【屋根漆喰】屋根の漆喰補修の費用相場は?火災保険は使える?
前回、屋根の漆喰の補修方法などについて解説してきました。
普段、なかなかじっくりと見るような箇所ではないので、チェックすることを怠りがちですが、屋根にとって漆喰は重要な役割があることが分かりました。
屋根漆喰が綺麗だと、建物の見た目も大きく変わり、グッと建物全体が引き締まります。
漆喰といえど、放っておけば雨漏りの原因を作る事にもなりますし、せっかくの景観も損なわれてしまいます。
屋根を長持ちさせるためにも、定期的なチェックは必要です。
今回は屋根の補修で最も気になる「費用相場」について解説していきます!
前回の屋根漆喰補修の方法についてはこちらをご覧ください。
【屋根漆喰】屋根瓦を長持ちさせたい!屋根の漆喰補修について解説します!
屋根漆喰補修の費用
4,000円~10,000円/メートル |
合計40万円~70万円 |
24万円~42万円/1軒 一般的な屋根で漆喰は50m~55m |
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足場代:15万円~25万円 |
※工事費用は補修費用の他に、廃材処分費や瓦交換の金額などが加わる場合があります。
屋根漆喰の補修を業者に依頼した場合の施工費の相場は、一般的な一戸建て住宅で40万円から70万円程度とされています。
意外と高額なので驚かれたのではないでしょうか。
1メートルの漆喰を補修するだけで、10,000円程かかってしまいます。
安い業者を探そうと思えば、見つかるかもしれませんが、それは手抜き業者の可能性が高く、実際の漆喰工事の相場はこのように高額なのです。
では、どうして屋根漆喰の工事は高額なのでしょうか?
屋根漆喰補修が高額な理由
漆喰の補修費用が高額になる理由は、主に以下の2つが考えられます。
①人件費
住宅関連の職人は様々で、屋根に登れる職人となると極端にその数は減少します。
特に漆喰職人は、屋根などの高所作業が可能かつ、屋根漆喰の塗り方に習熟しているという二つの条件を満たした数少ない人材となるため、人件費が高くなる傾向にあります。
屋根の上での作業には、屋根の知識と作業経験が必要です。
しっかりとした作業ができる職人になるには、短くても3年、できれば5年以上の経験を必要とします。
職人を育てる期間に掛かる費用も、人件費を上昇させる要因となっています。
②足場代にかかる費用
足場に掛かる費用は見落とされがちですが、2階にある漆喰を修理するには、足場は絶対に必要になります。
労働安全衛生規則にも定められているように、2m以上の高さで作業を行う時には、足場の設置が義務付けられています。
この足場に掛かる費用は、一般住宅では約15万~25万円ほど掛かるのが相場です。
その費用は、漆喰の修理費用に加算されます。
風災での漆喰補修は火災保険が使えます
もし、火災保険に加入しているのでしたら、屋根漆喰の補修費用を無料にできる可能性があります。
火災保険の「風災補償」には、強風によって自宅が被害を受けた場合、その修理費用を保険会社が代わりに支払ってくれる制度のことをいいます。
一般的に、漆喰の剥がれや崩れは、経年劣化によるものだと思われがちですが、実はそんな事はありません。
経年劣化ではなく、「風」や「雨」、「雪」の影響によって漆喰は傷んでいくのが殆どです。
「地震」の場合は、地震保険に加入されていないと保険でカバーされませんが、「風」による被害なら、火災保険で漆喰を補修でき、「風災補償」の対象となります。
詳しくはこちらを御覧ください。↓
【火災保険】火災保険で屋根修理ができる?!~条件・手続き・注意点~
屋根漆喰の補修業者を見分けるポイント
長年住む家の寿命に関わってくることですので、屋根漆喰の補修を依頼する業者は信頼できるところを選びたいものです。
業者を見分けるポイントを紹介します。
■ 担当者と職人に屋根漆喰についての十分な知識があるか
■ 業者のWebサイトなどで施工実績を公開しているか
■ 職人の人件費を極端な価格で掲げていないか
■ 見積書の内容が、内訳を明確にしたものになっているか
■ 過度に不安をあおるような営業文句を言ってこないか
上記が、依頼する業者について信頼できるかどうかを判断するポイントになります。
一つが欠けているだけでも危険度が高くなるため、注意して確認しましょう。
また、業者をまとめた比較サイトなどを利用するのも、業者選びの有効な手段となります。
比較サイトのなかでも優良な企業をサイト側で判断し、まとめてくれているところがおすすめです。
業者選びについての詳しいことはこちらを御覧ください。
【火災保険】火災保険を使うときの業者選び~悪徳業者に引っ掛からないために~
◎ まとめ ◎
いかがでしたか?
屋根漆喰補修工事の費用相場は高額ですが、理由が理由なだけに、納得していただけたのではないでしょうか。
火災保険に入っておられる方は、風災補償について確認してみてください。
こんな時の為の火災保険、使わない手は無いですね。
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