マンション外壁塗装に足場の設置は必要?設置費用や空き巣対策について解説
本記事では、マンション外壁塗装に足場の設置は必要なのか解説します。
マンション外壁塗装に足場の設置は必要?
結論ですが、「ほとんどのケースで足場の設置は必要」です。
しかし、足場を設置せずに外壁塗装を行っている業者も一定数います。その理由をメリット・デメリットの面から解説します。
設置するメリット
マンションの外壁塗装工事に足場を設置するメリットは、作業を効率化できる点です。
外壁塗装を含む「修繕工事」では、上下の移動が頻発するため足場がないと作業効率がぐんっと落ちてしまいます。また、作業員の安全性を確保することもできます。
設置するデメリット
逆に足場を設置するデメリットとしては以下が挙げられます。
- 足場設置の費用がかかる
- 設置・解体の際に近隣住民の迷惑になる
- 不審者がマンションの中に侵入する可能性が高くなる
- 日当たり・風通しが悪くなる
ただ作業員が効率よく、そして安全に作業を進められるようにするためには足場は欠かせません。ほとんどのケースで足場は設置されるものだと認識しておいてください。
マンション外壁塗装における足場
ではここからはマンション外壁塗装における足場を4つご紹介します。
単管足場
最もポピュラーな足場として「単管足場」があります。
鉄パイプを組み合わせて作られた単管足場は、不安定で安全性が低いことが難点として挙げられるでしょう。ただ、以下でご紹介する足場を組むことができない場合は単管足場で代用するケースがほとんどです。
単管ブラケット足場
続いて、「単管ブラケット足場」です。
単管ブラケット足場はその名の通り、単管にブラケットで固定した板を取り付けた足場をいいます。単管足場よりも安定しますが、まだまだ安全面は良いとは言えません。
枠組み(ビティ)足場
続いて、「枠組み(ビティ)足場」です。
銅管を建材にジャッキ・筋交・銅製布版などの基本部材を嵌め込みつつ積み上げていく足場です。地上45mの高さまでであれば枠組み(ビティ)足場が使われることが多いです。ただ、大規模修繕以外で枠組み(ビティ)足場が使われることはほとんどありません。
クサビ式(ビケ)足場
続いて、「クサビ式(ビケ)足場」です。
凹凸のある金具(クサビ)をハンマーで打ち込んでいき、積み上げていく足場です。マンションだけでなく戸建て住宅の外壁塗装でもクサビ式(ビケ)足場がよく使われます。
マンション外壁塗装の足場設置費用
マンション外壁塗装の足場設置費用は2018年に国土交通省より発表されている「マンション大規模修繕工事に関する実態調査」で以下のように記載されています。
割合としては以下の通りです。
- 1位:75~100万円(30.6%)
- 2位:100~125万円(24.7%)
- 3位:50~75万円(13.8%)
そもそも何階まで設置できるのか
先ほどの費用資料を見る中で「そもそも何階まで設置できるの?」と疑問に思った方は多いかもしれません。
結論、15階までです。
一般的な枠組みの足場であれば15階以上の設置はおすすめされていません。それ以上の階数で一般的な枠組みの足場を使うのは安全面的に良くないとされています。
高層マンションの場合は
もし15階以上ある高層マンションの場合は、ゴンドラ足場(機械式足場)が使われます。
屋上からロープで吊り下げているゴンドラに乗りながら外壁の塗装を行います。当然、ゴンドラ足場(機械式足場)は一般使いもできますので日常清掃のために使われることもあります。
マンション外壁塗装で足場を設置すると空き巣に遭う?
最後に、マンション外壁塗装で足場を設置する際に考えるべき「空き巣」問題について解説します。
足場を設置すると確かにマンションに侵入しやすくなるだけでなく、シートやネットで隠れて侵入されていることがわかりにくくなります。足場を使って最上階まで登ることもできてしまうため空き巣の被害に遭う可能性はゼロとは言い切れません。
そのため、以下の対策をおすすめしています。
窓の防犯を強化する
まずは、窓の防犯を強化しましょう。
ホームセンターなどでは窓用の補助鍵が販売されていたり、飛散防止フィルム・防犯シートが販売されていたりします。そういった防犯グッズを取り入れて窓の防犯を強化しましょう。
防犯用フィルムを購入する
また、防犯用フィルムを購入するのも良い方法です。
よくあるのは、特殊なガラスを別途購入して窓にはめる対策。これだとかなりの費用がかかってしまうため、防犯用のフィルムを貼っておくことをおすすめします。フィルムの効果自体は10年ほどありますので一度購入すれば当分は貼り替える必要がありません。
まとめ
今回は、マンションの外壁塗装に足場が必要なのか解説しました。
結論、ほとんどのケースで足場の設置は必要です。しかし、ゴンドラ足場(機械式足場)を使ったり低階層のマンションであれば足場の設置をしないこともあります。