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【壁から粉が・・・】チョーキング現象について解説

「チョーキング現象が起こっています。すぐ塗らないと大変なことになります!」
これはポピュラーな営業トークです。
チョーキング現象とは塗膜劣化の初期段階のため、すぐに塗らなければならないわけではありません。

塗り替えの時期が訪れている事を知らせる建物からのサインです。

サインが出始めてから1年~2年の間に塗り替えをするのが改修の適正時期となります。

もし今、ご自宅に症状が最近現れ、調べている最中の方がいましたら、慌てなくて大丈夫です。

予算と今後の建物維持計画を練り、ご自分にぴったりの業者さんを見つける時間はたっぷりとあります。

 

 

◎チョーキングとは

さて、順番が前後しましたがチョーキングとは何なのかを解説してまいります。

チョーキング現象とは、白亜化(はくあか)とも呼ばれており、壁を指で触った時に白い粉がつくことをいいます。

※塗料の色によって、茶色や黒色の粉が付着する場合もあります。

 

 

◎粉の正体と原因その1

その正体は、顔料が粉状になったものです。

塗装に使用される塗料は、発色の為の顔料と、外壁や顔料を保護する樹脂と添加材によって構成されています。

紫外線・熱・水分・風等に長い間さらされたことによって、塗装表面の樹脂が分解劣化し、中の顔料が出てくるのです。

よって、影響を受け易いのは、紫外線がよく当たる箇所です。

シーリング(外壁のボードとボードのつなぎ目・隙間をシーリング材で埋めること)に使用されるゴム類でも見られます。

シーリングのチョーキングは、シーリングが劣化した末に硬化し、密封性や気密性を保つことができなくなった状態のことをさします。

 


 

チョーキングは、劣化に伴い早い段階で出てくる症状です。

早急に塗装をしなければいけないわけではありません。

ですが建物が塗装によって保護されていないので、放置しておくと雨水などが浸入し、カビやコケが生えやすくなります。

 

◎原因その2

チョーキング現象は経年劣化だけでなく、施工不良が原因で起こり得ます。
チョーキング現象が起こりやすい施工不良の代表例
1.沈殿していた塗料が、しっかりと混ざっていないまま塗った。

2.高圧洗浄での作業や塗装作業の際に手順を誤った。
3.立地や使用条件に合わない塗料を使用した。
などです。

使用した外壁塗料の耐用年数よりも大幅に塗装膜の劣化が早い場合は、施工不良の可能性もあります。

 

 

◎チョーキング現象の経過

自然に治まることはなく、放置するとどんどん劣化が進んでいきます。

激しい劣化を避けるためにも、チョーキング現象が起こっていたら塗り替えを検討しましょう。

 

 

◎セルフチェック方法

1.素材をチェック

モルタル外壁や窯業(ようぎょう)サイディング外壁などは、劣化した際にチョーキング現象が起こりやすい素材です。

 

2.手で触って確認する

太陽がよく当たる外壁を指でなぞってみて、粉が手に付着すれば、チョーキング現象が起こっていると言えます。

触った手が真っ白になるようであれば早急に対処が必要です。

塗料によって茶色や黒色の粉が出る場合もあり、本当にチョーキングの粉なのかわからない場合は専門業者に尋ねましょう。

 

3.目で見て確認する

外壁自体が退色していたり、粉状のものが飛んでいたりしたら著しく劣化が進んでいる証拠です。

4.水で濡れると変色する

劣化した外壁は防水性が低下しているため、水に濡れた時に変色します。

雨が降った後や、水をかけた際に変色したらチョーキングが起きています。

 

 

◎補修の流れと注意

補修法は、高圧洗浄で粉を洗い流し、塗装の塗り替えを行うという手順を踏みます。

洗浄作業は簡単なように見えますが、丁寧に作業を行わないと塗料がつきにくくなったり、チョーキングを再び引き起こしやすくなったりするため注意が必要です。

さらに、高圧洗浄の圧力調整を間違えた場合、外壁自体に負担をかけることもあります。

粉が出ているからといって、自分で洗い流したり、ブラシでゴシゴシとこすって落とそうとしたりするのは避けましょう。

 

 

◎チョーキングを防ぐ

チョーキングを防ぐ対策は、残念ながら存在しません。
発生時期を遅らせる事は出来ても、発生そのものを防ぐ方法はありません。
大事なのは「チョーキングをどうやって防ぐか」ではなく、「チョーキングをいかに早く発見できるか」です。

発生時期を遅らせるための対策は大きく分けて2つです。
1.立地条件に合った塗料選び

2.定期的な外壁チェック

です。

ご自身で出来ることもありますので、塗料選びの際は信頼できる業者と打ち合わせ、日々の生活で定期的なチェックを行ってみてください。

 

 

◎まとめ◎

いかがでしたか?

どうしても免れない現象ではありますが、塗装の適正時期の判断と、その間にやってはいけないこと等がお分かりいただけたかと思います。

もし今、チョーキング現象に戸惑っている方がいたらお役に立てたなら幸いです。

良い施工業者を見つけて素敵な外壁に生まれ変わりましょう!

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