外壁塗装をするお金がない時はどうする?やってはいけないことや早めに塗装すべき理由は?
規模によりますが外壁塗装は平均数十万円ほど費用がかかります。
しかし、外壁塗装をするためのお金がないときに限って外壁塗装をしなければならなくなるのはよくある話です。
そこで今回は、外壁塗装をするお金がない時はどうするべきなのかを解説します。
外壁塗装をするお金がない時はどうする?
一般的に外壁塗装をする際には、事前に必要な費用を計算し貯めておきます。
しかし、急に外壁塗装の必要性が出てくることもあります。
その場合、十分な外壁塗装をすることができなくなることも考えられますがそのまま放置しておくわけにもいきません。
外壁塗装をするお金がない時はどうすべきなのでしょうか。
助成金の利用
まずは、助成金の利用です。
住んでいる地域によっては市区町村から外壁塗装のための助成金が提供されていることがあります。
例えば、横浜市の場合は以下の記事を参照してください。
お住いの地域に外壁塗装の助成金が出ているかどうかを調べてみましょう。
ローンの利用
続いては、ローンの利用です。
外壁塗装をする際にローンを利用する人は増えてきており、、最近では自己資金が50%ほどになっています。
わかりやすいデータがありましたのでこちらをご覧ください。
引用:外壁塗装ラボでは、リフォームローンを活用されるお客様が増えています!
このようにローンを利用して外壁塗装をする人は増えています。
もしローンを利用する場合は以下の3つのローンを組むのが一般的です。
- 有担保ローン
- 無担保ローン
- 住宅ローンで利用している金融機関を利用する
このいずれかのローンを利用して外壁塗装を行いましょう。
部分的に補修する
続いては、部分的に補修することです。
外壁塗装をする際に全てを塗装する必要はありません。
臨時でやっておくべき部分であったり、最優先に塗装すべき部分がある場合はそこだけ業者に依頼をする方法があります。
ただ、あくまでも応急処置にすぎませんのでなるべく早めに全体の外壁塗装を完了させましょう。
外壁塗装費用の削減
続いては、外壁塗装費用の削減です。
先ほどの部分的な補修とは違い、外壁塗装業者を比較検討し一番良いコスパの業者に依頼をすることで外壁塗装の費用削減につながります。
お住いの地域によっては十数の外壁塗装業者がいますので一通り見積もりを取って、価格と塗料の質などを比較検討することをおすすめします。
ただ、「安いから」という理由で外壁塗装業者を選ぶのはNGです。
外壁塗装をするお金がない時にやってはいけないことは?
先ほどご紹介した方法を活用すれば、外壁塗装するお金がなくても対応できることが多いです。
しかし、その方法を活用してもまだ外壁塗装をするお金がない時もあるでしょう。
なんとかして外壁塗装を完了させたいが、今すぐにお金が用意できない時にやってしまいがちなことがあります。
外壁塗装をするお金がないときにやってはいけないことはいくつかありますのでご紹介します。
性能が低い塗料を使用する
まずは、性能が低い塗料を使用することです。
外壁塗装をする際に塗料を選択できることが多くなっていますが、「安いから」という理由で塗料を選択することはおすすめできません。
一般的に外壁塗装に利用される塗料の価格と耐用年数を比較してみました。
塗料 | 価格(㎡) | 耐用年数 |
---|---|---|
アクリル | 1,000円〜1,500円 | 5〜7年 |
シリコン | 2,300円〜3,000円 | 10〜15年 |
これだけみるとアクリル塗料の方がお得に見えますが、塗装回数はアクリルの方が2~3回多くかかってしまいます。
一見すると安く済む塗料でも、トータルで見るとお金がかかってしまうこともあるのです。
自分で外壁塗装をする
続いては、自分で外壁塗装をすることです。
最近Instagramで「#外壁塗装DIY」というハッシュタグが流行っていますが、素人が外壁塗装を行うのはあまりおすすめできません。
というのも、外壁塗装は専門的な知識を持った人間が作業をするべきものであり一朝一夕で身につけた知識だけで素人が外壁塗装を行うべきではないからです。
この投稿をInstagramで見る
例えばこちらの外壁塗装DIYの投稿ですが、最終的に3ヶ月ほど時間がかかり完成したものも業者クオリティではありません。
外壁塗装に携わっていた経験がある場合は別ですが、外壁塗装に対してあまり知識がない状態で着手するのは辞めておきましょう。
業者選びを価格でする
続いては、業者選びを価格ですることです。
外壁塗装業者は地域によりバラバラではありますが、複数いることが多いです。
実際に見積もりを取ってみて使用する塗料や予算などをみて「安いから」という理由で外壁塗装業者を選んでしまうのはNG。
外壁塗装業者が提示してくる価格が安いのにはそれなりの理由があり、納得のいく理由が見つかるまではその業者に依頼をすべきではありません。
お金がない状態で焦る気持ちはわかりますがそこに漬け込む悪徳業者が蔓延っている可能性があることを忘れてはなりません。
放置する
最後は、放置することです。
お金がないときに外壁塗装をする必要があると、どうしても後回しになってしまいがちですが放置は絶対にNGです。
放置してしまうと以下のような順番で症状が現れます。
- 外壁の色があせる
- 剥がれやひび割れが起きる
- 外壁の下地が傷んでくる
- 住宅の部材が腐食する
- 室内の壁も劣化してくる
どれだけお金がない状態でも助成金を利用して外壁塗装をすべきです。
お金がない時でも外壁塗装をすべき理由は?
先ほど外壁塗装をせずに放置をすると症状が現れると説明しました。
- 外壁の色があせる
- 剥がれやひび割れが起きる
- 外壁の下地が傷んでくる
- 住宅の部材が腐食する
- 室内の壁も劣化してくる
この順番で劣化が進んで行きますが、お金がないときでも外壁塗装をすべき理由はこの5つに詰まっています。
もう少し詳しく解説を進めて行きます。
ひび割れる
まずは、ひび割れるからです。
外壁が痛んだままの状態で放置をしてしまうと、外壁にヒビが入ります。
そして、外壁が反り始めてしまいそこから劣化が始まるのです。
ひび割れている段階で外壁塗装をすればなんとか回復しますが、これ以上に劣化が進行してしまうとなかなか元の状態へ戻すことが難しくなります。
雨や湿気が入る
続いては、雨や湿気が入るからです。
ひび割れた部分から雨や湿気が入り、内部の木材が腐る原因となります。
木材が腐ってしまうと外壁塗装だけでなく、内部の補修も必要になり予算以上の費用がかかってしまうことも考えられるでしょう。
雨や湿気が入ってきた段階で外壁塗装の費用はかなりかかってしまうことは覚悟しておく必要があります。
耐熱性が低下する
続いては、耐熱性が低下するからです。
先ほどのひび割れの副作用になりますが、ひび割れてしまうとその部分から風が入り込んでしまい耐熱性が低下します。
冷暖房を入れていても全く意味がなくなってしまうのです。
光熱費が高くなってしまうことも考えられますので外壁塗装は早めに行うべきなのです。
強度が低下する
続いては、強度が低下するからです。
もし外壁がコンクリートでできている場合は、ひび割れから生じる湿気により中性化してしまいコンクリート自体の強度が下がってしまいます。
中性化は初期で収まっている場合はなんとかなりますが、末期まで進んでいるとコンクリート自体を新しく入れ替える必要があります。
こうなると外壁塗装ではなくリフォームという扱いになります。
腐食する
最後は、腐食するからです。
木材の間に水や湿気が入り込むと徐々に腐食が始まります。
また、ひび割れている状態で腐食が進んでいくと外壁塗装を行う前に家が倒壊してしまうこともあります。
例えば、アメリカの高層マンション崩壊のニュースが代表的でしょう。
記事はこちら。
このように大規模な崩壊が起こる可能性がありますが、少しでも予兆がある場合は早めに外壁塗装をしておきましょう。
まとめ
今回は外壁塗装をするお金がないときにすべきことをご紹介しました。
お金がなくても地域によっては助成金が出ているところもありますので、使える制度やサービスは全て使って外壁塗装を進めるようにしてください。
外壁塗装をせずにそのまま放置していると最終的には倒壊の可能性があります。