マンション外壁塗装の工事期間は?塗装すべき周期も解説します
本記事では、マンション外壁塗装の工事期間を解説します。
マンション外壁塗装の工事期間は?
基本的にマンション外壁塗装の工事期間は2~3ヶ月です。
戸数の多いマンションの外壁塗装であれば3ヶ月以上かかることもあり得ます。事前にどれくらいの期間を必要とするのかを業者と相談しつつ適切なタイミングで外壁塗装をスタートさせるべきでしょう。
マンション外壁塗装の流れ
一般的なマンション外壁塗装の流れは以下の通りです。
- 周囲への挨拶を済ませる
- 業者に依頼をする
- 足場を組み立てる
- 外壁の洗浄・養生を行う
- 下地処理を行う
- 下塗り・中塗り・上塗りを行う
- 最終確認と足場の撤去を行う
これらの流れを全て終えるのに2~3ヶ月ほどかかります。
マンション外壁塗装の工事期間が延びる原因は?
多くのマンション外壁塗装は2~3ヶ月で完了しますが、中には工事期間が大幅に延びてしまうことがあります。
その原因を3つご紹介します。
天候が優れない
外壁塗装は野外作業になるため、天候に大きく左右されます。
特に、下塗り・中塗り・上塗りの作業は塗料を乾燥させる工程も含まれているため雨の日には作業ができません。風が強い日も塗料が舞ってしまう恐れがあるため基本的には作業ができず、一時的にストップしなければなりません。
マンションの痛みが激しい
想定以上にマンションの痛みが激しい場合も、工事期間が延びてしまいます。
例えば、壁に大きなひび割れが生じていたりコーキング材が大きく劣化していたりなど「普通ではない痛み」が発生しているとなかなか2~3ヶ月で工事を終えることはできません。外壁塗装をする前に補修を行う必要があるため、3~4ヶ月ほどかかってしまうケースも多いです。
追加の工事が発生した
中には、「設備グレードをあげたい」「工事内容を変更したい」など管理組合サイドの問題が生じるケースもあります。
事前の診断では明らかにならなかったことが塗装工事の途中で判明することも稀にありますので、そういった場合も工事期間を大きく後ろ倒しにしなければならなくなります。ただ、「なぜ外壁塗装をするのか」の目的から外れたような要望であれば、わざわざ工事期間を延ばしてまで対応する必要はありません。
マンション外壁塗装の周期は?
特に大きな問題がない限り、マンションの外壁塗装は10~15年周期が良いとされています。
国土交通省「長期修繕計画標準様式・長期修繕計画作成ガイドライン・長期修繕計画作成ガイドラインコメント」では12年ごとの外壁塗装(修繕含む)を勧めており、大幅なズレはおすすめできません。使用する塗料の耐用年数にもよりますが、細かなメンテナンスは欠かさないようにしましょう。
マンション外壁塗装をすべきサイン
しかし、周期よりも早めに外壁塗装をすべきサイン・症状がいくつかあります。
- ひび割れ
- 塗膜の剥がれ
- チョーキング
この3つのサインがあれば周期が来ていなくても外壁塗装をすべきです。
ひび割れ
ひび割れは、温度変化によりコンクリートなどが膨張・収縮を繰り返し発生します。
小さなひび割れであれば特に大きな問題にはなりませんが、幅0.3mm・深さ4mm以上のひび割れの場合だと構造内部まで亀裂が入っている可能性があります。そのままにしておくと雨水が浸透し劣化する恐れや最悪の場合だと倒壊する恐れも無視できません。「小さなひび割れだから」と楽観的にならずに早め早めの対処を心がけるようにしてください。
塗膜の剥がれ
塗膜の剥がれは、塗料の耐用年数が過ぎてくると発生します。
また、十分な乾燥時間をおかずに次の工程に進んでしまったり下地処理が甘いと塗膜の剥がれが発生します。このまま放置していると雨風にさらされてしまい建物全体の劣化につながります。浮いている・剥がれている塗膜はきれいにして、塗り替え工事を行いましょう。
チョーキング
チョーキングは、塗膜の効果が薄れてきたときに発生します。
特に大きな問題に繋がることはありませんが、外壁を触るだけで白い粉が手についてしまうため住民を悩ませてしまうかもしれません。高圧洗浄機があればそのままザーッと掃除することが可能です。
まとめ
マンション外壁塗装の工事期間は約2~3ヶ月です。
しかし、いろいろな原因が重なり工事期間が延びてしまう可能性もあります。日頃からのメンテナンスを欠かさずにしておきましょう。