か物が当たるとへこむことも多いです。
他にも、海沿いで金属系サイディングを利用すると、塩害によるトラブルが生じる恐れがあります。
錆びるリスクもあるので、活用する際には十分注意が必要です。
モルタル外壁のデメリット
モルタル外壁は、防水機能を持っていない外壁材であるため、塗装をしておかないと水を吸収しやすいのが難点です。
また、基本的に乾燥収縮する性質を持っているので、ひび割れがおきやすい外壁材となっています。
小さいひび割れであれば問題ありませんが、大きなひび割れが起きたときはメンテナンスが必要です。
定期的にメンテナンスを行い、ひび割れなどのトラブルが起きないよう対処することが求められます。
ALC外壁のデメリット
ALC外壁は防水機能がないため、事前に防水のための塗装を行う必要があります。
また、小さな気泡がいくつか出来やすく、吸水性が高いです。
一度水が外壁内に入ってしまうと、ひび割れや欠けなどの劣化が生じやすいので、扱いには注意が必要になります。
日本家屋に使う外壁を選ぶときのポイント
日本家屋に使う外壁を選ぶときは、それぞれの特徴を理解したうえで選ぶ必要があります。
メリットやデメリットを把握して、理想的な住まいづくりに励みましょう。
日本家屋に使う外壁を選ぶときのポイントとしては、下記の通りです。
- おしゃれで安い外壁を選ぶなら窯業系サイディング
- 自由なデザインで選ぶならモルタル外壁
- 断熱性で選ぶなら金属系サイディング
- 耐火性や耐震性ならALC外壁
日本家屋に使う外壁を選ぶときのポイントについて、詳しく解説します。
おしゃれで安い外壁を選ぶなら窯業系サイディング
外観を意識しておしゃれなデザインに仕上げたいなら、窯業系サイディングがおすすめです。
窯業系サイディングは、レンガやタイル、ボーダーといったデザインの選択肢が広いので、自分好みの外壁に仕上げられます。
また、窯業系サイディングは、比較的安価な金額で取引されているので、施工費用を安く済ませることが可能です。
自由なデザインで選ぶならモルタル外壁
自由に自分好みのデザインの外壁にしたいなら、モルタル外壁がおすすめです。
モルタル外壁は、柔軟なデザインが可能なので、オンリーワンの外壁に仕上げられます。
また、質感がよく、日本家屋との相性も抜群です。高級感溢れる外壁にできるので、他の住宅にはない独自性を持たせたい人におすすめの外壁となっています。
断熱性で選ぶなら金属系サイディング
寒い地域などで、外気温の影響を受けたくないなら、金属系サイディングがおすすめです。
金属系サイディングは断熱性が高いので、寒い日や暑い日でも外気温で室温が影響されにくいのが特徴となっています。
また、既存の外壁に重ねて貼るような施工も可能なので、現在の外壁を解体する手間を省くことも可能です。
外壁の金額も安いので、安価に工事を済ませることもできます。
耐火性や耐震性ならALC外壁
ALC外壁は他の外壁と比べて、機能性や耐久性が高い性能を持っています。
特に耐火性や耐震性に優れているので、より強固な住宅に仕上げたいならおすすめです。
また、遮音性にも優れているので、外の音を気にすることなく生活できます。
普段から静かで快適な生活を送りたい人は、ぜひALC外壁を検討してみてください。
日本家屋の外壁を選ぶときはそれぞれの特徴を理解しよう
日本家屋の外壁に選ぶときは、今回紹介した4つの外壁の種類から自分好みのものを選びましょう。
それぞれ特徴が異なるので、事前にどのような特徴を持っているのか把握してから、外壁を選ぶことが大切です。
メリットやデメリットがそれぞれ違うので、外壁を選ぶときは慎重に検討しましょう。今回紹介した外壁の特徴やメリット、デメリットを参考にして外壁を選んでみてください。
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