ファインパーフェクトトップの耐用年数は?特徴やパーフェクトトップの種類を解説
ファインパーフェクトトップの耐用年数は?特徴やパーフェクトトップの種類を解説
外壁塗装に用いる塗料はさまざまな種類があるので、「最適なものがわからない」という人もいるでしょう。
迷ったら業者に相談するのがベストですが、耐用年数を重視するなら日本ペイントのファインパーフェクトトップもおすすめです。
今回は、ファインパーフェクトトップの種類や特徴、耐用年数などの情報をお届けします。
ファインパーフェクトトップとは?パーフェクトトップシリーズは3種類!
ファインパーフェクトトップは、日本ペイントの塗料「パーフェクトトップ」シリーズの1つです。
パーフェクトトップシリーズはアクリル塗料に分類されますが、ラジカル分子という劣化の原因となる分子の発生を限りなく低くしている「ラジカル塗料」とも呼ばれており、シリコン塗料以上の耐候性を持っています。
ファインパーフェクトトップを含め、パーフェクトトップシリーズは大きく3種類あるので、それぞれどのような塗料なのかを見てみましょう。
■ファインパーフェクトトップ
ファインパーフェクトトップは、パーフェクトトップシリーズのなかで最もグレードが高い塗料です。
2014年2月に発売されました。水性塗料よりも耐用年数が長いといわれている油性塗料に分類されます。
水性塗料は開けたらそのまま使用できますが、油性塗料は硬化剤を混合して使うため塗膜の耐久性が上がります。
仕上がりに関しては、その他2種類と大きな差はありません。
■パーフェクトトップ
パーフェクトトップは、2012年にシリーズのなかで初めて発売された塗料です。
国内初のラジカル制御型塗料で、水性塗料ながらも高い耐久性を持っているという特徴があります。
水性塗料はにおいの発生も抑えられ、飛散しにくいというメリットも持っており、パーフェクトトップはラジカル塗料という特性からも、長年高い人気を集めている塗料だといえるでしょう。
■パーフェクトトップローズ
水性のスタンダードなパーフェクトトップに、バラの香料を添加したパーフェクトトップローズは、ファインパーフェクトトップと同じく2014年に発売されました。
においが少ない水性塗料ですが、塗料に含まれる成分のにおいが気になる人もいます。
そこで、バラの香りによって塗装中や塗装後の気になるにおいをよいにおいにしたのが、パーフェクトトップローズです。
日本ペイントによると、環境条件によって異なるものの、バラの香りは塗装開始から1~2週間持続します。
ペットや小さな子ども、妊娠中の人がいる家庭でも安全な施工の実現が可能です。
ファインパーフェクトトップの耐用年数
高耐候酸化チタンと光安定剤の効果で耐候性を高める「ラジカル制御技術」により、塗装後の美しさを長期間保てる、ファインパーフェクトトップ。日本ペイントによる正式な発表はないものの、耐用年数は一般的なアクリル塗料よりも長い12~16年ほどだといわれています。
さらに、ファインパーフェクトトップは藻やかびを防ぐ機能や、低汚染性効果も期待できます。
耐候性に優れ、汚れにも強い外壁は、メンテナンスが楽なのもメリットだといえるでしょう。
ファインパーフェクトトップの特徴
パーフェクトトップシリーズ唯一の油性塗料、ファインパーフェクトトップには、以下の5つの特徴があります。
- 耐候性が高い
- コスパがよい
- 汚れに強い
- カラーバリエーションが豊富
- さまざまな外壁に対応可能
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
■耐候性が高い
外壁は、塗膜が劣化することによって塗り立ての美しさがどんどん損なわれていきます。
ファインパーフェクトトップは、塗膜劣化を起こす物質を制御し、チョーキングを起こしにくくします。
■コスパがよい
一般的に、シリコン樹脂塗料の耐用年数は10~15年、フッ素樹脂塗料は15~20年といわれており、ファインパーフェクトトップと同じくらい長く持ちます。
しかし、これらは長持ちするぶん価格も高いです。
ファインパーフェクトトップは塗料のなかでも安価なアクリル塗料に分類されます。
通常、アクリル塗料は価格が安いぶん耐用年数が低いですが、パーフェクトトップシリーズは独自の技術で価格の高い塗料ほどの耐用年数を誇ります。
ファインパーフェクトトップは一般的なアクリル塗料と比べると高価なものの、耐用年数の長いフッ素樹脂塗料よりも安く、コスパがよいのも特徴です。
■汚れに強い
前述の通り、藻やかびの繁殖を防ぎ、さまざまな汚れに強いのも、ファインパーフェクトトップの特徴の1つです。
汚れがつきにくいだけでなく、もしついてしまっても軽い汚れなら雨によって流されるので、入念なメンテナンスをしなくてもきれいな外壁を保ちやすいといえます。
■カラーバリエーションが豊富
スタンダードなものから個性的なものまで、外壁の色の選択肢は広いです。
ファインパーフェクトトップは40色以上のカラー展開をしており、ブラウンから暖色、ビビッドカラーまであります。
また、光沢の度合いもつやありから3分つやまで4段階で、理想の外壁を実現しやすいでしょう。
■さまざまな外壁に対応可能
ファインパーフェクトトップを使用する際には専用の下塗り剤を使用しますが、この下塗り剤を使い分ければ、さまざまな材質の外壁に塗装できるのも魅力です。
「この外壁には使えない」といったことがないので、「ファインパーフェクトトップを使いたい」と思う多くの人のニーズに応えます。
ファインパーフェクトトップを選ぶ際の注意点
耐用年数が長く、コスパがよいといわれるファインパーフェクトトップには、多くの特徴・魅力があります。
しかし、塗料を決定する前には以下のような注意点があることも覚えておきましょう。
- 耐用実績はあまり多くない
- 効果が薄い色がある
- においが気になることがある
■耐用実績はあまり多くない
ファインパーフェクトトップは、2024年で発売から10年です。
メーカー独自の耐候性試験では、長く持つことが証明されていますが、「本当に12~16年ほど持つ」といい切るには、データは不十分だといえます。
しかし、ファインパーフェクトトップを含むパーフェクトトップシリーズは人気の塗料で、多くの施工事例があります。
「ラジカル制御技術」によって、本来のアクリル塗料よりも長い耐用年数を維持しているケースは多いので、比較的安心して使用できるでしょう。
■効果が薄い色がある
ファインパーフェクトトップの「ラジカル制御」効果は、白や薄い色、淡い色の塗料で発揮されやすいです。
反対に、黒色やビビッドカラーのような濃い色は、その効果が薄いといえます。
塗料を劣化させるラジカルは紫外線の影響で発生しますが、濃い色はそもそもラジカル発生量が少ないので、パーフェクトトップシリーズの恩恵を受けにくい可能性があります。
濃い色の塗料で耐用年数を重視する場合は、フッ素塗料を選んだほうがよいケースもあるので、覚えておきましょう。
■においが気になることがある
水性のパーフェクトトップもにおいが気になる人はいるので、よりにおいの強い油性のファインパーフェクトトップは、塗装中や塗装後に塗料のにおいによる不調や不快感があるかもしれません。
これは、ファインパーフェクトトップに限らず、多くの油性塗料に当てはまります。
におい対策を優先したい人は、水性塗料を選ぶのがおすすめです。
パーフェクトトップはにおいを抑え、ファインパーフェクトトップのような長い耐用年数を実現できます。
それでも気になる場合は、パーフェクトトップローズで、バラの香りによって塗料独特のにおいをさせないように施工してもらうのもよいでしょう。
ファインパーフェクトトップの価格はどれくらい?
ファインパーフェクトトップそのものの価格は、15kgで15,000~20,000円ほどです。
パーフェクトトップシリーズを比較すると、最も安いのはスタンダードなパーフェクトトップで、パーフェクトトップローズ、ファインパーフェクトトップと価格が上がっていきます。
業者に塗装を依頼する場合の費用も塗料の価格に比例しますが、それほど大きな差はありません。
1㎡あたりの費用は、3,000円前後が一般的です。
ファインパーフェクトトップの耐用年数は12~16年ほど!定期的なメンテナンスで美しい外壁を保とう!
日本ペイントのファインパーフェクトトップは、油性のアクリル塗料で、その耐用年数は12~16年ほどといわれています。
比較的安価によりよい状態を長く保つことができ、シリコン樹脂塗料やフッ素樹脂塗料よりもコスパがよいのが魅力です。
発売から10年が経過し、ファインパーフェクトトップを外壁塗装に使用する事例も増えてきました。
弊社でもファインパーフェクトトップをはじめ、お客様のご要望に沿った塗料のご説明やご提案、よりよい施工実施のための対策などを行っていますので、わからないことがあればお気軽にご相談ください。