【実例】屋根カバー工法の失敗事例は?失敗しないために必要なことも解説します
本記事では、屋根カバー工法の失敗事例をご紹介します。
屋根カバー工法の失敗事例
では早速、屋根カバー工法の失敗事例を4つご紹介します。
屋根が剥がれた
屋根カバー工法の後に一番多いトラブルが屋根剥がれです。
2019年に公開された住宅リフォーム・紛争処理支援センターのデータによると戸建て住宅のリフォーム後の不具合相談件数で一番多かったのは「剥がれ」でした。100万円以上もする工事にお金を使ったのにもかかわらず屋根が剥がれてしまうケースがあるようです。
屋根の下地が劣化していた
屋根カバー工法は下地の上に屋根を重ねていく工法であるため、屋根の下地が劣化していると屋根材がうまく固定されません。
劣化したまま屋根材を施工すると、新しい屋根材が崩れてしまったり剥がれてしまうことがあります。最悪の場合、風にさらされて飛んでしまうことも。さらには、劣化した下地から雨水が浸透してしまう恐れがありますので、下地が劣化しているかどうかを確認する必要があります。
カバー工法が適した勾配ではなかった
屋根の勾配がカバー工法に適していない場合、雨漏りの原因となります。
新しい屋根材を置くことでもともと少なかった勾配がフラットになるためです。基本的には角度15度以下の屋根では雨漏りリスクを考えて屋根カバー工法を使うことはおすすめできません。
耐震基準を満たしていなかった
そもそも耐震基準を満たしていない住宅へカバー工法を施すのはおすすめできません。
耐震基準を満たしていない住宅への屋根カバー工法の施工は耐震性を大きく低下させてしまいます。1981年より施行された「新耐震基準」が浸透するまでに建てられた住宅の場合は耐震基準を満たしていないことが多いため、カバー工法が使えるかどうかを事前に確認しておきましょう。
屋根カバー工法で失敗しないために必要なこと
では屋根カバー工法で失敗しないために必要なことを解説します。
- 板金工事業者に直接依頼する
- 工事業者の実績を見る
- 相見積もりを取る
それぞれ解説します。
板金工事業者に直接依頼する
金属屋根を施工する場合は板金工事業者に直接依頼しましょう。
台風・竜巻などのトラブルがあった際、板金工事業者は金属屋根資材・職人と管理しているため迅速な対応が可能です。金属屋根以外は一般的な業者でもOKです。
工事業者の実績を見る
工事業者がどれくらい屋根カバー工法の実績があるかも確認しましょう。
当然ですが実績がある業者ほど屋根カバー工法に慣れており、迅速な対応が可能です。また、仕上がりにも大きな差が生まれるためできるだけ実績が豊富な業者に依頼をしましょう。
相見積もりを取る
多くの業者は問題ありませんが、中には悪徳業者も存在します。
そういった悪徳業者に引っかからないようにするためには相見積もりを取る必要があります。相見積もりを取り費用面での比較をすることで悪徳業者かどうかの判断ができます。また、工期なども比較できるので一番安心できる業者に依頼をしてください。
屋根カバー工法がおすすめできないケース
最後に屋根カバー工法がおすすめできないケースをご紹介します。
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メンテナンスまでの期間を延ばしたい
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金属以外の屋根材にしたい
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屋根の状態が悪い
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既にカバー工法を実施している
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既存屋根にアスベストが含まれている
まとめ
屋根カバー工法で失敗しないためには、下地に問題がないかを確認した上で優良業者を選びましょう。