【屋根塗装】色選びのポイントについて詳しく解説!
屋根は外壁と一緒に、雨風からみなさんの暮らしを守るためにメンテナンスを欠かすことが出来ない場所の1つ。
塗装をする最大の目的は『塗膜を保護して屋根材の防水性を高める』ということです。
近年屋根塗装で使用する塗料は、その塗料の種類は勿論のこと、遮熱・断熱・低汚染・防藻・防かびなど、機能の面も充実しています。
その次に重要視されるのが、『どんな色にするか』ではないでしょうか。
そこで今回は、屋根塗装の際に役立つ色選びのポイントについて解説します。
◎色によって異なる室内温度
遮熱や断熱などの付加価値のある機能性塗料で塗装をしたいと考えられている方も多いのではないでしょうか。
遮熱と断熱の違いを簡単に言うと、遮熱は『太陽熱を反射することで熱吸収を抑え、熱の放射を防ぐ』、断熱は『内部に伝わる熱量を小さくする』です。
この2つは根本的に違いますので、色は関係ないと思うかもしれません。
しかし元々その色が持つ”熱の吸収率”を考えなければ、室内温度が改善されることはありません。
例えば同じ車種の車でも、白色と黒色では黒色の方の車内温度が10℃近く高くなると言われています。
これは車だけに限ったことではなく、屋根や外壁の色選びでも同じ理屈で考えることが出来ます。
遮熱塗料の黒色と、通常塗料の白色であれば、通常塗料の白色の方が太陽の熱を反射するため室内温度の上昇を抑えることが出来るでしょう。
◎屋根塗装で人気の色・お薦めの色
①グレー系
通常塗料であってもホワイト系に近付くほど遮熱・断熱効果を損なわず、ホワイトよりも汚れが目立ちにくい仕上がりになります。
ブラックでは暑さも気になるし面白味に欠ける・・・そんな方にお勧めなのがダークグレーやライトグレーといったグレー系の屋根です。
どんなタイプの住宅にも『協調性と柔軟性を感じさせる上品な仕上がり』になります。
②ブラウン系
遮熱・断熱に期待が持てるというだけでなく、『癒しや落ち着き』といった柔らかい印象を与えるブラウン系。
イエロー系やベージュ系といった暖色系を外壁に塗装したいという方から、高い支持を得ています。
③グリーン系
自然色として挙げられるグリーンは何系の色の外壁にも合いやすく、汚れも目立ちにくいため人気の高い色となっています。
見ている人に『調和や安心、そして癒し』を与える色で、ブラウン系の外壁の屋根に使用される事が多い傾向にあります。
◎色が人に与える印象
①ブルー
ここ数年ネイビーが人気の高い屋根カラーとして挙げられます。
寒色系のため『清潔』『クール』『落ち着き』という印象を与える色で、ブラック系には多少劣りますが程よい引き締め効果や清潔感を与えたり、汚れも目立ちにくかったりする色になります。
②レッド
赤は情熱の色と言われるだけあって、そのイメージは『パワフル』『アグレッシブ』といった活発なものが多いと思います。
しかし同じ赤系でも少し深みのある色味にすることで、一気にエレガントになる色でもあります。
③イエロー
『明るさ』『開放的』とイメージさせるイエローは頭の回転を速くする効果があり、集中力アップの色としても知られています。
それと同時に信号で黄色が使われるなど、注意喚起としてのイメージもありますね。
暖色系になりますので少し明るさを抑えることで周りとの調和も取れ、親しみやすい印象にイメージチェンジします。
④ホワイト
ホワイトは清潔感のある色ですが、洋館やお城の外壁など、どこか浮世離れしたような印象を与える色でもあります。
膨脹色であることから実際の大きさよりも大きく見せる効果がありますので、オフホワイトやアイボリーにすると柔らかい印象になります。
⑤ブラック
他の色と比べてひと際『重厚感』や『高級感』を感じさせるのがブラックです。
ホワイトとは反対に引き締め効果がありますので、実際の大きさよりも小さくいせる効果があります。
外壁を何色にしても、相性はバッチリです。
◎カラーシミュレーションを活用する
屋根塗装の仕上がりが納得の行くものであっても、外壁の色とのバランスが悪ければ台無しです。
屋根だけにポイントを置いた色選びではなく、外壁も一緒に考えることが屋根塗装成功のカギ。
そのイメージを可視化するために、カラーシミュレーションを活用すると良いでしょう。
指先一つの簡単操作で色の配色やバランスを掴むことが出来れば、具体的に考えやすくなるだけでなく、家族間でも好みの共有が出来ますね。
◎まとめ
一概に決めつけるというわけではないのですが、片流れ屋根など勾配が急な屋根のある建物の方は、屋根塗装の際も色を重要視される場合が多く、勾配が緩やかだったり、狭小住宅地で屋根があまり見えなかったり、3階建てだったりといった場合の屋根色は、何となく業者に言われた無難な色を選ばれる場合が多いように思います。
しかし、屋根塗装は気軽に塗装し直しが出来るというリフォームではありません。
せっかく足場を架設し、高額な工事費用を掛けているわけですから、塗料の機能性を十分に発揮できるような色選びをしましょう。
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