【フェンス①】外構フェンスリフォームについて~素材と種類~
外からの視界を遮り、目隠しの役割を持つフェンス。
外壁や屋根のメンテナンスは定期的に行っているご家庭でも、フェンスにまで目が行き届くことは少ないように思います。
『屋根と外壁のリフォームをしたら、フェンスの古さが際立つようになった』
『フェンスがぐらぐらするようになった』
『この間の台風でフェンスが壊れた』
この他にも、フェンスに目を向けるきっかけはあるでしょう。
そこで今回は、普段注目されることの少ないフェンスにスポットを当てて解説します。
◎外構フェンスの主な素材・種類
フェンスの素材って、考えたことがありますか?
フェンスを選ぶ際は、そのデザインだけではなく、素材の持つメリット・デメリットもよく理解しておくことが重要です。
①アルミ製・スチール製フェンス
金属の質感によって、スタイリッシュでクールな印象を与えることのできるフェンスです。
和風家屋、洋風家屋と建物の種類を問わず、比較的どのような家でもマッチするため、多くの家で使用されています。
耐久性が高く、長期間使用することができる上、途中で好きな色に塗装することができますので、外壁や屋根リフォームのタイミングに合わせてカラーを変えると、気持ちも一新され調和も取れるでしょう。
デザインも横向き、縦向き、ラティス格子、ルーバータイプなど豊富にあるので、選択の幅も広がります。
ただしスチール製フェンスの場合、表面に施されている防錆塗料のコーティングが剥がれてしまうと、錆が発生してしまいます。
定期的な塗装によるメンテナンスが必要です。
②角材素材のフェンス
木材を長方形に切り出し、縦に配置しているのが、このタイプのフェンスです。
木材の平面部分が広いことで、気の落ち着いたイメージが強くなります。
木材同士の幅(隙間)を調整することで、目隠し効果だけではなく風通しや採光性も調整することが出来るところも魅力です。
木材という性質上、定期的なメンテナンスを欠かすことはできませんが、家全体の印象をナチュラル風やカントリー風にしたい方や、デザインや性能にこだわりたいという方にはおすすめです。
また、材料と工具があればDIYでの制作も可能です。
ワンポイントで目隠しフェンスが欲しいという場合にも、気軽に設置することができるでしょう。
③樹脂製ウッド調のフェンス
樹脂を用いて木目調の風合いを持たせているのが、ウッド調のフェンスです。
あたたかみのあるフェンスにしたいけれど、メンテナンスの手間は少ない方が良いと希望される方におすすめです。
落ち着いたイメージを取り入れることができる上に、フェンス特有の圧迫感や存在感を抑えることができます。
角材(木材)素材のフェンスは経年によって味のある風合いを得ることができますが、樹脂製の場合は施工時のイメージを長期間保つことが可能となります。
メンテナンスの面から見ても、角材(木材)は定期的に再塗装を施さなければ腐食してしまいますが、樹脂製はその必要がなく、お手入れの手間を省くことができます。
近年では商品開発が進み、木材に樹脂を浸透させ、自然の風合いを長期間保つことができるものも販売されています。
④採光フェンス
金属製の枠に樹脂製の板をはめ込んでいるタイプのフェンスです。
樹脂製の板は磨りガラスのようになっているため、目隠しの役割も果たしつつ、採光性も抜群ですので、高さのあるフェンスを設置した場合でも明るさを維持することができます。
経年劣化によって多少の変色や強度が低下してしまいますが、樹脂部分のみの交換で補修をすることが可能です。
ルーバー形状に金属板を配置して、光を斜めに取り込む製品もあります。
このタイプですと、経年劣化による影響を抑えることができますし、隙間から風が出入りしますので、庭の通気性も高めることができます。
⑤竹垣などの和風デザインフェンス
和風の家であれば、竹垣などを利用した和風デザインのフェンスを検討しても良いでしょう。
竹垣デザインのフェンスは、約3cmの幅にカットした竹を縦に並べてつくられています。
自然の竹の場合は、設置してしばらくは青々とした状態ですが、経年によって色が飴色に変わるため、時間の経過と共に生まれる味わいも楽しむことができます。
しかし、耐用年数が短いという点がデメリットです。
設置費用は他のフェンスと比べると安価にはなりますが、その耐用年数の短さから、数年で交換する必要があるという点は注意しておかなくてはいけません。
メンテナンスの手間と費用を抑えられるよう、樹脂製の製品も販売されています。
◎まとめ
さりげなく設置されているが故に、普段そこまで気にすることのないフェンスですが、こんなに種類があることには驚きですね。
お住まいの家や、お庭の雰囲気、屋根や外壁の色、どのような機能をフェンスに求めるのか。
色々と想像を膨らませた数だけ、仕上がりイメージの数も増えてくることでしょう。
次回は、フェンスをリフォームしたいときには、具体的にどのようなことに気を付けると良いのかについて、解説します。
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