ガルバリウム鋼板の外壁の張り方とは?メリット・デメリットについて解説!
ガルバリウム鋼板の外壁の張り方とは?メリット・デメリットについて解説!
住宅をつくる上で、外壁の素材選びは重要です。
素材によって特徴が異なるので、理想的な住宅をつくる際には、意識的に素材選びが肝心になってきます。
そのなかでもガルバリウム鋼板は、金属素材で錆びにくいといった特徴を持っている外壁素材です。
そんなガルバリウム鋼板の外壁の張り方とは、どのような方法が実践されているのでしょうか。
今回はガルバリウム鋼板の外壁の張り方や、メリット・デメリットについて詳しい内容を紹介します。
ガルバリウム鋼板とは?
ガルバリウム鋼板とは、合金でメッキされた金属素材を指しています。1972年にアメリカで開発された商品です。
ガルバリウム鋼板は、金属素材ですが錆びにくいのが特徴となっています。
外壁材としても採用されており、多くの住宅で使われているケースが多いです。
ガルバリウム鋼板の外壁の張り方
ガルバリウム鋼板の外壁の張り方は、張り替えとカバー工法でやり方が異なります。
今回は、張り替えとカバー工法の両方で、張り方について解説していくので、参考にしてみてください。
張り替え時のガルバリウム鋼板の張り方
既存の外壁を撤去して、新しく外壁材を貼り付ける際には、2週間~1ヶ月程度は時間をかけて実施します。ガルバリウム鋼板の張り方としては、下記の通りです。
- 足場をつくる
- 外壁材を撤去する
- 外壁内部を確認する
- ガルバリウム鋼板を貼り付ける
- シーリング工事を行う
- 足場を撤去する
このように、ガルバリウム鋼板の張り方としては、作業しやすいよう足場をつくることから始まります。
外壁内部の劣化状況をチェックしたうえで、必要であればメンテナンスを行うとが重要です。
トラブルを防止するためにも、工事を行う前に近隣住民に連絡を入れておく必要があります。
カバー工法のガルバリウム鋼板の張り方
カバー工法とは、既存の外壁材の上に新しい外壁材を重ねる工法を指しています。
カバー工法でガルバリウム鋼板の張り方としては、下記の通りです。
- 外壁の状態を確認した後に足場を設置する
- 胴緑を設置する
- ガルバリウム鋼板を張り付ける
- シーリング工事
- 足場を撤去する
ただし、既存の外壁の状態次第では、カバー工法が使えない可能性があります。
重ね張りが実現できるのか気になる人は、一度業者に相談してみてください。
ガルバリウム鋼板を外壁に採用するメリット
ガルバリウム鋼板を外壁材として利用するメリットとは、どんなことが挙げられるでしょうか。
ガルバリウム鋼板を外壁に採用するメリットとしては、下記の通りです。
- 耐久性が高く錆が生じにくい
- 耐震性が高い
- カバー工法が利用できる
- シンプルでおしゃれ
- 吸水しにくいため凍害に強い
- リサイクル可能
ガルバリウム鋼板を外壁に採用するメリットについて、詳しく解説します。
耐久性が高く錆が生じにくい
ガルバリウム鋼板は水に強い性質を持っているため、メンテナンス周期が長く、耐久性が高いです。
40年以上は持つケースが多いので、長く住宅に住みたい人におすすめとなっています。
また、金属素材ですが錆びにくい性質を持っているので、雨水が付着しても劣化しにくいのが魅力です。
ただし、全く錆びないわけではなく、海岸地域といった環境では錆びる可能性があります。
耐震性が高い
ガルバリウム鋼板は金属素材ですが、比較的薄い金属製の板であるため、軽量なのが特徴です。
素材が軽いほど、重心が下がって揺れが少なくなるので、建物負担が少なくなります。
その結果、耐震性が向上して地震に揺れで倒壊するリスクが軽減されるでしょう。
厚みは1mm以下で出来ているので、ほとんど重さを感じず、倒壊する可能性も低くなります。
これから地震に備える住宅をつくりたいなら、ガルバリウム鋼板という選択肢も視野に入れてみましょう。
カバー工法が利用できる
ガルバリウム鋼板は薄い素材であるため、重ね張りするカバー工法が利用できます。
既存の外壁を撤去する手間が省けるので、コスト削減にも繋がる工法なのが特徴です。
比較的施工時間も短いので、素早く外壁工事をしたいときにおすすめの工法となっています。
ガルバリウム鋼板でのリフォームは、手早く施工できるので、近年では需要が高まりつつあるのが特徴です。
カバー工法は既存の外壁に、新しい外壁を重ね張りする特性から、二重構造になります。
断熱性や遮音性の向上に期待できるのが魅力です。
シンプルでおしゃれ
ガルバリウム鋼板は、シンプルながらもスタイリッシュな雰囲気が演出できます。
都会的な印象があるので、おしゃれな住宅に仕上げることが可能です。
ガルバリウム鋼板の素材感や色、形状によって雰囲気が変化できるので、自分好みの住宅に仕上げることができます。
吸水しにくいため凍害に強い
ガルバリウム鋼板は、吸水しにくい性質を持っているため、寒い地域で発生する凍害に強い性質を持っています。
凍害はひび割れや崩壊を招く危険性があるので、外壁の寿命を短くするリスクが高くなってしまうのが特徴です。
ガルバリウム鋼板なら、吸水しにくいので、凍害のリスクがほとんどありません。
また、カビや苔といった汚れも付着しにくいことから、見た目にも綺麗に演出できるのが特徴です。
リサイクル可能
ガルバリウム鋼板は、リサイクルできる材料で出来ているため、環境に優しい素材なのが特徴です。
処分費用がかからないので、地球環境を守る素材としても利用できます。
ガルバリウム鋼板を外壁に採用するデメリット
耐久性が高く錆びにくい素材のガルバリウム鋼板ですが、外壁に採用する際にデメリットに感じる部分があります。
ガルバリウム鋼板を外壁に採用するデメリットとしては、下記の通りです。
- 費用が高額になる可能性
- 凹みやすい
- 選べるデザインの種類が少ない
- 錆びる可能性がある
- 断熱性や遮音性が劣る
ガルバリウム鋼板を外壁に採用するデメリットについて、詳しく解説します。
費用が高額になる可能性
ガルバリウム鋼板は、施工価格が高いことから他の外壁材と比べて高額になる可能性があります。
そのため、事前に予算内に収められるのか確認したうえで、外壁材として使用するのか判断していきましょう。
しかし、ガルバリウム鋼板は耐用年数が高いことから、メンテナンス費用がほとんどかかりません。
初期費用は高くつく可能性がありますが、長期的に見れば安く済ませられるかもしれません。
また、カバー工法であれば、ガルバリウム鋼板でも施工費用を安く済ませられます。
できるだけ予算を抑えられるよう、さまざまな工法や素材を検討してみてください。
凹みやすい
ガルバリウム鋼板は比較的薄い金属板であるため、外からの衝撃に弱い特性を持っています。
そのため、外部からの衝撃によって凹みやすくなっているのが特徴です。
凹んだ部分を修復するのは難しく、ちょっとした衝撃でも凹みが発生する可能性があります。
小さいお子様がいる家庭では、ボール遊びや壁当てによって凹みが生じる恐れがあるので、気を付けてください。
多少凹んだ程度なら機能性に大きな問題はありませんが、大きな凹みは耐久性に問題を与える可能性があります。
選べるデザインの種類が少ない
ガルバリウム鋼板は個性的な外観ですが、選べる種類がほとんどありません。
上品でスタイリッシュな雰囲気がありますが、加工できるデザインがないので、予め理解しておく必要があります。
他の外壁材のほうが選べるカラーやデザインが多いので、よく検討してから外壁材を選ぶようにしましょう。
錆びる可能性がある
ガルバリウム鋼板は比較的錆びにくい性質を持っていますが、全く錆びないわけではありません。
台風や竜巻によって、小さい傷や加工時に切断面から錆びるといったケースがあります。
他にも、排気ガスや鉄粉、錆びたネジなどによっても錆が生じるリスクはあるので注意が必要です。
綺麗な状態を維持するためにも、外壁の状態は細かくチェックしておき、必要であれば補修や塗装を行うことを意識しましょう。
断熱性や遮音性が劣る
ガルバリウム鋼板は薄い金属板であるため、断熱性や遮音性が他の素材と比べて劣るといわれています。
しかし、カバー工法や近年の工法では、断熱材を使用しているケースが多いので、それほど不便に感じることはないでしょう。
断熱性や遮音性が劣らないためにも、事前に業者へ相談しておき、性能が劣らないか相談しておくことが大切です。
ガルバリウム鋼板の外壁の張り方は事前に確認しておこう
ガルバリウム鋼板の外壁の張り方は、張り替えとカバー工法で工程が異なります。
予算や手間も異なるので、事前にどのような違いがあるのか確認しておきましょう。
また、ガルバリウム鋼板は耐久性が高く錆びにくい素材ですが、高額になりやすい、錆が全くできないわけではないので注意しておいてください。
外壁にはさまざまな外壁材が使用されますが、どのような素材が良いのか迷っている人も多いでしょう。
そんな人はマルセイテックまでご相談ください。
マルセイテックなら、相談・見積もり無料で対応しています。
住宅にお悩み全般に対してお話を伺っているので、お気軽にご連絡ください。
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