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蓄光塗料の寿命は半永久的?発光し続けるのはなぜ?

蓄光塗料の寿命は半永久的?発光し続けるのはなぜ?

さまざまな用途に活用できる蓄光塗料ですが、気になるのはその寿命。

実は、蓄光塗料は半永久的に光り続けるといわれていますが、どのような仕組みなのでしょうか。

 

今回は、蓄光塗料の寿命や種類、特性などを解説します。

 

 

 

 

蓄光塗料とは?寿命はどれくらい?

蓄光塗料とは蓄光顔料を含んだ塗料のことで、この塗料で塗装した部分は、暗いところで光って見えます。

その寿命は半永久的といわれており、塗装が剥がれない限りは光り続けるのも特徴です。

 

ただし、蓄光塗料が光るには、太陽光や蛍光灯などの光のエネルギーを吸収する必要があります。

蓄光塗料のなかには、光エネルギーを蓄える性質を持つ材料が使用されており、これらが蓄えた光エネルギーが暗い場所で放出されることで、蓄光塗料を塗った部分が光るという仕組みです。

 

 

 

 

蓄光塗料の種類

蓄光塗料には、以下の大きく4種類があります。

 

  • 硫化物系蓄光塗料
  • 酸化物系蓄光塗料
  • フォスフォレッセントペイント
  • ラジウム系蓄光塗料

 

1つずつ見ていきましょう。

 

 

 

硫化物系蓄光塗料

硫化物系蓄光塗料は、硫化物系の蓄光顔料を主成分としたものです。

硫化亜鉛や硫化カルシウムなどを主に使用しているものは、「硫化物系蓄光塗料」になります。

特徴は、発光効果が高いことで、夜間の光源としても活用されることが多いです。

また、光エネルギーの吸収時間がやや短くても、長時間発光できるのもメリットだといえます。

 

 

 

酸化物系蓄光塗料

アルミナやストロンチウムなど、酸化物系の蓄光顔料を使用しているものを、酸化物蓄光塗料といいます。

酸化物蓄光塗料も発酵時間が長く、安全標識や看板などによく使用されます。

また、効率的な光の吸収・放出ができるのも特徴の1つです。

 

 

 

フォスフォレッセントペイント

フォスフォレッセントペイントは、蓄光するだけでなく、照明の下で蛍光色に輝く塗料です。

暗いところ以外でもその輝きを発揮するので、生活のなかだけでなく、アート作品や装飾品などにも活用され、オリジナリティやワンランク上の工夫をプラスしています。

 

 

 

ラジウム系蓄光塗料

ラジウムを含む、放射性物質を使用したラジウム系蓄光塗料は、健康など安全面への影響を考慮し、昨今は使用が制限されています。

光を吸収し、放射能によって蛍光を発することから、過去には時計の文字盤などにも多く使用されていましたが、1967年に国際原子力機関が使用を規制しました。

 

 

 

 

 

蓄光塗料の持つ特性

蓄光塗料は、暗いところで光って目印になることに加え、以下のような特性で環境などにも貢献します。

 

  • 外部のエネルギーを蓄光する
  • 蓄えたエネルギーで発光する
  • 耐久性が高い
  • 発光する色はさまざま
  • 環境にやさしい

 

蓄光塗料の持つ特性について、詳しく解説します。

 

 

 

外部のエネルギーを蓄光する

蓄光に含まれる蓄光顔料は、外部の光エネルギーを吸収して蓄える性質を持ちます。

明るいあいだに蓄えた光を暗くなると放出し、視認性を確保できます。

 

 

 

蓄えたエネルギーで発光する

蓄えられた光エネルギーは、暗いところで少しずつ放出されるので、一定時間発光するのも蓄光塗料の特徴です。

夜間はもちろん、停電などが起こった緊急の場合などにも、蓄光塗料の光は役に立ちます。

 

 

 

耐久性が高い

蓄光塗料は摩擦や雨風などに強く、耐久性が高いので屋外でも使用可能です。

標識や看板、アウトドア用品などにも活用できるのは、高い耐久性のおかげだといえるでしょう。

 

 

 

発光する色はさまざま

「暗いところで光る」というと、ぼんやりとした黄色をイメージするかもしれませんが、発光する色の種類は豊富にあります。

用途に合ったカラーを選べるので、装飾品やアート作品などにも使用しやすいです。

 

 

 

環境にやさしい

蓄光塗料は光エネルギーを蓄えることで発光するので、充電や電池交換などは不要です。

環境に配慮しながら、安全のための対策やデザインなどさまざまな用途に利用できるのも、蓄光塗料が持つメリットの1つです。

 

 

 

 

 

蓄光塗料はどのようなものに使われている?

蓄光塗料は環境にやさしく、カラーバリエーションも豊富なことから、幅広いシーンで活用されています。

蓄光塗料が使われている場所やもの、役割を確認しましょう。

 

 

 

蓄光塗料を使う場所・もの

蓄光塗料が使用されている場所やものは、以下の通りです。

 

  • 標識
  • 看板
  • 防災用品
  • アウトドア用品
  • 避難誘導ライン
  • 家庭内(階段、手すりなど)
  • 時計の文字盤
  • 装飾品
  • アート作品
  • 釣り具
  • 製品のプロダクトデザイン
  • 科学教育
  • アトラクションやイベントでの演出 など

 

屋外の標識や看板はもちろん、一般家庭やオフィス内での危険箇所(段差など)を示したり、避難経路を提示したりするのにも、蓄光塗料は利用されています。

また、アクセサリーや装飾品、アート作品などに蓄光塗料を使用し、暗いところで光る、明るいところでも蛍光色で個性を発揮するという使用例も少なくありません。

釣り具に蓄光塗料を使用すると、魚が多く集まってくることが期待できます。

 

 

 

蓄光塗料が担う役割

前述の用途の例からわかる、蓄光塗料の役割は以下の通りです。

 

  • 暗い場所での安全を確保する
  • 夜間でも標識や看板などを見やすくし、正しい情報を提供する
  • 装飾としての使用で、斬新さやオリジナリティを持たせる
  • 「光に集まる」性質を持ったものに効果を発揮する

 

用途によって変わりますが、「暗いところで光る」ことで、家庭内やオフィス内での危険を回避できる「安全性」は、蓄光塗料の大きな役割だといえます。

また、その特性をアートや演出効果として活用する事例も増えており、今後もさまざまなシーンで新たな使い道が生み出されていくことが期待されています。

 

 

 

 

蓄光塗料購入時のポイント

蓄光塗料を家庭内で使いたい場合は、ホームセンターやネットショップなどで入手できます。

蓄光塗料を選ぶ際には、次の3点に注目しましょう。

 

  • 塗布する素材との相性で選ぶ
  • 劣化の原因に強い製品を選ぶ
  • 色や輝度もチェック

 

 

 

塗布する素材との相性で選ぶ

蓄光塗料は耐久性が高いものも多いですが、塗布する場所によっては耐久性に影響がでる場合もあります。

金属やプラスチック、木材など、塗布面の材質に合った塗料を選ぶと、長く効果を発揮できるでしょう。

 

 

 

劣化の原因に強い製品を選ぶ

屋外で蓄光塗料を使用する場合は、雨(水)や摩耗、熱などで劣化スピードが早まるかもしれません。

屋内は屋外よりも外的要因が少ないものの、経年劣化は避けられないでしょう。

 

いくら価格が安くても、すぐに劣化して塗り直しとなっては意味がありませんので、劣化の原因により強い製品を選ぶのもポイントの1つです。

 

 

 

色や輝度もチェック

蓄光塗料の色によって、光の強さは異なります。使いたい色を選ぶのももちろん悪くありませんが、用途を今一度見直し、輝度が高いことを優先したい場合は色を妥協するのもよいでしょう。

 

 

 

 

 

寿命の長い蓄光塗料を、さまざまな用途で活用しよう

蓄光塗料は、太陽や蛍光灯などの光エネルギーを吸収して蓄え、暗い場所でそのエネルギーを放出して発光する塗料です。

塗料が剥げてしまわない限りその効果は続き、寿命は「半永久的」ともいわれています。

 

さまざまな用途で活用される蓄光塗料は、環境にやさしいのも特徴です。

電池や充電不要で、暗いところで目印となってくれるので、防災や家庭内・オフィス内での安全確保にも役立ちます。

 

寿命の長い蓄光塗料で、自宅を安全に生まれ変わらせることはもちろん、子どもも喜ぶ仕掛けを天井に施すなど、可能性はさまざまです。

ポイントを押さえて使い道にあった蓄光塗料を選択し、生活のなかで活用しましょう。

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