【業者選び①】失敗しない業者選びのポイントについて
『外壁の傷みが気になるから、そろそろ塗装したい』
『屋根の傷みが気になるから、そろそろ塗装したい』
このように感じたら、何から始めると良いのでしょうか。
それは、『失敗しない業者選び』をすることです。
塗装は、自動車などの完成品として販売されているものとは違って、職人さんに塗料を塗ってもらい、初めて完成品となります。
どんなに高価な塗料を使ったとしても、しっかりとした塗装がされていないと、その塗料の平均的な耐用年数よりも短くなってしまうこともあるのです。
そして、塗装工事は建坪が約30坪で2階建ての場合、約100万円前後という大きな費用が発生します。
思ったような仕上がりではなかったとしても、すぐにまた塗装をするというわけには行きません。
このような理由から、業者選びが重要だということが分かりますね。
そこで今回は、失敗しない業者選びのポイントついて解説します。
◎塗装工事はトラブルが多いって本当なの?
内装リフォームや外構リフォームと違って、塗装工事はリフォームの中でもトラブルが多いということをご存知でしょうか。
序章でもお話しましたが、例えばキッチンやお風呂場のような新しい設備に取り替える作業がメインとなるリフォームは、業者の腕がよっぽど未熟な場合を除いて失敗することは殆どありません。
その一方で、塗装では具体的な設備や商品がないリフォームとなります。
塗装工事は職人さんの腕の良し悪しによって、品質が決まるのです。
塗装リフォームで失敗しないためにも、業者選びが重要です。
◎塗装業者を選ぶ基準を決めよう
まずはご自身や家庭内で、『どのような塗装をしたいか』という基準を統一させましょう。
業者選びの基準として、既に塗装リフォームを経験された方は、下記のような基準をお持ちのようです。
a)工事価格の透明性
b)担当者の対応(説明の分かりやすさや丁寧さ)
c)工事価格
d)依頼する塗装業者の実績や、ホームページなどにあがっている施工事例の内容
e)気軽に相談でき、且つレスポンスが早くて的確
f)職人の腕が良い
g)アフターメンテナンスや工事保証
中でも、工事価格の透明性を基準にされた方が、割合として一番多くなっています。
ですが基準は人それぞれに違って当然です。
あなたが塗装工事を依頼する際、何を一番大切にしたいのかを明確にしましょう。
◎業者選びのポイント
①担当者の対応
最近では、相談や見積までは無料で行う業者が増えています。
業者はお客様から無料見積の依頼を受けると、まず現地調査に行きます。
現地調査に来た担当者が、外壁や屋根診断士の資格保有者であれば、素人では気付かないことも指摘してもらうことが出来ますので、より安心ですね。
担当者の対応は、しっかりとチェックしましょう。
塗料や塗装について、一般の人に専門的な知識がないのは当然です。
疑問に感じることや不安に感じることなど、些細なことでも質問したり、相談したりしてみましょう。
すぐに分かり安い説明を返してくれたり、後日参考になるような資料を用意してくれたりする担当者は、信頼度が違ってくるでしょう。
②工事実績をチェック
大手リフォーム会社だけでなく、地域密着型の業者も、最近はホームページが充実しています。
その中の施工事例や、ブログをアップしている頻度もチェックしましょう。
口コミやランキング形式になったものも見掛けますが、ランキング一位になっているからといって、あなたが希望する塗装とは関係ないリフォーム内容かもしれません。
施工事例を見ていくと、どのような塗装を得意としているのか、何となく見えてきます。
また、ブログのページがあれば、そちらのチェックもしてみましょう。
どのような内容が多くあげられているのか、タイトルだけを見ても、その業者の全体像が見えてくるはずです。
③提示された見積内容
いくら担当者の人柄が気に入ったとしても、提示された見積書に『〇〇一式』という記載が多い業者はおすすめできません。
何故なら、『一式』という記載では、工事の詳細が不透明だからです。
高い塗料の金額でお願いしていたのに、実際は低品質の塗料で塗装をされていたり、依頼していた場所が塗装されないまま工事が終わってしまったりというトラブルに、発展する危険性があります。
これでは『言った・言わない』と、子供の喧嘩と同じです。
塗装面積や使用する塗料の数量など、細かく記載されている業者は、施工に自信を持っているということの証でもあります。
④相見積りを取る
外壁や屋根の塗装リフォームは、業者によって価格差が出やすいと言われています。
これは、各塗装業者が独自に価格をつけているからです。
例えば3社から見積をとったとしても、3社とも金額は違うでしょう。
そのため、1社だけの見積で工事契約をしてしまうのは、非常に危険です。
もちろんその業者が優良業者であれば問題ないのですが、そうでない場合もあります。
『見積を作るために現地調査に来てもらっているのに、他の業者からも見積を取るのは気が引ける』という気持ちになられる方もいらっしゃるかもしれません。
また、『何社も来られると時間が取られるだけでなく、何度も同じ事を話さないといけないので面倒だ』という方もいらっしゃるでしょう。
ですが、腕に自信のある業者であれば、相見積を嫌がることはありません。
それぞれの業者の安心できる点と、不安に感じる点、そして提示された見積金額を比較して、総合的にどの業者にするのかというのは、とても重要なポイントになります。
◎まとめ
塗装リフォームを思い立ったはいいけれど、何から始めればよいのか・・・。
それが分からず先延ばしになり、外壁や屋根の劣化が進み、結果的にもっと高額な費用が発生してしまうケースもあります。
築10年以上経過しているお宅や、前回の塗装工事から10年以上経過しているお宅は、そろそろ塗装を検討されると良いでしょう。
次回は、まだまだある、業者選びで気を付けるポイントについて解説します。