サイディングの欠けにかかる補修費用はいくら?欠けの原因や補修方法について!
サイディングの欠けにかかる補修費用はいくら?欠けの原因や補修方法について!
外壁材には、さまざまな種類がありますが、そのなかでも住宅に活用されることが多いのがサイディングです。サイディングは、パネル同士を組み合わせる外壁材で、現場でカットして作成されるケースが多い外壁材となっています。
迅速に対応できるので、速やかに外壁の準備が整えられるのがメリットです。しかし、経年劣化などが原因で、サイディングには欠けが生じることがあります。
今回は、サイディングにおける欠けの補修費用について、詳しい内容を解説していきましょう。欠けの原因についても解説していくので、参考にしてみてください。
サイディングの特徴
サイディングとは、具体的にどのような外壁材なのでしょうか。サイディングの特徴について、下記の内容について解説します。
- サイディングは板状のパネル
- サイディングのメリットとデメリット
- 日本の住宅で採用されることが多い
サイディングの特徴について、詳しい内容を解説します。
サイディングは板状のパネル
サイディングは建物の外壁材として広く使用されている建築素材で、主に板状のパネルとして取り付けられます。その主な役割は、建物の構造を保護し、外観を美しく仕上げることです。
サイディングの種類はいくつかあり、窯業系サイディング、金属系サイディング、木質系サイディング、樹脂系サイディングなどがあります。それぞれの素材や仕上げに応じて性能や見た目が異なるので、事前に特徴を把握しておき選ぶことが大切です。
特に日本では、耐火性や耐久性に優れた窯業系サイディングが主流となっています。これらは、建物の外観デザインを多様に選べる利点を持ちながら、気候条件や用途に応じた性能を提供してくれるでしょう。
サイディングのメリットとデメリット
サイディングの最大のメリットは、設置やメンテナンスの手軽さにあります。モジュール化されたパネルは施工が迅速で、特別な技術が不要なため、工期短縮やコスト削減が可能です。
また、デザインの多様性も大きな魅力で、レンガ調や木目調など、多様な外観を再現できるため、建物に個性を与えてくれます。ただし、デメリットとして、定期的にメンテナンスが必要になる点が挙げられるでしょう。
特に、窯業系サイディングでは定期的な塗装が必要であり、塗膜が劣化すると防水性が低下する恐れがあります。また、施工の質が低い場合、雨水が侵入するリスクもあるため、設置時の注意が必要です。
日本の住宅で採用されることが多い
日本の住宅市場では、サイディングが人気となっており、多くの家庭で利用されています。その背景には、地震や台風といった自然災害に対応する耐久性と軽量性の高さから需要が高まっていることが考えられるでしょう。
また、日本独特の気候条件に対応するため、湿気に強い素材や高い断熱性を持つ製品が多く開発されています。加えて、都市部では建物が密集しているため、防火性や遮音性の高いサイディングが求められることも多いです。
他にも、サイディングは見た目のデザインの種類も豊富で、伝統的な木造建築との調和を図るため、和風デザインを取り入れたサイディングの人気も高まっています。サイディングは、機能性と美観を両立させながら、日本の多様な住宅ニーズに応える重要な建材と言えるでしょう。
サイディングの欠けが発生する原因
住宅で利用されるケースが多いサイディングですが、さまざまな要因から欠けが発生することがあります。サイディングの欠けが発生する原因としては、下記の通りです。
- 外部からの物理的衝撃
- 経年劣化
- 施工不良
サイディングの欠けが発生する原因について、詳しく解説します。
外部からの物理的衝撃
サイディングの欠けの原因として最も一般的なのが、外部からの物理的衝撃です。
例えば、台風や強風時に飛ばされた物が外壁に当たることで、表面が破損するケースも少なくありません。
また、自動車や自転車が外壁に接触したり、子供がボール遊びをする中でぶつけたりすることも欠けを引き起こす要因となります。特に窯業系サイディングは硬い反面、衝撃に弱い性質があるため、衝突の力が集中すると割れや欠けが発生しやすいです。
経年劣化
時間の経過とともに、サイディングは紫外線や雨風の影響で劣化します。
特に窯業系サイディングは塗膜が劣化することで防水性が低下し、内部に湿気が浸透することで素材がもろくなるリスクがあるでしょう。
金属系サイディングでも、塗膜の剥がれやサビが進行すると強度が低下し、軽度の衝撃でも欠けが生じるリスクが高まります。こうした経年劣化は避けられないため、適切なメンテナンスを怠ると欠けが発生するリスクが高くなるので、早めの点検が肝心です。
施工不良
施工時の不適切な処理も欠けの原因となります。
例えば、サイディングの固定が不十分であったり、目地部分のシーリング材が適切に充填されていなかったりする場合は、サイディングが動きやすくなり、衝撃や振動で欠けが発生しやすくなるでしょう。
また、パネルの間隔が適切でないと、建物の動きに応じた膨張や収縮に対応できず、ひび割れや欠けが起きることがあります。これらの問題は、特に経験の浅い業者や低コストを優先した施工によって発生しやすいため、信頼できる業者に依頼することが肝心です。
サイディングの欠けにかかる補修費用について
サイディングに欠けが生じた場合、補修するための費用がかかります。事前に補修費用について把握しておき、トラブルが生じたときに速やかに対応できるようにしておくことが大切です。
サイディングの欠けにかかる補修費用について、下記の内容について詳しく解説します。
- サイディングの補修費用の概要
- 補修費用に影響を与える要因
- 費用を抑えるための工夫と注意点
サイディングの欠けにかかる補修費用について、詳しい内容を解説します。
サイディングの補修費用の概要
サイディングの欠けに対する補修費用は、欠けの範囲や深刻度、使用しているサイディングの種類、さらには施工業者の選定によって異なります。小規模な部分補修であれば数万円程度で済むことが多いですが、大規模な損傷や複数箇所の補修が必要な場合、費用が10万円以上に達することもあるでしょう。
また、補修だけでなく、再発防止のために耐久性向上を目的とした追加作業を行う場合、さらにコストがかさむ可能性があります。
補修費用に影響を与える要因
サイディングの欠けにかかる費用にはいくつかの要因が関わっています。まず、欠けている箇所の面積が重要です。小さなヒビや一部の欠けの場合は、補修材や簡易的な工法で対応できるため、費用は抑えられます。
しかし、欠けが広範囲に及ぶ場合や、複数のパネルが損傷している場合は、該当箇所のサイディング全体を交換する必要があり、費用が高くなる傾向があるでしょう。
さらに、使用しているサイディングの種類も影響します。一般的な窯業系サイディングは比較的安価に補修可能ですが、高級な金属系サイディングやデザイン性の高い特殊な製品の場合、補修材や交換用のパネル自体が高額になることがあるでしょう。
また、高所作業が必要な場合は足場を組む費用も追加され、これが数万円から十数万円程度かかる場合もあります。事前に、どれくらいの費用がかかるのか、業者から見積もりを取得し、補修費用が適切なのか確認しておくことが大切です。
費用を抑えるための工夫と注意点
サイディングの補修費用を抑えるためには、早期の対応が鍵となります。
欠けや小さな損傷が見つかった段階で補修を行えば、修理範囲が拡大するのを防ぎ、結果的に費用を抑えることが可能です。
また、信頼できる施工業者を選ぶことも重要になってきます。複数の業者に見積もりを依頼し、費用の内訳を詳しく確認することで、金額を比較して適切な価格帯の業者に依頼をかけることが可能です。
ただし、安価すぎる見積もりには注意が必要で、施工の質が低ければ再補修が必要になり、結果的にコストが増えるリスクがあります。
さらに、定期的なメンテナンスを行うことで、サイディングの耐久性を維持し、補修の頻度自体を減らすことも、費用を抑える有効な方法です。
サイディングの欠けが生じたときの補修方法
サイディングに欠けが生じたとき、どのように補修すれば良いのでしょうか。サイディングの欠けが生じたときの補修方法としては、下記の通りです。
- 補修材を用いた部分的な修理
- 損傷箇所のパネル交換
- 再塗装を伴う広範囲の修復
サイディングに欠けが生じたときの具体的な補修方法について、詳しく解説します。
補修材を用いた部分的な修理
欠けの範囲が小さい場合には、補修材を使用して部分的に修理する方法が適しています。専用のパテや補修用の樹脂を欠けた箇所に埋め込み、表面を平らに整えることで、外観を復元することが可能です。
その後、元のサイディングの色に合わせて塗装を施すことで目立たなくなります。この方法は、費用が比較的抑えられ、施工時間も短いのが特徴です。ただし、補修材の種類や塗装の精度によっては、完全に元の状態と一致しない場合もあります。
損傷箇所のパネル交換
欠けが広範囲に及ぶ場合や、補修では強度が十分に回復しないと判断される場合には、損傷箇所のパネルを交換する方法が用いられます。具体的には、欠けた部分を含むサイディングパネルを取り外し、新しいものに置き換える方法です。
この方法は、補修材による簡易修理よりも費用がかかるものの、強度や耐久性を完全に回復できるというメリットがあります。また、色やデザインが同じサイディングパネルを使用することで、外観の一貫性を保つことが可能です。
再塗装を伴う広範囲の修復
欠けが複数箇所に広がっている場合や、経年劣化が進んでサイディング全体の劣化が目立つ場合には、再塗装を伴う修復が効果的です。この場合、まず欠けた部分やひび割れを補修した後、外壁全体を再塗装します。
再塗装には、防水性を高める効果や、外観を新しく見せる効果も期待できるでしょう。特に、サイディングが紫外線や雨風で色あせている場合、建物全体の印象が大きく改善されるため、多くのケースで採用されています。ただし、施工範囲が広くなるため、費用は最も高くなる傾向があるでしょう。
サイディングの欠けにかかる補修費用は業者によって違う
サイディングの欠けにかかる補修費用は、依頼する業者によって異なります。そのため、複数社から見積もりを取得して、適正な価格を提示してくれる業者を選択することが大切です。
マルセイテックなら、住宅に関する相談や見積もりは無料で対応しています。気軽にご連絡頂けるので、ぜひご一報ください。
次の記事へ
トタン壁の張り方は?メリットやデメリットについて解説! »