階段の剥がれをDIYで補修する方法は?注意点も解説
階段の剥がれをDIYで補修する方法は?注意点も解説
室内階段に剥がれが見られる原因はさまざまですが、DIYで補修したいと考える人もいます。
階段トラブルは、自分で解消できるのでしょうか。
今回は、DIYで階段の剥がれ補修をする際の方法を解説します。注意点も知り、安全で美しい状態を取り戻しましょう。
階段に剥がれが生じる原因
室内階段は、住宅のなかでも比較的トラブルが少ない場所だといえます。
しかし、気が付くと化粧板全体が浮いたり剥がれたり、小さな剥がれが見られたりすることもあります。
階段の板が大きく剥がれている場合の主な原因は、長年の使用による劣化です。また、大雨などで浸水が起こったりしても、全体の剥がれが起こります。小さな剥がれは、ものが落ちた衝撃などで起こるケースが多いです。
どのような剥がれも、安全性や見た目などに影響するので、早急に補修する必要があります。
階段の剥がれ補修をDIYで行う方法
階段の剥がれ補修は、DIYできる場合もあります。必要な道具や手順を確認しましょう。
必要な道具
階段の剥がれ補修には、次のような道具を使用します。
- 木工用ボンド
- ゴムベラ
- タオルや雑巾
- つまようじ・竹串
- 重しにできるもの
室内階段は木製が多いので、DIYには木工用ボンドを使用するケースが多いです。
ボンドを伸ばすゴムベラ、はみ出たボンドを拭くためのタオルや雑巾などもあるとよいでしょう。
つまようじや竹串は小さな剥がれ、重しは全体の剥がれ補修に使用します。階段の剥がれの状態によって、必要なものを用意してください。
小さな剥がれの補修方法
小さな剥がれの補修方法は、以下の通りです。
- つまようじや竹串を使って、剥がれている部分に木工用ボンドを塗る
- 剥がれた破片を接着する
- 溢れたボンドをタオル・雑巾でふき取る
- 乾燥させる
剥がれた破片が残っている場合は、ボンドで接着するだけで補修できるので、DIYも簡単です。
破片が見つからないときは、木工パテなどを使うと剥がれた部分を埋められます。
小さな剥がれは「見えにくいし大丈夫だろう」と放置してしまう人もいますが、昇り降りの際にひっかかると、靴下やタイツが破れたり、足を怪我したりするため危険です。見つけたら早めに補修しましょう。
化粧板全体の剥がれを補修する方法
階段の表面には、「化粧板」と呼ばれる薄い木の板が貼られていることもあり、接着が弱くなると剥がれたり浮いたりしてきます。
化粧板全体の剥がれ補修は、以下の手順で行います。
- ヘラを使って木工用ボンドをすき間に塗る
- はみ出たボンドを雑巾やタオルで拭く
- 重しを乗せて接着・乾燥させる
ボンドは何度かにわけて、できるだけ奥のほうまで塗りましょう。また、重しがくっつかないよう、
接着前にはみ出たボンドをふき取ることも大切です。剥がれ・浮きの見られる化粧板は、圧をかけないとうまく接着しません。
重量のあるものを乗せて、乾燥するまで待ちましょう。
階段の剥がれをDIY補修する際の注意点
DIYで階段の剥がれ補修をする際には、注意したいポイントがあります。
作業前には、手順とともに次の3点も確認してください。
部分的な剥がれはパーツをなくさないようにする
部分的な剥がれは、パーツがあればくっつけて直せます。
ものを落としたりした衝撃で剥がれが生じた場合は、破片をなくさないようにしましょう。
しかし、破片はゴミと間違えやすいので、時間を置くと「何だろう」と忘れて、捨ててしまう可能性もあります。
剥がれてしまったら、できるだけ早く補修することをおすすめします。
全体の剥がれはしっかりと圧をかけて接着する
前述の通り、化粧板全体が剥がれたり浮いたりした階段は、圧をかけないとうまく接着できません。
ボンドはできるだけ奥まで塗り、化粧板全体に均等に圧がかかるような重しを使って補修しましょう。
圧にムラがあると、一部分だけ浮いてしまうこともあります。
また、端のほうに重しが乗っていないと、せっかくくっついた化粧板がすぐに剥がれてしまう原因となります。
事前に重しを置いて確認しておくと、失敗が少なく済むでしょう。
作業中の事故がないよう配慮する
階段は幅があまり広くないので、作業中の事故にもじゅうぶん注意しましょう。
特に、上階に近い高所での作業は、安全を確保したうえでの作業が求められます。
作業に集中しすぎて、落下・転倒による怪我をしないためには、業者に補修を依頼するのも1つの方法です。
階段の剥がれは業者に補修してもらうのがおすすめ!
階段の剥がれは、専門業者に補修してもらうのもおすすめです。
業者に依頼すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
業者に依頼するメリット
階段の剥がれ補修を業者に依頼する最大のメリットは、安全かつ正確な作業を行ってもらえることです。
知識や経験豊富な職人による作業なら、補修の跡もわかりにくく、階段をよりよい状態に戻せます。
長年使用している室内階段は、表面の剥がれ以外の基礎的なトラブルを抱えている可能性もあります。
業者に点検してもらうと、階段の剥がれの原因やその他の問題もわかり、適切な補修が行えるのでおすすめです。
木工用ボンドを使ったDIY補修と比べると費用は高くなりますが、住宅の健康を守るためにも、専門家に一度見てもらうとよいでしょう。
信頼できる業者の選び方
階段の剥がれ補修は、ハウスメーカーや工務店、リフォーム会社などに依頼できます。
安心して任せられる業者を選ぶ際には、以下の点に注目しましょう。
- 施工実績が豊富で事例も見られる
- 要望に沿った最適な提案をしてくれる
- 不要な施工・点検を強要しない
- 口コミがよい
- 保証・アフターサービスが充実している
- 幅広い施工に対応している
施工実績があまりない業者に依頼すると、補修後の見映えが悪くなることがあります。
実際に階段の補修を行った事例を写真で確認できると、職人の技術もよりわかるでしょう。
また、要望に沿った提案をしてくれるかも重要です。
階段の剥がれ補修のみを希望しているのに、住宅のその他の部分についてもいろいろな施工や提案を強要してくる業者は、悪質な業者である可能性もあるため注意しましょう。優良業者かどうかを見極めるには、業者の対応や実績だけでなく、実際に利用した人の口コミもチェックするのも1つの方法です。
保証やアフターサービスの充実度も、注目したいポイントです。
万一、補修後すぐにまた剥がれが起こった場合も、アフターサービスがあれば安心です。階段補修だけでなく、住宅全体の施工に対応している業者なら、今後起こり得るトラブルや、定期的な点検・メンテナンスも一挙に任せられ、都度状況に合った業者を探す手間も省けるでしょう。
階段の剥がれを美しく補修するなら、DIYよりも業者に依頼を
階段の剥がれ補修は、DIYで行うこともできます。
補修は、木工用ボンドを使って比較的安価で簡単にできますが、安全性や補修後の見た目を考慮すると専門業者に依頼するのがおすすめです。
特に、年数の経過した住宅や、水害で階段が浸水した住宅などは、階段が根本的なトラブルを抱えている可能性もあります。剥がれを見つけたら1つのきっかけだと思い、一度業者に相談してみてください。
弊社でも、階段の剥がれ補修に関するご相談を承っています。階段以外の室内の補修・点検、また、外壁や屋根、ベランダなどの屋外部分に関する施工も行っていますので、迷ったらお気軽にお問い合わせください。