【シロアリ】これってシロアリ被害?見分けるポイントについて徹底解説
リビングでのくつろぎタイムのはずなのに、これまで感じなかった違和感を覚えたことはありませんか?
それはもしかしたら、シロアリの仕業によるものかもしれません。
今回は、シロアリ被害なのかどうかを見分けるポイントについて解説します。
◎シロアリ被害が起きやすい場所
①キッチンやお風呂場
キッチンやお風呂場などの水回りは、建物の中でどうしても湿気が高くなりやすい場所になります。
水を使用した際、隙間から床下に水が流れ湿気がこもり、水シミを作ってしまうケースが多く報告されています。
水回りの床板や壁に被害が起きやすく、シロアリの侵入経路となりやすくなっています。
②畳
和室の畳が本畳であれば、シロアリの餌となってしまいます。
シロアリは木に含まれるセルロースが主食ですが、畳の素材であるイグサも大好きだからです。
また畳は、一度敷いてしまうと都度畳を起こすということは難しいため湿気を含みやすく、シロアリの生育環境になりやすい傾向にあります。
畳の上を歩いた感じに違和感を覚えたり、部分的に柔らかくなっているという場合は、シロアリ被害を疑った方がよいでしょう。
③玄関
雨の日の玄関は、普段よりも湿気が高くなりがち。
それは雨で濡れた靴や傘などの雨具を、玄関の土間部分に置いておくことが多いからです。
玄関床の素材がタイルの場合ですと、タイルの隙間から水が入り込み、湿度が高くなってしまいます。
④床下
シロアリと言えば床下というイメージをお持ちの方も多いと思います。
床下は普段、私たちが目にすることは殆どありませんので、シロアリ被害に遭っていても気付きにくい場所になります。
しかし床下は湿気がたまりやすく、家の土台や柱など、地面続きで木材があることが多い場所になります。
建具の建て付けが悪くなったり、柱を軽くノックして空洞音がしたり、部屋の床がフワフワしたりして、ようやくその被害に気が付いたというケースが多く報告されています。
⑤家の外回り
シロアリは建物の中だけで発生するわけではありません。
シロアリの侵入経路は、主に羽アリの飛来か地面を伝ってになります。
建物のすぐそばに植わっている樹木や木製のウッドデッキ、枕木などのエクステリアもシロアリの発生しやすい場所になります。
特にこれらのエクステリアは、常に雨風にさらされますので、晴れた日が続いていたとしても中まで乾燥することは難しく、湿気が多い場所になってしまいます。
まだ木製のものだけではなく、庭に放置してあるダンボールもシロアリの餌となります。
建物周辺には不要な木材やダンボールなどを置かないように、注意しなくてはいけません。
◎シロアリ被害を見分けるポイント
①壁や柱から空洞音がする
シロアリ被害を受けていない健康な柱や壁と、シロアリ被害を受けている柱や壁は、叩いた時の音に明らかな違いがあります。
健康な柱は中身がしっかりと詰まっているため、ずっしりと低めの音で、響きも少なく、ボリュームが小さめです。
対してシロアリ被害を受けている柱は、中身が空洞化しているため共鳴空間が出来ています。
叩くと高めの軽い音がして、音も響きやすいという特徴があります。
もし可能であれば、柱以外にも天井や壁、床など、すみずみまで叩いてみましょう。
また、叩くだけではなく、指で押してみる動作も、シロアリ被害を見分けるポイントになります。
シロアリ被害が進んでいる場合は、指で押しただけで柱が凹んでしまう場合があります。
叩いたり、指で押したりしながら、その被害状況を把握できるようにしましょう。
②床に小さなフンや木屑が落ちている
戸締りはしっかりとされているはずなのに、ペットを飼っているわけでもないのに、床に小さなフンや木屑が落ちているという場合は、シロアリ被害を疑いましょう。
小さなフンや木屑があるということは、シロアリの被害が大きくなっている可能性が極めて高いです。
シロアリは上記の被害が起きやすい場所にある柱や壁などの木材を食べ、食べるものがなくなると次の餌を求めて移動します。
小さなフンや木屑が落ちているということは、シロアリが建物内を移動しながら生きているという証拠の1つになるのです。
小さなフンや木屑が建物のあちらこちらで確認できた場合は、シロアリ被害が建物全体に及んでいる可能性を示しています。
③羽アリがいる・蟻道がある
建物周辺や庭で羽アリを見かけたり、蟻道を見つけたら、それはシロアリ被害の初期段階かもしれません。
シロアリは地中から侵入し、徐々にその規模を大きくしていくため、初期段階ではあまり気が付かないことが多いと言われています。
しかし羽アリの存在は、シロアリの巣がある程度の規模に成長していると考えられています。
羽アリは大きく分けて、シロアリとクロアリの2種類が存在しています。
見分けるのに迷った際は、色と胴体に対する羽の大きさで判断すると良いでしょう。
シロアリの羽は胴体に対して大きいですが、クロアリの羽は胴体とほぼ同じくらいのサイズです。
④生活に不便を感じることが増えた
シロアリが居るような痕跡は確認できなくても、日常生活を送る上で不便に感じることが増えた場合も注意が必要です。
例えば、玄関や室内のドア開閉がしにくくなったり、歩くと床が沈むようになったりした場合は、シロアリ被害の可能性が高いです。
シロアリが発生していることで建物に歪みが生じ、建て付けに影響を及ぼしていることがあります。
築年数が経過していれば、経年劣化による場合もありますが、同じタイミングで複数箇所から不便に感じることが増えた場合は、シロアリ被害の可能性が高いと考えましょう。
⑤室内に小さな羽が落ちている
『何の虫か分からないし、姿も見かけないけれど、小さな羽が落ちている』といったことはありませんか?
これは羽アリが建物内で活動していた際に、羽が落ちてしまった痕跡かもしれません。
羽アリやシロアリの種類を見極めるのは難しいですが、『羽の先が丸みを帯びた、細長い羽』を見かけたら注意しましょう。
◎まとめ
『うちは大丈夫』と、何故か安易に考えてしまいがちなシロアリ被害。
しかし実際、被害に遭っているのに気が付かず生活を続け、気付いた時には状況が深刻化していた・・・というトラブルが多いのです。
他人事と捉えず、まずは発生しやすい場所や見分けるポイントを頭に入れて、チェックをしてみましょう。
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