屋根にブルーシートをかける理由と飛ばない方法は?作業時の注意点を解説
屋根にブルーシートをかける理由と飛ばない方法は?作業時の注意点を解説
屋根にブルーシートをかけている住宅を目にする機会がありますが、その理由を知っているでしょうか?軽くて薄いブルーシートを屋根にかける場合は、風で飛ばされないよう対策する必要があります。
今回は、屋根のブルーシートが飛ばない方法を解説します。
ブルーシートを安全にかけるための注意点にも触れていますので、参考にしてください。
屋根にブルーシートをかけるのはなぜ?
屋根にブルーシートをかけるのは、雨漏り対策のためです。
屋根にトラブルが発生した場合は早急な修繕が必要ですが、すぐに工事ができないこともあります。
こういった際にブルーシートをかけ、応急処置をします。
豪雨などで地域の多くの住宅が被害を受けた場合、ブルーシートによる応急処置は特に有効です。
暴風雨や豪雨による雨漏りは、天井や壁にシミができるというレベルではなく、雨水がしたたり落ちる、滝のように天井から雨水が流れてくるということもあります。ブルーシートで屋根を保護すれば、生活に大きな支障を来すような状況を避けられます。
屋根のブルーシートが飛ばない方法
雨漏りから屋内を守ってくれるブルーシートは、薄くて軽くて薄いので少しの風でも飛ばされてしまいます。
屋根にブルーシートをかける際には、風で飛ばない工夫も必要です。
準備のポイント
ブルーシートといってもさまざまなサイズがありますので、適切なサイズと枚数を把握したうえで購入することが大切です。
また、製品によって厚みやハトメの有無などの細かな違いもあるので、耐久性の高い3000番以上のブルーシートで、ハトメのついたものを選ぶことも意識しましょう。屋根は紫外線を多く浴びる場所なので、UV仕様かどうかもチェックしておくと安心です。
このほか、ブルーシートが飛ばないようにするための土嚢袋やハトメに通す紐も必要です。
土嚢袋は劣化が比較的遅い黒色がベストですが、なければ白色の土嚢袋を2~3枚重ねて使っても問題ありません。
紐は農業などに使用するマイカ線を用いると、取れたり切れたりしにくいです。
作業手順とポイント
屋根にブルーシートをかける手順は、以下の通りです。
- 問題のある箇所にブルーシートを広げてかける
- 紐でつないだ2つの土嚢袋を、棟瓦をまたぐように置く
- 2で使用したものとは異なる土嚢袋をブルーシートの端に置き、紐をハトメに通す
手順はシンプルですが、屋根の上での作業となるため慎重に行う必要があります。
ブルーシートを安全にかけるための注意点
屋根にブルーシートをかける際には、安全に配慮して作業しなければなりません。
以下の4点に注意しながら、事故のないように行います。
- 天候を考慮する
- 健康状態をチェックする
- 複数人で作業する
- 安全な服装で行う
天候を考慮する
悪天候の日に屋根にのぼるのは非常に危険です。ブルーシートをかける作業の前には、天候をチェックしましょう。
災害時や雨や雪の日、風が強い日、霜が降りている日は避けます。
また、日差しが強い日も熱中症などのリスクが高まるので、時間帯に考慮する必要があります。
健康状態をチェックする
作業者の健康状態も、注意したいポイントです。前日にじゅうぶんな睡眠が取れているか、不調な部分はないかを確認したうえで、作業に臨みましょう。
足腰の痛みや二日酔いなど「これくらい大丈夫だろう」と思うことも、慣れない高所での作業でのトラブルにつながる可能性があります。
複数人で作業する
万全の状態で作業をしていても、はしごから落下する、屋根の上で体調不良になるといったことは起こりかねません。
1人で作業をしていると、こうしたトラブルの発見が遅れてしまいます。
最低でも3人以上で作業をすれば、もし1人に何かあっても誰かが助けを呼びに行き、ほかの人が怪我人や病人に対応できます。
安全な服装で行う
作業時には、高所での作業に適した安全な服装にも心がけます。
長袖・長ズボンの服を着ることはもちろん、滑りにくい靴とヘルメットの着用も忘れてはいけません。
素手での作業は危険なので、ゴム手袋も忘れずつけます。また、安全帯を装着して万一に備えることも重要です。
屋根のブルーシートは自分でかけられる?
屋根の応急処置としてかけるブルーシートは、手順や飛ばない方法を知っていれば自分で作業できるのでしょうか。
結論、ブルーシートをかける際には業者に依頼するのがよいといえます。費用の目安などを、確認しましょう。
業者に依頼するのがおすすめ!
屋根にブルーシートをかける手順は複雑ではありませんが、高所での作業は非常に危険です。
平屋のように比較的低い屋根なら、素人でも作業できる可能性はありますが、2階以上の屋根の場合は業者に頼んで作業してもらうと、安全かつ正確な作業を実現できます。
しかし、集中豪雨や暴風雨で、近隣の多くの住宅がダメージを受けた場合は依頼が殺到し、業者も早急な対処ができないかもしれません。
「業者がダメなら自分で」と自己判断せず、自治体や少し遠方の業者に相談するなど、できるだけ自分で行わなくて済む方法を検討しましょう。
ブルーシート設置を業者が行う際の費用目安
屋根の修繕工事はすぐにできなくても、ひとまずブルーシートで応急処置をするだけならすぐに対応してくれるケースは多いです。
業者にブルーシートの設置を依頼する場合の費用は、屋根全体にかける場合でも3~5万円ほどとなります。
雨漏りがどこで起こっているかが明確なら、ピンポイントにブルーシートをかければよいので費用は少し安くなります。
部分的なブルーシート設置は1~2万円程度で済むこともあるので、覚えておきましょう。
屋根の修理にかかる費用の目安
ブルーシートをかけておけばひとまず雨漏りは防げますが、屋根の修理をしないで何年も過ごすのは現実的ではありません。
屋根から雨漏りしている場合の修理費用は、内容によって4~18万円と幅があります。
2階以上の建物の場合は、工事に伴い足場の設置が必要なケースもあり、足場を組む場合は別途13~14万円ほどかかります。
屋内に深刻な被害を及ぼす雨漏りは、屋根の部分修理では改善しない可能性もあります。全体修理の方法は、下地交換や全体の修理、葺き替え、カバー工法などさまざまです。費用は修理方法や屋根の高さ、面積によっても異なりますが、18~80万円ほどが目安となっています。
屋根にかけたブルーシートはいつまで使える?
厚手で丈夫なもの、UV機能を施したものを選んだとしても、ブルーシートは徐々に劣化していきます。
早ければ1年ほどで破れてボロボロになり、屋内に雨水が侵入します。
また、劣化したブルーシートが飛ばされ、近隣の迷惑になることもあるでしょう。
ブルーシートは雨漏りを根本的に止めるものではありません。
あくまでも緊急時に被害を最小限に抑える応急処置的な役割であることを忘れず、早急に屋根の修理を業者に依頼してください。
屋根のブルーシートが飛ばない方法はある!業者に依頼して安全に作業しよう
屋根のブルーシートは、雨漏りの応急処置としてかけるものです。ブルーシートが飛ばない方法としては土嚢袋が有効ですが、設置作業は自分で行うと危険なので、専門業者に依頼することをおすすめします。
屋根修理までの時間を屋内で快適に過ごせるよう、安全に配慮した作業を行ってくれる業者を選びましょう。
弊社でも、屋根のブルーシート設置作業を承っております。
その後の屋根修理も、現状をチェックしたうえで最適な施工をご提案いたします。ブルーシートが飛ばない方法についても丁寧に説明しますので、安心してご相談ください。