【シロアリ】シロアリ発見!放置のリスクと正しい対応
『リビングで、和室で、これまで無かった違和感を感じてしまった。』
『羽アリが飛んでいた。』
『ドアの開け閉めがしにくくなった。』
こんなポイントからシロアリ被害に気が付いたあなた。
すぐにシロアリ駆除を依頼しますか?それとも・・・。
そこで今回は、シロアリ被害を放置することのリスクと、シロアリを発見した際の正しい対応について解説します。
◎シロアリ被害を放置することのリスク
『シロアリ被害に遭っている感じがするけれど、業者に依頼するのはもう少し先にしても大丈夫だろう』と安易に判断する方が多いのは何故でしょうか。
それは恐らく、『それまで気付かず普通に暮らしてこられたのだから、今更急いでも大きな違いはないだろう』という考えがどこかにあるからかもしれません。
では、シロアリ被害を放置した場合、建物は一体どうなってしまうのでしょうか。
①家の倒壊リスクが高くなる
シロアリは小さな生き物ですが、家一棟を倒壊させるほどの破壊力は十分持っています。
建物は健康で丈夫な柱はあってこそ成り立っているものです。
シロアリ被害に遭い、柱がもろくなっていたり、歪みが生じていたりすれば、家屋倒壊の危険性は十分にあります。
シロアリ被害が重症化すると、手で触れただけで柱がポロポロと崩れることもあります。
このような状態では、いつ倒壊してもおかしくないと言えるでしょう。
最悪の場合、倒壊によって怪我をしたり、命を落したりすることも考えられますので、シロアリ被害を安易に考えないことが重要です。
②天災の影響を受けやすい
シロアリ被害で建物の強度が著しく低下している場合は、地震や豪雨などの影響を受けやすくなります。
地震ではひび割れや歪み、家屋倒壊などのリスクが高くなりますし、台風やゲリラ豪雨などでは、雨漏りや建物強度の低下が進行する恐れがありますので、注意が必要です。
特に日本は地震や台風など、天災の多い国とされています。
天災が多い国で安全に暮らすということは、それだけ頑丈な建物でなくてはならないということになります。
シロアリ被害を放置しておくことは、天災被害を拡大させることに繋がりますので、シロアリ対策は早めに行っておきましょう。
◎シロアリを発見した際の正しい対応
まず大前提としてシロアリは、『住まいに使用されている全ての木材を餌として見ているかもしれない』ということは理解しておく必要があります。
基礎部分や躯体、壁、天井裏など、全ての木材を食べ尽くすまでシロアリの進行は止まりません。
①殺虫剤は使用しない
ホームセンターや量販店では、スプレータイプのシロアリ用殺虫剤が販売されています。
殺虫剤を使えば、目の前のシロアリを退治することは出来ますが、逆に被害箇所が広がってしまい、駆除が大変困難になってしまうことが考えられます。
目の前のシロアリが退治されたことを目の当たりにした他のシロアリは警戒し、それまでとは違う、別の離れた場所へ散らばってしまう可能性が高くなるからです。
②被害状況を確認する
シロアリの種類やどこが被害に遭っているのか、その確認をしましょう。
これらはシロアリ駆除の成功率にも関係する、大切な情報になります。
自分で確認できる範囲でかまいませんのでチェックを行い、できればデジカメ等での画像データとしても残しておきましょう。
③専門業者に相談する
普段私たちがあまり目にすることがないシロアリが、外に出てきたということは、既に見えない部分で被害が大きくなっている可能性があります。
自分で駆除することも出来ないわけではありませんが、シロアリ駆除を完璧に行うことはプロでも難しいと言われているくらいに難易度の高い作業になります。
シロアリ被害は放置すれば放置した時間だけ、その被害は広がっていき、最悪の場合は建替えが必要になってしまうこともあります。
安全安心な暮らしを手に入れるために、早急に専門業者へ相談しましょう。
◎まとめ
シロアリ被害は日々、確実にその状況は悪くなっていきます。
『あれ?』と疑問を感じた時が対策を検討すべき時期にあると考えましょう。
羽アリは5~7月に掛けて大量発生します。
もし家で羽アリを見つけたら、その羽アリがどこから来たのかを見極め、しっかりとした対策を講ずるようにしましょう。