【ウッドデッキ】天然木デッキの特徴は?塗装やメンテナンスの必要性について徹底解説!
「ウッドデッキが傷んできてしまった」
「憧れのウッドデッキがついに完成!長持ちさせるには・・?」
ウッドデッキも経年などの理由で徐々に劣化してしまいます。
劣化が進む前に適切なメンテナンスをして長持ちさせたいですよね。
でも、はたしてDIYでできるのか?業者に依頼したほうがいいのか?など、よく分からないこともあると思います。
そこで今回は、ウッドデッキの木材の種類、メンテナンスについて解説します!
そもそもウッドデッキとは?
ウッドデッキとは、地面から高さを設けた木材でつくられた甲板のことです。
束(短い垂直材)、大引き(根太を支える横材)、根太(床板を受ける横架材)、デッキ床板で構成されたものです。
一般的には、天然木を使用したものを指しますが、木粉と樹脂を混ぜるなどした人工的なエクステリア建材も多くあります。
ウッドデッキの種類
ウッドデッキには主に以下のような種類があります。
①天然木デッキ
天然木で作られていて、その中でもハードウッドと、ソフトウッドに分けられます。
樹の種類によっても異なりますが、その素材感が大きな魅力です。
■ハードウッド:イペ、ウリンなど、耐久性に優れ防虫・防腐処理の必要がない木材
■ソフトウッド:SPF、レッドシダーなど、やわらかく水分を含みやすい木材
②人工木デッキ
樹脂と木粉を混ぜて天然木の風合いを再現したものです。
含水率が低い素材であるため、防虫・防腐処理の必要はありません。
耐久性、メンテナンス性が高いのが特長といえます。
建材メーカーやエクステリアメーカーなどから、素材も商品も豊富に揃っています。
天然木、人工木、それぞれにメリット、デメリットがあるので、特徴を理解した上で選びたいものです。
耐久性やお手入れのしやすさなどを求めるのか、天然の素材感を求めるのか、優先順位を明確にすることが大切といえます。
それでは、それぞれの素材について掘り下げて解説していきます。
天然木デッキの種類
デッキは雨風などにさらされる為、強度と耐久性があって、かつ腐りにくい木材が適しています。
天然木デッキは主な樹種としては、先にも記述しましたが「ハードウッド」と「ソフトウッド」に分けることができまます。
①ハードウッド
ハードウッドはその名の通り硬く・強く・長持ちする木材で、ウッドデッキによく使われる素材です。
見た目も高級感があり耐久性の面でも優れています。
シロアリや雨水などにも強く腐食の心配が少ないので、基本的に防虫・防腐塗装が必要ありません。
【代表的なハードウッド】
・イペ 強度と耐久性に優れている。代表的なウッドデッキ材。
・ウリン 耐久性があり、光沢と木肌が美しい。
・セランガンバツ 滑らかで明るく、光沢がある。
ハードウッドのメンテナンスは、傷や生えてきた苔や付着した汚れを、デッキブラシや高圧洗浄機などで洗浄したり、サンドペーパーなどで落とす程度で大丈夫です。
年に一回程度の洗浄で大丈夫なので、手間のかかる作業にはまずならないと言っていいでしょう。
逆に、ペンキなどの塗料が染み込みにくく、塗装した場合でも表面的に色はつきますが、その色あいは長期間持ちません。
②ソフトウッド
ソフトウッドは全体的に価格が安いのが特徴です。
柔らかい木なので加工はしやすいのですが、虫食いや水の浸透がしやすく、すぐに腐ってしまい、耐久性の面では劣ります。
【代表的なソフトウッド】
・SPF スプルース(えぞ松)、パイン(松)、ファー(もみ)の3種類のマツ科の樹木のこと。柔らかくて加工が簡単。
・レッドシダー 暖色系で温もりを感じさせられる色調です。ソフトウッドの中でも耐久性に優れている木材です。
・ペルタデッキ 耐久性、色合い、加工性などの要素が優れている。
ソフトウッドは、特にメンテナンスの必要性が高い素材です。
雨水などの水分で腐食しやすく、シロアリ被害に遭う可能性もあります。
そのため、ソフトウッドには防虫・防腐処理を欠かすことができません。
天然木デッキのメンテナンス
ウッドデッキは安全性を維持し、美観を保つために定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスをしないと、素材によっては腐食しやすくなります。
また、ささくれや壊れた部分を放置すると、思わぬケガにつながることもあります。
日頃のお手入れとして、土や砂ぼこりがたまらないように、デッキブラシでの掃除をしましょう。
砂ぼこりを放置しておくと、ほこりの中の腐朽菌が木を腐らせるケースもあります。
また、コケが生えてきた場合は、しっかり落しておくことも大切です。
ソフトウッドデッキは塗料の塗り直しが必要
ソフトウッドデッキは、日頃のお手入れのほかに、定期的な塗料の塗り直しが必要です。
塗料は経年劣化、雨風、紫外線などの影響で徐々に剥がれてきます。
狭い範囲での劣化でしたら部分的に塗り直せば良いですが、広範囲にわたる場合は全体の塗り直しを検討しましょう。
塗布する前には、ウッドデッキの汚れをきちんと落とし、よく乾燥させます。
乾燥が不十分で塗布すると、腐食したり塗料が剥がれることがあるので、天気のよい日が続く時に行うのが良いでしょう。
ソフトウッドデッキのメンテナンスに関してはこちら↓
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メンテナンスはDIYでできる?
メンテナンスはDIYでもできます。
自分で塗料などを買ってきて、塗れば安く仕上げることができます。
ただし、大がかりなメンテナンスとなると塗料代が数万円かかります。
手間や時間がかかったのに、仕上がりがイマイチ・・・なんてことも。
大がかりになる場合や、DIYに自信のない方はコスパを考えても、業者に依頼することをおすすめします。
木材や設置場所にあう塗料を、ちゃんと選別することができる専門の塗装業者に依頼するほうが、プロの腕での施工となるので仕上がりも綺麗になります。
費用はかかりますが、せっかくのウッドデッキです。
ずっと綺麗な状態で使いたいものですよね。
◎ まとめ ◎
天然木のウッドデッキの寿命は、木材の種類や塗装、設置される場所の気候や設置方法などで違ってきますので、一概には言えません。
ですが、耐用年数に大きく関わるのはメンテナンスです。
素材にあわせたお手入れや塗り替えなどを行うことがとても重要です。
次回はもう一つのウッドデッキの種類、人工木デッキについて解説します
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