戸建て外壁塗装をするベストタイミングは10年？劣化のサインや費用を安く抑える方法などを一挙大公開！
マイホームを建てたものの、外壁がどんどん劣化してきている悩みに直面する人は多くいます。ただ、「外壁塗装のベストタイミングっていつなんだろう…？」と疑問に思う人も多いはず。
そこで今回は、戸建て外壁塗装のベストタイミングをご紹介します。
戸建ての外壁塗装はいつすべき？
結論ですが、戸建ての外壁塗装は10年を目安にすべきです。
もちろん、10年を待たずして外壁塗装をしてしまっても問題はありません。ただ、長期的に見て一番コスパの良い戸建て外壁塗装のタイミングは10年だと言われています。
なぜ10年が目安なのか
では、なぜ戸建て外壁塗装のベストタイミングが10年だと言われるのでしょうか。
理由は「窯業系サイディングボード」にあります。実は、日本の戸建てを含む住宅の約80%は窯業系サイディングボードが使われており、主成分のセメントは防水性能が全くありません。窯業系サイディングボードが工場で製造される際に防水性能を付与しますが、寿命はわずか5~7年ほど。
窯業系サイディングボードに限らずほとんどの外壁材の防水性能が5~7年で寿命を迎えてしまうため、10年が外壁塗装のベストタイミングだと言われています。
戸建ての外壁塗装をすべき劣化のサインは？
平均的な窯業系サイディングボードの寿命は10年です。
しかし、10年を待たずして寿命を迎えてしまうケースも少なくありません。わずか5年で外壁が著しく劣化してしまうことも考えられるでしょう。
では、戸建ての外壁塗装をすべき劣化のサインをご紹介します。
サイン1：外壁の色あせ
まずは、外壁の色あせです。
塗装時よりも外壁に色あせが見られたら外壁塗装を依頼してもOKです。機能面で問題がなくても、外観に問題がある場合は外壁塗装をして新しく綺麗な戸建てに生まれ変わらせる方が良いでしょう。
サイン2：外壁のひび割れ
続いて、外壁のひび割れです。
外壁塗膜が剥がれていたり、膨れていたりしたら外壁塗装のサイン。ひび割れ部分から雨水が浸透し、戸建て全体の耐久性を下げてしまうことにつながりかねませんから、早め早めの外壁塗装をおすすめします。
サイン3：チョーキング
続いて、チョーキング現象です。
外壁を触った際、白い粉が手につくようであれば外壁塗装をすべきタイミングかもしれません。チョーキング現象を放置していると、外壁のひび割れやカビの発生につながります。
サイン4：塗膜の膨れ・剥離
続いて、塗膜の膨れ・剥離です。
外壁のひび割れと同じように、塗膜が膨れていたり剥離していたりすると戸建ての耐久性が下がってしまいます。少しでも膨れや剥離を見つけたら部分的でもいいので外壁塗装をしておきましょう。
サイン5：シーリング材の剥離
続いて、シーリング材の剥離です。
サイディングボードのつなぎ目や窓のサッシなど、シーリングをしている部分が劣化したら塗装のサインです。ただ、外壁塗装をするのではなくシーリングの増し打ちや打ち替えで対処するのが一般的とされています。
戸建て外壁塗装の費用相場は？
さて、戸建て外壁塗装ですが費用相場は以下のようになっています。
| 坪数(延坪) | 延床面積 | 塗装面積 |
|---|---|---|
| 20坪 | 66㎡ | 73〜112㎡ |
| 30坪 | 99㎡ | 109〜168㎡ |
| 40坪 | 132㎡ | 145〜224㎡ |
| 50坪 | 165㎡ | 182〜281㎡ |
| 60坪 | 198㎡ | 218〜337㎡ |
| 70坪 | 231㎡ | 254〜393㎡ |
| 100坪 | 330㎡ | 363〜561㎡ |
もちろん、外壁素材や戸建ての構造により費用は上下します。ただ、多くの戸建て外壁塗装の場合は上記の費用相場に落ち着きます。
費用は塗料グレードに大きく左右される
ちなみに、外壁塗装の費用は塗料グレードに大きく左右されます。代表的な塗料ごとの耐久年数と施行単価は以下の通りです。
| 塗料の種類 | 耐久年数 | 施工単価 |
|---|---|---|
| アクリル塗料 | 3～8年 | 1,000～1,800円/㎡ |
| ウレタン塗料 | 5〜10年 | 1,500～2,500円/㎡ |
| シリコン塗料 | 7〜15年 | 1,800～3,500円/㎡ |
| フッ素塗料 | 12〜20年 | 3,000～5,000円/㎡ |
耐久年数が長いほど施行単価は高いです。ここはバランスを見て戸建てにどの塗料がマッチするのか外壁塗装業者と相談しながら進めるのが良いでしょう。
戸建て外壁塗装の費用を安く抑えるコツは？
では最後に戸建て外壁塗装の費用を安く抑えるコツをご紹介します。
コツ1：施行時期を梅雨か冬にする
実は、外壁塗装は梅雨や冬など湿気が多い時期になると工事費用が安くなる傾向にあります。
ただ、雨や雪で作業が中断することも多くなり予定していた工期を大幅にオーバーしてしまうことも考えられます。そのため、期間に余裕を持たせて外壁塗装業者に依頼をすべきだと言えるでしょう。
コツ2：補助金や火災保険を活用する
お住いの地域によっては、地方自治体から補助金や助成金が支給されることがあります。
また、外壁の劣化条件によっては火災保険が適用されることも。一度、地方自治体のHPにアクセスし外壁塗装関連の補助金や助成金が出ていないかをチェックしてみてください。
コツ3：相見積もりを取る
外壁塗装業者の中には、悪徳業者が存在します。
そういった悪徳業者に依頼をすると費用単価が高額になったり工事自体が粗悪なものになったりとトラブルが頻発します。そのため、相見積もりを取り悪徳業者に依頼をしないように対策をする必要があります。
まとめ
戸建て外壁塗装のベストタイミングは10年です。
ただ、劣化のサインを見て10年を待たずに外壁塗装をしてしまっても問題ありません。その際は長期的に見てコスパの良い外壁塗装をすることをおすすめします。
