エコキュート交換工事の費用相場は?安くするコツや工事の流れも解説します!
環境にやさしく省エネ効果も期待できるエコキュート。
長い目で見ると節電効果もあり「今のガス給湯器からエコキュートに交換したい!」と感じる方も多いはず。
そこで今回は、エコキュート交換工事の費用相場や安くするコツをご紹介します。
エコキュート交換工事の費用相場は?
結論ですが、エコキュート交換工事の費用相場は約35~60万円です。
エコキュートのグレードを下げればもう少し工事費用は安くなりますし、逆にグレードを上げれば工事費用は高くなります。また、新しくエコキュートを取り付けるのかそれとも既設ガス給湯器と交換するのかによっても費用は上下します。
エコキュート交換工事の費用を左右する要素
工事費用にギャップがあるのは、エコキュート交換工事の費用を左右する要素が影響しています。
- 貯湯タンクの容量
- 給湯パイプのタイプ
- 機種グレード
それぞれ解説します。
要素1:貯湯タンクの容量
まずは、貯湯タンクの容量です。
貯湯タンクや家族人数により必要な容量が変わります。
家族人数 | タンク容量 | 本体価格相場 |
---|---|---|
2~3人 | 300~320L程度 | フルオートタイプ:18~33万円 |
3~5人 | 370L程度 | フルオートタイプ:19~45万円 オートタイプ:17~26万円 |
4~7人 | 460L程度 | フルオートタイプ:19~50万円 オートタイプ:18~30万円 |
4~7人家族の場合は最低でも460L程度の容量が必要です。
要素2:給湯パイプのタイプ
続いて、給湯パイプのタイプです。
エコキュートの給湯パイプには以下の3つのタイプがあります。
- 給湯専用:費用は最も安い・シンプルな給湯パイプ
- オートタイプ:費用は中間・お湯張りや足し湯を自動で行えるパイプ
- フルオートタイプ:費用は高額・保温や追い炊きを自動で行えるパイプ
それぞれの費用相場は以下の通りです。
給湯タイプ | タンク容量 | 価格 | 相場価格 |
---|---|---|---|
給湯専用 | 370L | 35~43万円 | 約39万円 |
460L | 37~46万円 | 約42万円 | |
オートタイプ | 370L | 38~44万円 | 約41万円 |
460L | 41~47万円 | 約44万円 | |
フルオートタイプ | 370L | 36~60万円 | 約48万円 |
460L | 39~61万円 | 約50万円 |
要素3:機種グレード
続いて、機種グレードです。
エコキュートに限った話ではありませんが、グレードを良くすればするほど費用は高くなります。それぞれの費用相場は以下の通りです。
グレード | 機種例 | 価格 | 相場価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|
ハイグレード | SRT-P375UB (三菱電機 Pシリーズ) |
48~59万円 | 約53万円 | 370L フルオート |
EQX37WFV (ダイキン Xシリーズ) |
42~49万円 | 約46万円 | 370L フルオート |
|
準ハイグレード | SRT-S375A (三菱電機 Sシリーズ) |
39~43万円 | 約41万円 | 370L フルオート |
EQ37WFV (ダイキン 角型パワフル高圧) |
42~45万円 | 約44万円 | 370L フルオート |
|
スタンダードグレード | SRT-W375 (三菱電機 Aシリーズ) |
36~39万円 | 約38万円 | 370L フルオート |
EQN37WFV (ダイキン 角型) |
40~42万円 | 約41万円 | 370L フルオート |
より良いエコキュートを使うことをおすすめしますが、予算と相談することも大切です。
エコキュート交換工事費用を安くするコツは?
ここからはハイグレードなエコキュートでも設置費用を安くするコツをご紹介します。
コツ1:相見積もりを取る
まずは、相見積もりを取ってください。
エコキュート交換工事を担当している業者の中には悪徳業者が存在します。最近の手口は巧妙化しており、ついつい騙されてしまう方が後を絶ちません。悪徳業者からの詐欺被害にあわないようにするためにも相見積もりを取り、それぞれを比較検討することをおすすめします。
コツ2:補助金を活用する
続いて、補助金を活用しましょう。
国からの補助金はありませんが、お住まいの地方自治体から補助金が提供されているケースがあります。是非一度、ネット検索で補助金が出ているかどうかを探してみてください。注意点としては「エコキュート」として補助金が出ているわけではなく、「省エネ」として補助金が出ているケースが多いです。
コツ3:エコキュート専門業者に依頼する
続いて、エコキュート専門業者に依頼しましょう。
大手業者に依頼をすると広告費用などで予算を出している分、交換費用が高額になりがちです。一方で、エコキュート専門業者は大きく広告を出すこともないため費用が安くなる傾向にあるのです。
エコキュート交換工事の流れは?
では最後にエコキュート交換工事の流れをご紹介します。
流れ1:エコキュート設置場所を決める
まず初めに、エコキュートを設置する場所を決めます。
エコキュートはどこでも設置ができるわけではありません。交換業者が現地に出向き設置スペースや配管など条件をチェックします。問題なくエコキュートを設置できると判断できればエコキュート交換工事に入ります。
流れ2:エコキュート交換工事の見積もり
続いて、エコキュート交換工事の見積もりを出します。
見積もりは大まかな数値ではなく、内訳までしっかりと確認するようにしてください。悪徳業者の場合だと大まかな工事に対する費用しか記載していないことが多いです。また、この段階でどういったスケジュールで工事が進んでいくのかを把握できればより良いでしょう。
流れ3:基礎工事を行う
続いて、基礎工事を行います。
既設のガス給湯器をエコキュートに交換する際には基礎工事を行う必要があります。エコキュートの貯湯タンクに水が入ると400~600kgもの重さになるため基礎工事を欠かすとエコキュートが転倒してしまう可能性があります。
流れ4:既設ガス給湯器を撤去する
続いて、既設ガス給湯器を撤去します。
新しくエコキュートを設置するために既設のガス給湯器を撤去する必要があります。撤去した後はねじ穴を埋めたりコーキング剤で埋める作業が必要です。
流れ5:エコキュートを設置する
最後に、エコキュートを設置します。
エコキュートが倒れないように水平チェックを行い、土台と貯湯タンクユニットをアンカーボルトで固定します。また、冬場に配管が凍ってしまうのを防ぐために配管の保温工事を行います。
まとめ
今回は、エコキュート交換工事の費用相場について解説しました。
約35~60万円ほどの予算があればエコキュートの交換工事ができます。是非一度、ガス給湯器からエコキュートへの乗り換えをご検討ください。