外壁リフォームは増改築とどう違う?専門家が徹底解説
はじめに
「外壁リフォーム」と「増改築」。どちらも住まいを快適にするための工事ですが、実際にどのような違いがあるのか混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。
特に大和市や藤沢市のように築年数が20年を超える住宅が多い地域では、「外壁をきれいにしたい」「家の機能を向上させたい」といった相談がよく寄せられます。しかし、実際にお客様と打ち合わせをしていると、「それはリフォーム工事で可能なのか?」「増改築に分類されるのでは?」と迷う場面も多く見られます。
例えば築30年の木造住宅にお住まいのお客様から、「外壁のひび割れが目立ってきたので塗装を考えているが、同時に玄関周りを広げたい」とご相談いただいたことがあります。このケースでは外壁塗装はリフォームの範囲ですが、玄関スペースを物理的に拡張する工事は増改築に該当します。
つまり外壁リフォームは既存の外壁を修繕・美観回復する工事であるのに対し、増改築は建物の構造そのものを変更する工事という明確な違いがあるのです。
本記事では、外壁リフォームと増改築の違いをわかりやすく解説し、費用感や工事期間の目安、そして大和市・藤沢市で実際にあった事例も交えながらお伝えします。これから工事を検討している方にとって、どの工事が自分の住まいに適しているのか判断する参考になれば幸いです。
外壁リフォームとは?その特徴と目的
外壁リフォームとは、既存の外壁材を塗装し直したり、サイディングやタイルを張り替えたりして、建物の美観や耐久性を回復させる工事を指します。特に大和市や藤沢市のように海風や湿気の影響を受けやすいエリアでは、外壁の劣化が進行しやすく、リフォーム工事の需要が高い傾向にあります。
代表的な外壁リフォームの内容としては以下のようなものがあります。
・外壁塗装による防水性・耐候性の回復
・サイディングの張り替えや重ね張りによるデザイン一新
・外壁補修(ひび割れ補修、シーリング打ち替えなど)
・断熱材を追加した外壁リフォームによる省エネ性向上
例えば藤沢市の築25年木造住宅で行った事例では、外壁のチョーキング(白い粉が手につく現象)が進んでいたため、耐久性の高いフッ素塗料を採用。工期は約12日間、費用はおよそ120万円ほどでした。お客様からは「外観が新築のように生まれ変わり、断熱効果で夏の室内も快適になった」と嬉しいお声をいただきました。
外壁リフォームは主に建物の寿命を延ばし、外観を美しく保つことを目的とした工事であり、構造そのものには大きな変更を加えません。したがって、建築確認申請などの大規模な手続きは不要である場合が多く、比較的スムーズに着工できるのも特徴です。
増改築とは?外壁リフォームとの大きな違い
一方で増改築は、建物の間取りや面積を変更する工事を指します。例えば「部屋を増やしたい」「リビングを広げたい」「二世帯住宅にしたい」といった要望に対応するのが増改築工事です。
この場合、建物の構造に手を加えることになるため、外壁リフォームとは性質が大きく異なります。
増改築の代表的な工事例としては以下のようなものがあります。
・部屋の増設や間取りの変更
・外壁を取り壊して空間を拡張
・屋根の形状変更を伴うリフォーム
・耐震補強を含む大規模工事
大和市で実際にあったケースでは、築35年の住宅で「外壁塗装と同時にリビングを広げたい」という依頼がありました。塗装自体はリフォーム工事ですが、リビングの壁を取り壊して空間を拡張する作業は増改築に該当。工期は約2カ月、費用は外壁工事と合わせて約600万円かかりました。このように、増改築は住まいの構造を変えるため、外壁リフォームに比べて費用も工期も大きくなるのが特徴です。
さらに、増改築の場合は建築確認申請や耐震基準への適合など、法的な手続きや安全性の確認も必要になります。そのため計画段階から建築士や施工会社と綿密に打ち合わせを行うことが欠かせません。
このように外壁リフォームと増改築は「外観を維持・補修する工事」と「構造を変える工事」という明確な線引きがあります。住まいのどこを改善したいのかを整理することで、自分に合った工事の選択がスムーズになります。
費用と工期の違いを徹底比較
外壁リフォームと増改築では、目的や工事内容が異なるため、当然ながら費用や工期も大きく違ってきます。
ここでは、それぞれの工事で一般的にかかるコストと期間について、具体例を交えて解説します。
まず外壁リフォームの費用ですが、外壁塗装であればおおよそ80万円~150万円程度が相場です。
塗料のグレードによっても大きな差があり、シリコン塗料なら100万円前後、耐久性の高い無機塗料を選ぶと150万円を超えることもあります。
また、外壁サイディングの張り替えや重ね張りを行う場合は、150万円~300万円ほどかかるのが一般的です。
工期については、外壁塗装で10日~14日、サイディング工事で3週間前後を見込んでおくと良いでしょう。
一方で増改築の費用は、工事の規模によって大きく変動します。例えばリビングの壁を取り壊して空間を広げる程度であれば300万円~500万円程度ですが、二階部分の増築や大規模な間取り変更を伴う工事では、1,000万円を超えることも珍しくありません。
工期も数週間では終わらず、最低でも1~2カ月、大規模な工事では半年以上かかる場合もあります。
外壁リフォームは比較的手軽に行えるメンテナンス工事であるのに対し、増改築はライフスタイルの大きな変更に伴う長期的な投資という点が大きな違いです。
予算や生活への影響を考えた上で、どちらの工事が適しているかを見極めることが大切です。
大和市・藤沢市での実際の事例紹介
地域密着でリフォームを行う当社には、さまざまなご相談が寄せられます。
ここでは実際にあった事例をもとに、外壁リフォームと増改築の違いをより具体的にイメージできるようご紹介します。
※以下の事例はあくまで参考用であり、当社の施工事例ではありません。
事例1:藤沢市の築28年戸建て(外壁リフォーム)
海からの潮風で外壁の劣化が進んでいたお宅では、外壁塗装をフッ素塗料で実施しました。
工期は12日間、費用は約130万円。施工後は外観が明るくなり、近隣からも「新築みたいだね」と声をかけられたそうです。
お客様からは「断熱効果で夏場のエアコン代が抑えられた」と嬉しいお声をいただきました。
事例2:大和市の築35年戸建て(外壁リフォーム+増改築)
「外壁塗装のついでに玄関を広げたい」というご要望でご相談いただいたケースです。
外壁塗装はシリコン塗料で100万円ほど、玄関部分の増改築には別途300万円が必要となり、合計400万円の工事となりました。
工期は約1カ月で、玄関を広げたことでベビーカーの出し入れがしやすくなり、日々の生活が快適になったと喜ばれました。
事例3:藤沢市の築40年戸建て(増改築メイン)
二世帯同居を目的に、外壁工事と同時に二階を増築したケースです。
外壁工事は150万円程度でしたが、二階部分の増築は700万円以上かかり、総額は900万円を超えました。
工期は約4カ月で、建築確認申請や耐震補強を含む大規模な工事となりました。
ご家族からは「同居しながらも生活スペースが確保でき、安心して住み続けられる」との感想をいただきました。
どちらを選ぶべきか?判断のポイント
「外壁リフォーム」と「増改築」のどちらが自分に必要なのか、判断に迷う方も少なくありません。
そこで、選択の目安となるポイントを整理してみましょう。
・外壁の劣化を補修して見た目をきれいにしたい → 外壁リフォーム
・光熱費削減や断熱性向上など機能改善をしたい → 外壁リフォーム
・部屋数を増やしたい、間取りを大きく変更したい → 増改築
・二世帯住宅やバリアフリー化を考えている → 増改築
このように目的が「維持・修繕」なのか「構造変更」なのかを基準に考えると、どちらを選ぶべきかが明確になります。
また、予算や生活の中断リスクをどこまで許容できるかも重要な判断材料です。
まとめ
外壁リフォームは建物の美観と耐久性を維持するための比較的手軽な工事であり、工期や費用も抑えられる点が特徴です。
一方で増改築は、建物の構造そのものを変える大規模な工事であり、生活スタイルの大きな変更を伴います。
大和市や藤沢市でこれから工事を検討される方は、ご自身の目的や予算を明確にし、信頼できる施工会社に相談することが大切です。
お住まいの状況やご要望に応じて最適な提案をいたします。
お電話は0120-554-913までお気軽にお問い合わせください。