【外壁塗装】吹き付けタイルとは?② メリット・デメリットについて徹底解説!
住宅などの外壁には、仕上げとして外壁塗装を行います。
その目的は、風雨や紫外線などの環境から家を守ることと、デザイン性を高めることです。
外壁塗装を検討中の方は塗装について調べると、「吹き付けタイル」という言葉を目にすることがあると思います。
最近は外壁の仕上げ材としてサイディング材が用いられることが多くなってきましたが、「吹き付けタイル」もまだまだ根強い人気を誇る仕上げ材の一つです。
前回ブログで、吹き付けタイルの特徴について解説しました。
今回は吹き付けタイルを外壁に用いるメリット・デメリットについて徹底解説いたします。
まずは、吹き付けタイルの特徴についておさらいです。↓
【外壁塗装】吹き付けタイルとは?① ボンタイルについても徹底解説!
吹き付けタイルのメリット
①上塗りだけで性能が戻る
吹き付けタイルは、模様付けと仕上げの上塗りが別々の層を作る「複層仕上塗材」です。
塗り替えは、一番表面の上塗り層が劣化した時点で行えば、少ない塗料で簡単に施工できます。
また、塗り替えだけで性能が新品同様に戻ります。
②ひび割れにくく防水性が高い
吹き付けタイルを主材・上塗り塗料ともに弾性のある材料にすることで、ひび割れしにくくすることができます。
さらにタイルの主材がひび割れても、最上層の弾性塗料が伸びてひび割れを覆うことで、水の浸入を防ぎます。
③耐久性が高く、汚れがつきにくい
ウレタンなどの合成樹脂に、珪砂や寒水石などを混ぜたものを材料とするため塗膜も厚くなり、単にローラーで塗り重ねているものよりも耐久性が高く、下地への密着性も優れています。
耐久性が高いとメンテナンスにかかる手間や費用についても節約できるので、大きなメリットだと言っていいでしょう。
また、吹き付けタイルの壁は、陶磁器のようになめらかなので汚れがつきにくく、洗浄も楽に行えます。
④施工時間が短い
塗料をエアスプレーガンで施工していくため、手塗りと比べると広い面積を一気に塗ることができます。
施工にかかる時間が短い上に、施工に必要な作業員の人数も少なくて済むので、コストが抑えられます。
➄デザイン、カラーが豊富
塗膜が厚く、陶磁器質タイルのような風合いが得られるため重厚感のある仕上がりになります。
職人の技術次第で、美しい模様や質感での施工も可能です。
さらに、上塗り塗料はカラーバリエーションが豊富です。
お好みの色を選択することができます。
⑥施工にかかる費用が手塗りに比べると安い
吹き付けタイルでの外壁塗装は、手塗りで塗装をおこなう場合より、1平方メートルあたりの料金を200円ほど安く済ませることができます。
たった200円?!と感じるかもしれませんが、外壁は塗装する範囲が広いので、全体で考えると大きな差になってきます。
また、工期が短くて済むというメリットからでも、職人を拘束する期間も短くなるので、その分の費用も節約できるようになります。
吹き付けタイルのデメリット
①塗料の飛散
塗料をエアスプレーガンで吹き付けるため、外壁以外の部分にまで飛散してしまいます。
近隣の家の迷惑にならないよう、施工前に養生をしっかりとしておく必要があります。
②騒音がする
エアスプレーガンはコンプレッサーの先に取りつけています。
コンプレッサーは空気を圧縮して噴出させる機械のため、噴出させる時にどうしても大きい音が出てしまいます。
この音は塗料を噴出させる度に出てしまうので、その独特の音がうるさいと嫌がる近隣の人も出てくるかもしれません。
ただ、メリットでも解説しましたが吹き付けタイルの施工期間は短く、早ければ1日程で完了します。
トラブル防止の為に、作業前に近隣の方々へ挨拶に行ったほうが良いでしょう。
吹き付けタイルは業者選びが重要
吹き付けタイルは、職人の腕によって仕上がりに差が生じます。
ランダムな模様は吹き付けタイルの魅力ですが、ばらつきが多く粗が目立つような仕上がりでは嫌ですよね。
きれいな模様を施工できる高い技術を持った塗装業者を選びたいものです。
「一級塗装技能士」などの国家資格者が施工する業者を選ぶとよいでしょう。
また、吹き付けタイルの外壁性能は、上塗り塗料によって決まります。
低品質な塗料では外壁の寿命が短くなります。
だからと言って、絶対に高品質な塗料が絶対!とも限りません。
高品質な塗料には耐久性や耐水性、遮熱性能や防汚性能など、さまざまな特徴を持った製品があります。
どのような性能が必要かは、立地条件や築年数、その他建物の状況によって変わります。
本当に必要な性能を見極めたうえで、予算に合った塗料を選びたいものです。
こういった塗料に関しても、業者さんはプロです。
相談しながら選定していくと良いでしょう。
◎ まとめ ◎
外壁の仕上げ材の1つである「吹き付けタイル」について、2回に渡って解説してきました。
最近の住宅ではサイディング材の外壁が主流になってきていて、吹き付けタイルを見かけることは少なくなってきました。
しかし、独特の雰囲気や塗り壁ならではの風合いを好む方も少なくなく、吹き付けタイルによる塗装はまだまだ根強い人気を誇っています。
外壁の全体ではなく、部分的なアクセントとして採用する家もあるほどです。
外壁塗装は施工後の見た目だけで選ばれがちですが、吹き付けタイルのメリットに魅力を感じるのであれば、サイディング材ではなく吹き付けタイルを採用するのもおすすめです。
数あるモルタル外壁の仕上げの中でも、吹き付けタイルは優れた方法です。
他の仕上げ方法に比べて技術が必要なので、業者選びがとても大切です。
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