【外壁カバー工法】外壁カバー工法のメリット・デメリットについて詳しく解説
屋根リフォーム工法の1つとして、屋根カバー工法(屋根重ね葺き工法)が広く採用されるようになりました。
外壁リフォームにおいてもカバー工法(重ね張り)がありますが、塗装に比べると認知度が低いようです。
そこで今回は外壁カバー工法のメリット・デメリットについてご紹介します。
◎カバー工法の素材
①樹脂サイディング
樹脂サンディングは価格も安価で施工も簡単というメリットがありますが、デザインが決まっていることと断熱性能が劣るというデメリットがあります。
②金属サイディング
金属サイディングはガルバリウム鋼板、エスジーエル鋼板、アルミの3種類に分かれます。
その中でガルバリウム鋼板は現在最も普及しているサイディング材になります。
屋根カバー工法ではよく耳にする素材ではないでしょうか。
◎外壁カバー工法のメリット
①コストと時間を節約できる
カバー工法(重ね張り工法は、既存の外壁の上から新しい外壁材を張る工法になります。
普段と変わらず暮らしながらの施工が可能で、既存の外壁を撤去する必要もありません。
シロアリ被害や腐食の有無の確認のため、土台や軒下に近い部分を一部剥がすことはありますが、基本的にその他の大部分は残したまま新しい外壁材を張り付けます。
そのため既存外壁の解体・撤去にかかる手間や費用は発生せず、張替えリフォームと比較すると工事期間のコストと費用を削減することができます。
②断熱性・防音性の向上が期待できる
外壁カバー工法は既存外壁に新しい外壁材を重ねることで、壁どうしの間には空気の層が作られます。
この空気層が暖かい空気や冷たい空気を遮断するため、1年を通して快適な温度をキープすることが出来ます。
また外壁が二重になることで、遮音・防音効果も高くなる可能性があります。
幹線道路に面した住まいや、屋外から聞こえてくる騒音でお悩みの場合は、外壁カバー工法でリフォームすることでより静かで快適な生活を送れるかもしれません。
◎外壁カバー工法のデメリット
①内部結露
外壁の内側と外側に生じる気温差と、既存外壁と重ね張りをした外壁の間の湿気が原因となって、壁の内側に結露が発生することがあります(内部結露)。
内側のことですので目視で確認することが出来ず、非常に厄介ですが、壁の中に胴縁という部材を間隔を開けて配置することで空気の通り道を作り、これによって内部結露を防ぐことが出来ます。
外壁カバー工法を実際に施工したいという場合は、結露の可能性があるということを理解しており、胴縁などの施工もしっかりとしてくれる業者に相談をすると良いでしょう。
②建物の総重量
外壁カバー工法は、人間で言えば重ね着をするのと同じ。
重ね着をすることで衣類の重さが増すように、外壁材が増えることによって建物全体の重量が増加します。
重さのある建物は大きな地震が発生した際に揺れやすい傾向が見られます。
外壁カバー工法を考えている方は、使用する外壁材の重さにも注目すると良いでしょう。
◎まとめ
いかがでしたか?
外壁リフォームには塗装、カバー工法(重ね張り工法)、張替え工法と大きくわけて3つの方法があります。
どの工法も一長一短ありますので、どの外壁材が適しているのか、カバー工法以外の工法との比較検討など、信頼の出来るリフォーム業者とよく相談しながら話を進めて行くとよいでしょう。
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