【外壁の汚れ】サビについて徹底解説!①原因
外壁の汚れの原因の一つに「サビ」があります。
「サビ」はどうして出来てしまうのでしょうか。
綺麗な外壁だったのに、「サビ」のせいで見栄えが悪く、なんだか家が汚く見えてしまいますよね。
「サビ」は見栄えが悪いだけでなく、資材の老朽化が起こっているというサインになります。
また、「サビ」が建築資材の内部にまで浸食すると、家の防水性や断熱性が低下して、最悪の場合、壁の倒壊に至る恐れも・・・
ここでは、「サビ」の原因について徹底解説します。
「サビ」の種類
「サビ」は主に次の種類に分けられます。
赤サビ
特徴:水に溶けやすく、もろい。早く進行する。
発生する場所: 鉄 銅
黒サビ
特徴:硬く、鉄にしっかり密着するため、鉄を保護する。
発生する場所:鉄 銀
白サビ
特徴:腐食から金属を守る作用がある。
発生する場所:アルミニウム、亜鉛
青サビ
特徴:銅製品の腐食を防ぎ、抗菌作用を持つ。
発生する場所:銅(青緑色)
「サビ」の多くは水分と金属が接することで発生します
建物内部に侵入した水分
外壁のクラック(ひび割れ)などから、雨水は壁を伝って内部に浸入することがあります。
建物の内部にある、ラス鋼などの金属部に水分が付着することで「サビ」が生成されます。
鉄部に付着した水分が原因
「サビ」のある金属部が雨によって濡れると、雨水と一緒に「サビ」が流れてしまいます。
雨で流れた「サビ」が、サイディングなどを伝う際にサイディングへ定着することがあります。
※サイディングとは外壁素材の一種です
「もらいサビ」
金属ではない壁でも「サビ」が発生し、それが雨風によって、又は壁に触れたりすることで壁が「サビ」をもらってしまうことがあります。
こういった現象を「もらいサビ」といいます。
特に以下の物から、「もらいサビ」がしやすいです。
・自転車、三輪車
・照明
・脚立
・ホース
・フットライト
・スコップ
錆びにくい素材の壁でも、もらい錆で発生した「サビ」は威力が強く、「サビ」の侵食や内部の劣化が非常に早くなります。
壁へのもらい錆を防ぐために、「サビ」やすいモノはなるべく外壁の側に置かないよう気をつけましょう。
手抜き工事
使用する塗料によって、工程や回数は違いますが、下塗り、中塗り、上塗りの三回工程が塗装の基本です。
しかし、業者によっては塗る回数を減らしていることがあるため、塗料の性能がきちんと発揮できず、「サビ」の発生につながることがあります。
また、下地調整が行われていない、「サビ」止めが使用されていないことなども原因になります。
外壁が新しい頃は塗装面の防水効果によってさびは発生しづらいのですが、時間の経過と共に徐々に防水効果が弱まり、外壁に水分が留まりやすくなっていきます。
外壁に水分が留まるとさびが発生しやすい環境となり、実際にさびが表面に現れてくることがある…というのが一般的なサビの出現理由です。
「サビ」の発生原因は建物の種類による??
上記のでも解説しましたが、「サビ」の原因は大気中の雨水が原因です。
ですが、実は木造住宅か鉄筋で建てた建物かで、「サビ」の発生原因も変わってきます。
木造住宅の場合
モルタルの外壁にできたクラック
モルタルの下地には、ラス鋼と呼ばれる金網が入っており、モルタルの剥落を防いでいます。
外壁にできたクラック(ひび割れ)から内部へ雨水が浸入した際に、「サビ」が発生することがあります。
「サビ」が、どこから発生しているのかを突き止めるのと同時に、内部の防水紙が機能していなければ取り換える必要も出てきます。
バルコニー軒天周辺
バルコニーの軒天井周りの「サビ」は、バルコニーにある手すり周辺から水が漏れ出している場合に疑われます。
また、バルコニーそのものに何かしらの不備があると水はけが悪くなり、そのまま放置しておくと「サビ」やコケができやすくなります。
防水塗装したり、防水シートを設置したりするなど、バルコニーの水はけを良くすることが大切です。
鉄筋コンクリート住宅の場合
内部にある赤サビによる侵食
壁の内側に何かの原因によって発生していた「赤サビ」が、雨水などによって流れ出ていることにより、さらに「サビ」が発生します。
解消するには雨水がどこから入ってきているのかを確かめ、防水対策を行うことが必要となります。
仮説アンカーから
工事の際、足場を固定するために使用した仮設アンカー(器具)から「サビ」が発生することがあります。
工事が終わった数年後あたりから発生するもので、これが原因である場合は、「サビ」が発生している仮設アンカーを取り除き、モルタルを埋めて再塗装を行うことで解消されます。
◎ まとめ ◎
「サビ」の多くは水分と金属が接することで発生します。
「サビ」には様々な種類があり、腐食の進行を早めるだけでなく、鉄を保護する役割もあることがわかりました。
そして、住宅の種類によって「サビ」の発生原因が異なることがわかりました。
「サビ」は一瞬にして表面に出てきているのではなく、最初は壁の内部に、それが時間をかけて徐々に浸食し表面に出てきていることがほとんどです。
表面の「サビ」だけ取り除いても根本的な解決にはならず、時間が経つとまた「サビ」が内部から現れてくることがあります。
普段から家の外壁をよくチェックするようにして、「サビ」を見つけたら早めに根本的な対処を行うことが大切です。
次回は「サビ」の落とし方、対策について解説いたします!
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