外壁塗装の火災保険を利用するデメリットは?利用上の注意点についても!
保険の適用条件をクリアすれば、保険金を使って外壁塗装の費用を賄うことが可能です。
火災保険は申請書類を用意して申請するだけで適用される可能性がある保険ですが、利用する上でいくつかデメリットが生じます。
そこで今回は、外壁塗装の火災保険を利用するデメリットについて解説していきます。
外壁塗装の火災保険の種類は?
まず、一言で「火災保険」といってもいくつかの種類に分類されます。
- 住宅火災保険
- 住宅総合保険
- オールリスクタイプ
- 特約火災保険
では、それぞれ特徴と概要を見ていきましょう。
住宅火災保険
住宅火災保険は最もポピュラーな火災保険で、戸建て住宅向けのタイプです。
主に、
- 火災
- 落雷
- 破損
- 爆発
- 風災
- 雹
- 雪災
などによる損害を補償してくれます。
住宅総合保険
住宅総合保険は先ほどの住宅火災保険よりも補償範囲が広く、総合的な補償を受けることができるタイプです。
先ほどの住宅火災保険の補償対象の他に、
- 過失による水漏れ事故
- 自動車による外壁破損
- 暴動による破壊
- 泥棒の侵入による窓ガラスの破損
など、イレギュラーな破損にも対応しています。
オールリスクタイプ
オールリスクタイプは住宅総合保険よりも補償範囲が広いタイプではありますが、補償範囲は補償会社によって左右されてしまいます。
ただ多くの場合、実際の損害額がそのまま補償されるようになっています。
特約火災保険
特約火災保険は、住宅ローンを利用して住宅を購入した場合に義務として発生する火災保険です。
先ほどの3つの火災保険は「権利」でしたが、特約火災保険は「義務」ですので加入しなければなりません。ちなみに、補償範囲は4つの中で一番狭くなっています。
外壁塗装の火災保険を利用するデメリットは?
さて、火災保険を利用すれば外壁塗装の費用を一部補うことができるようになります。
しかし、「じゃあ、火災保険を利用すれば安く抑えられるから使っていこう!」となる前に外壁塗装の火災保険を利用するデメリットについて学んでおきましょう。
申請は契約書本人が行う必要がある
火災保険の申請は、契約者本人が行う必要があります。
つまり、代理人を立てて代わりに申請作業をやってもらうということができません。災害時、避難している先で申請書類を作成しなければならなくなることもあるでしょう。
代理人を立てて申請をすること自体、法律で禁じられていますので絶対にやめてください。
満額が支給されないことがある
火災保険金は、被害にあった分だけ支払われるとは限りません。
火災保険金を決めるのは「鑑定人」と呼ばれる人たちで、実際にどれくらいの被害にあったのかをその場で鑑定し、金額を査定しています。被害がそこまで大きくないと判断されれば火災保険金は満額支給されることはありません。
ここで足りない費用が発生した場合は実費負担になります。
支払開始までに時間がかかる
原則、火災保険を申請してから30日以内に火災保険金が振り込まれるようになっています。
しかし、鑑定人の調査に時間がかかったり大規模な災害が発生した場合にはどうしても支払開始までにタイムラグが生じることがあります。そうなると、必要な時に火災保険金が振り込まれない…なんてことになりかねません。
火災保険は余裕を持って申請をしましょう。
外壁塗装の火災保険を利用する注意点は?
先ほど火災保険を利用するデメリットについて解説しました。
「デメリット」というよりかは知っておくべきこととしてご紹介しましたが、火災保険を利用する上でもっと知っておくべきことがいくつかあります。
外壁塗装の火災保険を利用する注意点について解説します。
被害の証明ができないと保険金がもらえない
火災保険が適用されるのは、あくまで鑑定人が現場に来て被害を目にできた時のみです。
例えば、被害にあって1週間ほどで業者に依頼をして修繕をしてもらった後に火災保険の鑑定人を呼んで調査してもらうことはできません。元どおりの生活になれば火災保険は適用されないのです。
火災保険が適用されるまでは工事や修繕をすることはできません。
請求額によっては保険契約が終了してしまう
火災保険はあくまで「保険」ですので、一回の請求額が補償額に相当する額だった場合、保険の契約が終了することがあります。
よっぽど甚大な被害でない限り、一回きりの請求で保険会社との契約が打ち切りになることはありません。しかし、保険会社によっては「保険額の80%以上のお支払いで契約を終了します。」と定めているところもあります。
そのため、保険会社を決める際には上限損害額について調べておくことをおすすめします。
まとめ
火災保険はどんな損害でも適用されるわけではありません。
満額支払われない可能性もありますし、そもそも修繕をしてしまうと火災保険が適用されません。そういったデメリットもありますので利用の際には最新の注意を払いましょう。