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茅葺き屋根をトタンに!費用やメリットは?

 

伝統的な屋根の1つとして、現在も親しまれる茅葺き屋根。メリットも多い茅葺き屋根ですが、葺き替え費用が非常に高いことが大きなデメリットとなっています。

 

そこで選択される方法の1つが、トタンへの張り替えです。今回は、茅葺き屋根をトタンにする際にかかる費用の相場や、茅葺き屋根とトタン屋根の特徴などを解説します。

 

 

 

茅葺き屋根とは

 

茅葺き屋根は、茅(かや)やススキ、藁(わら)、ヨシなどの素材を束ね、葺いて作られた屋根を指します。日本では岐阜県の白川郷や、福島県の大内宿などが現存する茅葺き屋根の建物が多い土地として知られています。

 

また、世界各地にも茅葺き屋根の住居は古くから存在しますが、国内では現在、建築基準法によって新築の茅葺き屋根の建物を作ることは原則禁止です。建築基準法制定前に建てられた茅葺き屋根は、現在も問題なく住むことができます。

 

■茅葺き屋根の特徴

茅葺き屋根は耐用年数が長く、防水性に優れているという特徴があります。通常、茅葺き屋根の寿命は30年以上といわれており、特に、ヨシという素材を使用した場合は、40年以上と非常に長い耐用年数が期待できます。

 

ヨシやススキは棒状なので、束ねると少しずつすき間ができます。「すき間がある=雨漏りするのでは?」と思うかもしれませんが、すき間が導水効果をもたらし内部に水が浸入しないのも、茅葺き屋根の特徴です。

 

■茅葺き屋根のメリット

耐久性が高く寿命の長い茅葺き屋根は、以下の点が特に優れています。

 

  • 通気性
  • 断熱性
  • 保温性
  • 防音性

 

茅葺き屋根の住宅が多かった時代は、現代のように冷暖房が完備され、快適に過ごせるわけではありませんでした。そこで茅葺き屋根には、「夏は涼しく、冬は暖かく」という住みやすさを少しでもアップさせるための工夫が凝らされています。通気性と断熱性で暑さをしのぎ、保温性によって冬の寒さから守ってくれる茅葺き屋根は、防音性も高く、快適に暮らせる空間を実現します。

 

■茅葺き屋根のデメリット

住む人に快適さを与える茅葺き屋根ですが、耐火性が非常に低いのがデメリットです。茅葺き屋根に使われる茅やススキ、ヨシなどは植物で、しっかりと乾燥させてから屋根材として使用します。よって燃えやすく、もし火災が起こった場合には高確率で全焼します。

 

現在、新築の茅葺き屋根が禁止されているのも、燃えやすさが大きく関わっています。

 

 

 

茅葺き屋根の寿命とメンテナンス費用相場

 

前述の通り、茅葺き屋根の寿命は30年、40年以上と非常に長いです。しかし、麦や稲などの藁素材の場合は、腐りやすいため10年程度が寿命とされています。茅葺き屋根の寿命を延ばすために欠かせないメンテナンスには、以下の3つの方法があります。

 

  • 丸葺き:全面的な葺き替え
  • 分割葺き:屋根をいくつかにわけた葺き替え
  • 差葺き:傷んでいる部分のみの補修

 

ヨシやススキの茅葺き屋根は、15年ほど経過したらメンテナンスを行います。傷みが侵攻している部分に差葺きや分割葺きを行うことで、丸葺きまでの期間を延ばせます。

 

茅葺き屋根をすべて葺き替える場合にかかる費用の相場は、2,000万円程度です。現代の葺き替えは屋根材や屋根の大きさにもよりますが、費用相場が200万円ほどなので、メンテナンスに非常にお金がかかることがわかるでしょう。

 

 

 

茅葺き屋根の寿命が来たら、トタンへの張り替えも!

 

建築基準法制定前に作られた茅葺き屋根は、現在も葺き替えをすることで使い続けられます。しかし、上記の通り莫大な費用がかかることから、トタン屋根に張り替えるケースも増えているようです。

 

■トタン屋根の特徴

トタン屋根は、薄い鉄板に亜鉛をメッキした屋根材を用いたものです。施工が簡単で費用も比較的安価で、住宅のほか、倉庫や工場などさまざまな建物に使用されています。耐久性に優れており、デザインが豊富なのも、トタン屋根の特徴です。

 

■トタン屋根にするメリット

トタン屋根は軽量なので、建物への負担が少なく高い耐震性を実現します。また、雨漏りがしにくく積雪にも強いので、豪雪地帯でも重宝され、さらに耐火性も茅葺き屋根と比べて高いので、火災リスクの軽減も可能です。前述の通り安価で工期が短いのも、メリットだといえます。

 

■トタン屋根にするデメリット

耐久性に優れているトタン屋根ですが、メンテナンスを怠るとサビが発生し、雨漏りなどの住宅トラブルを引き起こす可能性があります。また、遮音性や断熱性は高くないため、雨音が気になる、夏場の暑さがつらいなどと感じるかもしれません。

 

 

 

茅葺き屋根をトタンにする費用はどれくらい?

 

歴史や伝統を感じる見た目も魅力の1つである茅葺き屋根ですが、重量があるため住宅に負担がかかります。軽量なトタンなら、カバー工法で既存の茅葺き屋根の上から被せることができます。茅葺き屋根をトタンにする場合の費用は、どれくらいなのでしょうか。

 

■カバー工法にかかる費用の相場

茅葺き屋根の上にトタンを被せるカバー工法の費用相場は、100万円前後です。カバー工法なら、葺き替えに発生する既存の屋根を撤去する手間や、廃材の処分費用などがかかりません。よって、短い工期と安価な費用で、茅葺き屋根をトタン屋根に変更できます。

 

詳しい費用は屋根の大きさや、既存の屋根の状態によっても変わるので、詳しくは現地調査をして、見積もりを出してもらいましょう。

 

■メンテナンス頻度とかかる費用の目安

トタン屋根のメンテナンスは、5~10年に一度が目安です。耐久性の高いトタンの屋根ですが、塗装が剥がれてくると錆びやすくなるので、早めに点検・対処することで、長い寿命を実現できます。

 

メンテナンスにかかる費用は、修理方法や塗料の種類などによって異なりますが、以下が目安です。

 

  • 部分修理:10万円前後
  • 塗装:1㎡あたり2,000円前後
  • 棟板金の交換:10万円前後
  • 葺き替え:150万円前後

 

カバー工法の相場は100万円前後ですが、茅葺き屋根の上にトタンを被せている場合は、さらにその上から、ということはできません。適切なメンテナンスを行った場合のトタン屋根の耐用年数は、15年ほどです。長いものだと20年ほど持ちますが、寿命を迎えたら葺き替えを検討しましょう。

 

■トタンで茅葺き屋根をカバーする際の注意点

カバー工法によって茅葺き屋根をトタン屋根にした場合、「なかに残した茅はどうなるのか」という点が気になるのではないでしょうか。何年もそのままにすると腐食などが懸念されますが、水分がトタンの内部に入って茅葺き屋根を侵食しなければ、何十年経っても腐りません。

 

しかし、トタンに穴や剥がれなどが生じるとそこから雨水などが浸入し、茅葺き屋根が腐ってしまいます。腐食すれば茅葺き屋根部分の補修、もしくは撤去が必要になるので、トタン屋根は定期的に点検し、よい状態を保つ必要があります。

 

 

 

茅葺き屋根をトタンにすると費用削減に!詳しくは業者に相談を

 

人々の住みやすさと伝統的な外観を実現する茅葺き屋根は、建築基準法によって新築に採用できないため、現存する茅葺き屋根の家は重宝されています。しかし、メンテナンスに多額の費用がかかるため、違う屋根材への移行を検討するケースも少なくありません。

 

茅葺き屋根が寿命を迎えた場合におすすめなのが、トタンによるカバー工法です。費用を抑えて屋根を一新し住み心地のよい家を実現しましょう。

 

弊社でも、屋根の葺き替えやカバー工法に関するご相談を承っております。茅葺き屋根をトタン屋根にするタイミングで、住宅全体をリフォームすることも可能ですので、お気軽にマルセイテックへご相談ください。

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