【エクステリア】土間コンクリートのメリット・デメリットとは?
戸建ての駐車スペースやアプローチに増えつつある土間コンクリート仕上げ。
スタイリッシュで雑草が生えてくる心配もないので、日ごろのお手入れも簡単そうですよね。
駐車スペースを広くするタイミングで、土や砂利の地面から土間コンクリートに変更したい。
外構リフォームのタイミングでアプローチの部分を土間コンクリートでリフォームして、住まいのイメージを変えたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、土間コンクリートのメリットとデメリットについて解説します。
◎土間コンクリートのメリット
①足元や車が汚れない
地面が土の場合、そしてカーポートなどの屋根も設置されていない場合は、当たり前ですが雨が降るとそのまま地面に落ちるため水溜まりが出来たりぬかるんだりします。
そしてタイヤについた泥で、周辺の道路も汚してしまう可能性があります。
車を降りた途端に、履物がぬかるみに沈んでしまって残念なことになってしまう事もあります。
逆に天気の良い日は表面の土が乾燥しているため砂埃となり、いくら洗車しても大切な車がいつも埃っぽいなんてことも・・・。
土間コンクリートでしたら、それらの心配やストレスはありません。
②雑草が生えない
土間コンクリートでは雑草が生えませんので、定期的な草抜きは不要です。
雑草が生えている駐車スペースやアプローチは、見た目に悪いだけれなく防犯上も良い環境とは言えません。
空き巣からすると「この家は手入れが行き届いていないから、セキュリティも甘くて入りやすいはず」と見えてしまうからです。
また年齢を重ねると、草抜きもなかなかの重労働ですね。
それらのメンテナンスから解放され、時間的にも肉体的にも余裕が生まれます。
③とにかく強い
コンクリートは耐久性に優れています。
一般的な耐用年数は50年以上!
大きな地震や、かなり強い衝撃がない限りは、その役割を維持することが出来ます。
④掃除がしやすい
土間コンクリートは左官職人がその表面を平らに仕上げるため、掃除がしやすくなっています。
落ち葉などはホウキでササっと掃けば良いですし、砂埃のような汚れであれば水を流せば綺麗になります。
デッキブラシでゴシゴシこすっても、簡単にお掃除が出来ます。
⑤水捌けが良くなる
平らに見える土間コンクリートでも必ず、水が溜まらないように僅かな勾配を取ります。
勾配をつけることで雨が降ったり、水を流したりした場合でも、水分がコンクリート表面を流れていくため、水が溜まることなく水捌けの良い状態を維持することが出来るのです。
◎土間コンクリートのデメリット
①初期費用が高額
施工したい土地の形状や広さなどの現場条件にもよりますが、土間コンクリートの施工費用は高額です。
材料の価格高騰もその理由に入りますが、仕上げるまでに多くの工程を踏まなくてはならないということも大きな理由になります。
ただ、耐用年数で逆算して1年分のコストを考えると、決して高くはないと言えるかもしれませんね。
②ひび割れ(クラック)が起きる
コンクリートはこう見えてデリケートな一面を持っており、温度や乾燥などの様々な理由からひび割れが起きることがあります。
実際駐車場の土間コンクリートで多少のひび割れが発生しても、下の地面が見えていなければその耐久性に問題はありません。
③施工スペースが一定期間使えない
新築の場合であれば問題はないのですが、リフォームの場合はこの問題があります。
そう、土間コンクリートにする場合はコンクリート打設前後、一定期間乗り入れることが出来ません。
他に駐車するスペースがあれば良いのですが、そうではない場合は別に駐車場を借りたり、コインパーキングを利用しなくてはならなかったりと、別途費用が発生してしまいます。
④外構リフォームが高額になる可能性
例えば土間コンクリートの外構リフォームをした10年後に、別の外構リフォームを計画するとします。
土間コンクリートがそのままで良いのであれば問題ないのですが、そうではない場合は土間コンクリートの撤去が必要です。
コンクリートの撤去は人力では難しいため、どうしても機械を使うようになりますし、また撤去したコンクリートを処分するには別途廃棄物処理費用が掛かります。
◎まとめ
いかがでしたか?
一度施工すると、なかなか次のリフォームを気軽にすることが出来ないのが土間コンクリートです。
今ある暮らしの快適性だけではなく、5年後10年後の暮らしがどうなっているのかという観点からも検討されると良いと思います。
このメリットデメリットを、是非ご参考になさってください。
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