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【瓦棒葺き】瓦棒葺き屋根の特徴とメリットについて徹底解説!~屋根リフォーム~

「瓦棒葺きの屋根ってどんな屋根なんだろう?」

「瓦棒って??」

「瓦って付くから和瓦の種類かな?」

・・・と思われるかもしれませんが、瓦棒葺きとは金属屋根の施工方法の一種です。

この記事では瓦棒葺き屋根の構造や特徴、メリットについて解説します。

ご家庭が瓦棒葺き屋根の方は参考にしてみてはいかがでしょうか

 

 

瓦棒葺き屋根とは

瓦棒葺き屋根とは、よく見る一般的な波型の瓦を重ねたような瓦屋根ではなく、トタン屋根やガルバリウム銅板などの金属板を葺く際に使われている施工方法です。

昔の瓦棒葺き屋根にはトタンが使われていたため、まとめてトタン屋根と呼ばれることもありました。

ただ、実際は「瓦棒葺き=トタン屋根」というわけではありません。

瓦棒葺きというのは、あくまで屋根を取り付ける一つの工法のことを指します。

上記は瓦棒葺き屋根の断面図です。

棟に対して屋根材が直角となる縦葺き工法の一種で、芯木と呼ばれる角材に、金属板を巻きつけて釘で打ち付けるのが特徴です。

この芯木を瓦棒と呼ぶため瓦棒葺きといい、施工される屋根材は金属製のもののみです。

 

つなぎ目が少ないため雨漏りに強く、勾配がゆるやかな傾斜角度での施工が可能です。

また、施工方法がシンプルで工事がしやすいため、戦後は多く住宅に用いられました。

 

※縦葺き工法とは、屋根の棟から軒にむけて屋根材を取り付けている屋根のこと。

縦じまの見た目が特徴で、金属屋根に多く見られる工法です。

 

 

瓦棒葺き屋根に使われる屋根材

①トタン屋根

トタンは、鉄でできた鋼板の表面を、亜鉛でメッキ処理した屋根材です。

亜鉛でメッキを施すことで金属であるにも関わらず、サビに強くなるという性質をもっています。

 

トタン屋根は安価な上にサビにも強いと言うことで、屋根材として広く普及しました。

大正時代から使用されていた建材のひとつであり、現在も工場の壁などで使われているのをよく見かけます。

 

瓦と比べ軽量なため建物への負担が軽く、雪が屋根に積もる地域では重宝されてきましたが、トタンには酸性やアルカリ性に偏ると、メッキの腐食速度が速まるという弱点があります。

また、トタンの表面に傷がつくとそこから一気にサビが広がってしまいますので、10年程度で塗装のメンテナンスが必要です。

 

このような事柄が影響して、最近ではトタンが屋根材として使われる機会はほとんどなくなっています。

 

②ガンバリウム銅板

ガルバリウム鋼板は、鉄でできた鋼板の表面をアルミニウム・亜鉛・シリコンでできた合金でメッキ処理をした屋根材のことです。

メッキにアルミニウムとシリコンを加えることで、トタンよりもサビに強くなっています。

 

ガルバリウム鋼板はトタンと同じく非常に軽量な屋根で、もし酸性雨が降ったとしても錆びやすくなるということはありません。

メッキが強化されたことにより、高い耐久性も実現されています。

また、耐用年数も30年とトタンに比べて長く、着色性が高く色の種類が豊富です。

 

このように屋根材として優れた性質を持っているため、最近では屋根のリフォームで採用されることも多くなっています。

全く錆びないというわけではありませんが、長期間建物を風雨から守ってくれる、優秀な屋根材といえます。

 

 

瓦棒葺き屋根のメリット

①傾斜がゆるいが雨漏りしにくい

瓦棒葺き屋根の場合、屋根の棟から軒までが一枚の屋根材で覆われます。

継ぎ目がないため、一寸勾配(いっすんこうばい)という緩やかな傾斜でも水が流れやすくなっています。

どのような屋根形状でも勾配でも、取り付け可能なので、非常に汎用性の高い屋根の工法といえます。

屋根材の加工もとても簡単な為、少し複雑な形状の屋根でも簡単に合わせることができます。

 

②耐震性が高く、瓦に比べ軽量

瓦棒葺き屋根の重量は瓦屋根の1/10ほどです。

建物への負担を軽減できます。

また、一枚の金属板が長尺ですので、瓦のように崩れる危険性が低く、軽い素材でもあることから地震などの災害時にも建物に大きな負担がかかりません。

 

③施工が簡単なためコストが抑えられる

瓦棒葺きは、あらかじめ屋根のサイズに合わせて工場で加工した屋根材料を取り付けていきます。

現場作業は屋根材料を張るだけになるので、他の屋根に比べると施工が簡単です。

 施工が簡単ということは、それだけ短時間で屋根が完成するということです。

施工が短時間で終われば、人件費を削減することができるので、コストを抑える効果にも期待が持てます。

 

 

◎ まとめ ◎

瓦棒葺きは、屋根の取り付け方法としては多くのメリットがあります。

ただ、トタンが屋根材として使われる機会が少なくなったため、目にする機会も減っていきました。

 最近では、ガルバリウム鋼板の屋根が注目を集めています。

そのため、瓦棒葺きを検討する機会も増えてくるかもしれません。

瓦棒葺き屋根のメリットは、ガルバリウム鋼板の屋根を採用する際の参考にしてみてください。

 

次回は瓦棒葺き屋根のデメリットについて解説いたします

 

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