窯業サイディングとは?メリットやデメリットについて解説!
窯業サイディングとは?メリットやデメリットについて解説!
外壁材にはいくつか種類がありますが、そのなかでも窯業サイディングは比較的安価で利用できる外壁材として人気があります。
日本で最も多く利用されているといわれているので、評価が高い外壁材でもあるのが特徴です。
また、デザイン性にも優れているので、自分好みの外壁に仕上げられるのがも魅力の一つとなっています。
今回は窯業サイディングとは、どのような外壁材なのか、メリットやデメリットについても解説していくので参考にしてみてください。
窯業サイディングとは?
窯業サイディングとは、セメントに繊維質を混ぜて板状に生成された外壁材を指しています。
機能性だけでなく、デザイン性にも優れている素材なので外壁として利用数が最も多いといわれているようです。
色やデザインのバリエーションが多いので自分好みの外壁に仕上げられます。
タイル調やレンガ調など、業者に要望を伝えれば理想に近いデザインに仕上げることが可能です。
ただし、劣化しやすいといわれているので、定期メンテナンスは欠かせません。日頃から外壁のお手入れを欠かさないことも重要になってきます。
窯業サイディングのメリット
窯業サイディングはさまざまなメリットがあり、他の外壁材よりも優れている特徴があります。
窯業サイディングのメリットは、デザインのバリエーションが豊富な点やコストが安いといった点が挙げられるでしょう。
窯業サイディングのメリットとしては、下記の通りです。
- デザインや色のバリエーションが豊富
- コストが安価
- 施工期間が比較的短い
- 耐火性に優れている
窯業サイディングのメリットについて、詳しく解説します。
■デザインや色のバリエーションが豊富
窯業サイディングは、他の外壁材と比べてデザインや色のバリエーションが豊富なのが特徴です。
デザインはさまざまあり、タイル調や木目調など、自分好みの柄が選択できます。
機能性も高いですが、デザイン性にも優れている外壁材です。
外壁材のイメージを持っているなら、窯業サイディングを選択したほうが柔軟にデザインを検討してもらえます。
■コストが安価
窯業サイディングは、他の外壁材よりも比較的コストが安めなのが特徴です。
家を建てるときも初期費用を抑えることができます。
基本的に窯業サイディングは、すでにデザインが完成されているサイディングボードを張り付けていくので、比較的簡単な施工方法といわれているようです。そのため、人員も少なくて済むので、工数的なコストも削減できます。
多くの業者で対応できる外壁施工となっているので、住宅の外壁材として選びやすいのも特徴です。
■施工期間が比較的短い
基本的に窯業サイディングでの施工期間は、1ヶ月程度といわれています。
比較的施工期間が短くて済むので、素早く外壁を作り上げることが可能です。
窯業サイディングは、事前に生成されたサイディングボードを外壁に張り付けるので、工期が短くて済みます。
施工期間をできるだけ短く、外壁を作り上げたい人におすすめです。
■耐火性に優れている
窯業サイディングは、耐火性に優れており、防火外壁材と評価されているほどです。
建築基準法に定められている試験に合格し、不燃材料や準不燃材料としても政府から認定されています。
住宅を建てる際には、火事に備えておきたいと考えている人も多いでしょう。
そんな人に、窯業サイディングはおすすめです。
窯業サイディングのデメリット
窯業サイディングは、デザインの種類が豊富、コストが安価といったメリットがあります。
しかし、なかにはデメリットに感じる部分もあり、外壁材として選ぶ前に把握しておくことが大切です。
窯業サイディングのデメリットとして考えられるのは、下記の通りです。
- 定期メンテナンスが必要
- 熱がこもりやすい
- 防水機能が付与されていない
窯業サイディングのデメリットについて、詳しく解説します。
デザインや色のバリエーションが豊富
窯業サイディングは劣化しやすい外壁材といわれおり、長い期間利用するためには定期メンテナンスが必要です。
他の外壁材よりもメンテナンス期間は短くする必要があり、10年に一度はメンテナンスを行う必要があります。
定期メンテナンスを怠ると、ひび割れや剥がれの原因になるため注意が必要です。
メンテナンス以外にも、状況に応じてシーリングのメンテナンスや修繕を行うようにしましょう。
■熱がこもりやすい
窯業サイディングの材料のなかには、セメントが含まれています。
セメントは熱を吸収しやすい性質を持っているので、室温が自然と高くなる恐れがあるでしょう。
夏場は特に外気温に左右されやすくなるので、冷房の調整が求められます。
対策としては、遮熱効果や断熱効果のある塗料を利用して、室温が高くなり過ぎないよう調整することが大切です。
■防水機能が付与されていない
窯業サイディング自体に防水機能は付与されていません。
そのため、雨にさらされると、塗料が剥がれてしまって、色褪せや劣化の原因になる可能性が高いです。
窯業サイディングを行うときは、外壁に防水加工を付与して防水対策を講じる必要があります。
水の影響を受けてしまうと、外壁の劣化を加速させるので注意が必要です。
窯業サイディングの張り替えや重ね張りの費用
窯業サイディングの張り替えや重ね張りを行う場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
細かい費用は業者や施工方法によって異なりますが、事前に相場を理解しておくことが大切です。
窯業サイディングの張り替えや重ね張りの費用相場について、詳しく解説します。
■窯業サイディングの張り替えにかかる費用
窯業サイディングの張り替えにかかる費用は、30坪で200万円程度はかかります。
張り替え作業は、既存の外壁材を除去してから、新しい外壁材を設置する工法のことです。
張り替えを行うときは、壁の内部の状況が確認できるので、状況に応じて補修を行うことができます。
ただし、古い外壁材の撤去費用もかかるため、少し費用が高くなるのが難点です。
事前にどれくらいの費用がかかるのか、見積もりを取得しておくことが重要になります。
■窯業サイディングの重ね張りにかかる費用
窯業サイディングの重ね張りとは、既存の外壁材の上から新しい外壁材を重ねる工法を指しています。
費用は業者によって異なるので、事前に確認しておきましょう。
基本的に外壁材の撤去作業が発生しないので、張り替えよりも安価な金額で対応してもらえます。
外壁が2重になることから、断熱性や防音性が高められるのが特徴です。
窯業サイディング以外のサイディングの種類
窯業サイディング以外にも、サイディングがいくつかあります。
窯業サイディング以外のサイディングは、主に3種類あり、それぞれメリットなどが違うのが特徴です。
窯業サイディング以外のサイディングの種類は、下記の通りになります。
- 金属系サイディング
- 樹脂系サイディング
- 木質系サイディング
窯業サイディング以外のサイディングの種類について、詳しく解説します。
金属系サイディング
金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板やアルミニウムといった金属の板を使用した外壁材を指しています。
他の外壁材よりも軽量なので、地震などでも倒壊のリスクが少ないのが特徴です。
他にも、断熱性や耐震性が高く、長期的に利用できるサイディングの種類となっています。
デザイン性やコスト面では窯業サイディングに劣りますが、より耐久性の高い外壁材を求めている人にはおすすめです。
■樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、腐食やひび割れが起きやすい塩化ビニール樹脂を使用した外壁材です。
耐久性や耐用年数が優れているので、長期的に利用しやすい外壁材となっています。
ただし、デザイン性やコスト面では窯業サイディングに劣るので、より安価な外壁材を求めている人にはおすすめできません。
■木質系サイディング
木質系サイディングは、素材に木材を使用した外壁材を指しています。
耐震性は木質系のほうが高いですが、デザイン性や耐火性は窯業サイディングのほうが優れているのが特徴です。
天然木ならではの雰囲気が感じられるので、自然派な住宅を希望している人には木質系サイディングのほうがおすすめになります。
窯業サイディングはおしゃれな住宅に仕上がりやすい
窯業サイディングは、デザインや色のバリエーションが豊富なので、おしゃれな住宅に仕上げやすいのが特徴です。
コスト面でも安価なので、窯業サイディングを外壁材として利用する人は増えています。
しかし、劣化しやすいのが難点で、定期メンテナンスは必須の外壁材といえるでしょう。
10年ほどの周期でメンテナンスする必要があるので、しっかり点検や検査を行うことが大切です。
今回紹介した窯業サイディングのメリット・デメリットを把握して、自分好みの住宅に作り上げられるのか確認しておきましょう。