外壁に使用される石張りの種類は?メリットやデメリットを解説!
外壁に使用される石張りの種類は?メリットやデメリットを解説!
自宅をヨーロッパ風の石張り外壁にしたいと考えている人もいるでしょう。
石張り外壁は、上品で高級感ある雰囲気が演出できるので、他の住宅よりもおしゃれな雰囲気が演出できます。
しかし、石張り外壁といってもいくつか石材に種類があり、それぞれ特徴が異なるので選ぶときは注意が必要です。見た目も大きく変わってくるので、慎重に選ぶことが重要になります。
今回は外壁に使用される石張りの種類について、詳しく解説していきましょう。
メリットやデメリットについても解説していくので、参考にしてみてください。
外壁に使用される石張りの種類
外壁に使用される石張りは、いくつか種類があります。特徴や見た目が違うため、住宅の外壁に選ぶときは、事前に違いについて把握しておくことが大切です。
外壁に使用される石張りの種類としては、下記の通りになります。
- 天然石
- レンガ
- タイル
- 人工石
外壁に使用される石張りの種類について、詳しく解説します。
天然石
自然のなかから採取された石材を指しており、人工石では演出できない独特な風合いが特徴です。
外壁に使用することで、高級感溢れる住宅に仕上げられます。
天然石にも種類がいくつかあり、ブランド石材だけでも30種類以上あるようです。特に外壁に使用される天然石は、大理石や御影石が多いといわれています。
とても高級感がある印象になるので、他の住宅と差別化を図りたい人におすすめです。
レンガ
近年ではレンガの外壁は、張り付けてつくられることが多いです。
特にレンガのなかでも、スライスレンガと呼ばれるものが外壁に使用されるケースが多いといわれています。
スライスレンガとは、本物のレンガを薄くスライスした外壁材です。
レンガよりも軽量なので、住宅の安定性を高めるきっかけにもなります。
レンガを外壁に使用すれば、アンティークのようなおしゃれな雰囲気を演出することが可能です。
洋風のなかでも、伝統的なデザインが好きな人にはおすすめできます。
タイル
原料は粘土で、焼き固めてできるのがタイルです。外壁に使用されるタイルの種類は多く、見た目にも違いがあります。
自分好みの外観に仕上げられるので、おしゃれな住宅につくりあげられるでしょう。
タイルの外壁は、他の石材と比べてモダンな雰囲気が演出できます。
マンションやアパートにも使用されるケースが多く、メンテナンスもそれほど必要としません。
タイルは見た目にも、高級感溢れる雰囲気が演出できます。
上品な印象に仕上げられるので、興味がある人はぜひ検討してみてください。
人工石
天然石をイメージして、人工的に成型されるものが人工石です。
製法は商品によって異なりますが、主に天然石を砕いたものがベースとなり、セメントや顔料を混ぜて完成します。
性能はさまざまですが、質の良い人工石の外壁は天然石にも匹敵するといわれているようです。
ただし、基本的に高級感や見た目の印象は天然石よりも劣ることが多いでしょう。
天然石よりも人工石のほうが安価なので、外壁費用を抑えたい人にはおすすめです。
耐震性能に合わせて、重量も調節されていることが多いので、外壁に取り入れやすい石材となっています。
石張り外壁のメリット
石張り外壁は、おしゃれで上品な印象があります。それ以外にも、外壁材として利用するメリットはいくつかあるので、事前に把握しておきましょう。
石張り外壁のメリットとしては、下記の通りです。
- 耐久性が高い
- 耐火性・耐熱性が高い
- メンテナンスしやすい
- 上品な外観
石張り外壁のメリットについて、詳しく解説します。
耐久性が高い
石張り外壁は、無機物であるため紫外線による劣化症状がほとんどありません。
雨風にさらされるような環境でも、風化しづらないのが特徴です。耐久性が高く、長期的に利用できるのが石張り外壁のメリットといえるでしょう。
強度も高いので、簡単に破損する心配もありません。より強固な外壁を利用したい人は、石張り外壁を選ぶのがおすすめです。
耐火性・耐熱性が高い
石張り外壁は、耐火性や耐熱性が高い特徴を持っています。
そのため、近くで火事が発生したとしても、影響を受ける心配がほとんどありません。
また、熱を通しにくい性質を持っているので、外気温に室内環境が影響することも少ないです。
エアコンの稼働効率が良くなるので、電気代節約に繋がります。
メンテナンスしやすい
石張り外壁は、他の外壁材と比べて耐久性が高く、汚れも付着しにくい性質を持っています。そのため、定期メンテナンスも容易で、コストも安く済ませることが可能です。
ただし、石材を止めている接着剤などは、経年劣化によって弱くなる性質を持っています。
接着力が低下すれば、自然と石材が外壁から浮くような事態に発展するので、定期的なメンテナンスは必要になるでしょう。
万が一、石材が浮くような事態になれば、接着し直しが求められます。
定期的にメンテナンスを行い、問題が生じていないか確認しておくことが大切です。
上品な外観
石張り外壁は、ヨーロッパ風の住宅に仕上げられるので、上品な外観に見えるといったメリットがあります。
高級感溢れる印象が与えられるので、おしゃれな住宅に仕上げられるでしょう。
石張り外壁は、他の住宅と差別化できますが、少し周囲から浮いてしまう可能性もあります。
事前に周囲環境の印象を確認したうえで、目立った住宅にならないか確認しておくことが大切です。
石張り外壁のデメリット
石張り外壁は、耐久性が高い・メンテナンスしやすいなどのメリットがあります。しかし、なかにはデメリットに感じる部分もあるため、事前に把握しておくことが大切です。
石張り外壁のデメリットとしては、下記の通りになります。
- 価格が高い
- 耐震性に不安を覚える
石張り外壁のデメリットについて、詳しく解説します。
価格が高い
石張り外壁は、石材が比較的高価に取引されているため、コストが高くついてしまう恐れがあります。
特に天然石の場合は、希少価値が高いことから、費用が高くなる可能性があるでしょう。
また、人工石に関しても、他の外壁材と比べて高い傾向があるので、事前に十分な予算を確保しておく必要があります。
人件費や施工費用も高くつくので、価格が高いのが石張り外壁のデメリットといえるでしょう。
耐震性に不安を覚える
石張り外壁は石材が使われているため、他の外壁材と比べて重いのが難点です。
耐震性に不安があり、建物全体に揺れが伝わる恐れがあります。
しかし、基本的に住宅は耐震性の基準が設けられているので、外壁も安定感があるのが特徴です。
地震の揺れでは、簡単に破損する心配はないので安心してください。
石張り風の住宅をコスト削減する方法
石張りの住宅は、比較的コストがかかるため、高くついてしまうのが難点です。
しかし、ある方法なら、コスト削減して石張り風の住宅をつくれる可能性があります。
石張り風の住宅をコスト削減する方法は、下記の通りです。
- 外壁の一部だけ石張りにする
- 石張り調の窯業系サイディングを採用する
石張り風の住宅をコスト削減する方法について、詳しく解説します。
外壁の一部だけ石張りにする
外壁を全て石張りにするには、コストが高くつくため総費用が高くなるでしょう。
そんなときは、外壁の一部だけを石張りにする方法がおすすめです。
外壁の一部であれば、比較的コストが抑えられるだけでなく、見た目にもおしゃれなデザインに仕上げられます。ちょっとしたアクセントにもなるので、より印象的な住宅になるでしょう。
近年では、外壁に取り付ける石材や石材調のパーツが販売されています。
全てを石張りにするのが難しくても、デザインによっておしゃれに演出することは可能です。
石張り調の窯業系サイディングを採用する
窯業系サイディングは選択肢が多く、見た目のデザインも柔軟に変更できます。
そのなかに、石張り調の窯業系サイディングがあるので、石材を使わなくてもおしゃれなヨーロッパ風の住宅に仕上げることが可能です。
本物とは違いますが、見た目にはほとんど違いがありません。
見た目だけ石張り調にしたい人にはおすすめの選択肢といえるでしょう。
石張り外壁の特徴は得られませんが、デザインだけでも石張り調にしたい人は検討してみてください。
石張り外壁の種類を把握して自分好みに調整しよう
石張り外壁はいくつか種類があるので、自分好みのものを選択し、おしゃれな住宅に仕上げていきましょう。
それぞれ特徴やコストが違うので、自分に合ったものを選ぶ必要があります。
また、石張り外壁は耐久性が高く、メンテナンスがしやすい外壁です。
長期的に家に住みたいと考えている人は、石張り外壁の利用を検討してみてください。
ただし、コストは比較的高いので、採用する際にはどの程度の費用がかかるのか、事前に予算を検討しておく必要があります。
石張り外壁の種類を把握したうえで、自分好みの外壁に仕上げていきましょう。