雨樋の詰まりは下から掃除が◎自分で行う正しい方法をチェック!
雨樋の詰まりは下から掃除が◎自分で行う正しい方法をチェック!
屋根周りに設置する雨樋(あまどい)は、雨水の適切な排水に欠かせないパーツです。
雨樋が詰まっていると家にも悪影響が及ぶため、定期的な掃除で詰まりを防ぐことも大切です。
今回は、雨樋の詰まりを下から取る方法を解説します。詰まりの原因や、詰まりを放っておくとどうなるかも知り、早めの対処で詰まりのない雨樋を維持しましょう。
雨樋が詰まる原因は?
雨樋は屋根で受け止めた雨水を集め、排水するためのものです。
しかし、雨水以外のものが流れ込んだりして、詰まりが起こります。
落ち葉
風で飛ばされた落ち葉が雨樋に溜まると、詰まりの原因になりやすいです。
特に、住宅周辺に山や大きな木などがある場合は、落ち葉が溜まる可能性が高くなります。
雨樋は屋根の高さに設置されているので、落ち葉が溜まっているかどうかを確認するのは容易ではありません。
定期的にチェックをしないと、知らないうちに落ち葉が溜まっていることもあります。
土・泥
雨樋のメンテナンスを怠ると、土や泥が溜まって雨樋が詰まるケースも少なくありません。
土や泥がつく、天候のよい日に乾燥して固まるということが繰り返されると、少しずつ溜まっていったとしても、雨樋が詰まるほどの状況になってしまいます。
こうしてついた土や泥は、掃除も大変です。時間も労力もかかってしまうので、こうなる前に掃除をして対策しておくのがベストでしょう。
鳥の巣が原因になることも!
雨樋に鳥が巣を作ってしまい、詰まりが起こることもあります。
また、可能性は低いものの、鳥が雨樋に異物を押し込んだことが原因で詰まってしまったという事例もあるので、定期的なメンテナンスでよい状態を保つ必要があります。
雨樋の詰まりを放置するとどうなる?
詰まりをそのままにしておくと、雨樋は正しく機能しません。詰まりによる影響を、具体的に見てみましょう。
雨漏り
雨樋は、雨水が家に影響しないようなルートで地面に下りていくためのものです。
しかし、雨樋が詰まってしまうと雨水があふれてしまい、壁伝いに地面に流れていってしまいます。
これが原因で雨漏りが起こり、室内にも影響が及ぶ可能性があります。
また、外壁だけでなく屋外に置いてあるエアコンの室外機やガス給湯器などに大量の雨水がかかると、基礎内に水が入って不具合の原因になることもあるため、注意が必要です。
外壁の劣化
雨樋からあふれ出た雨水が外壁を伝う頻度が高い、大雨で雨水の量が多いといった状況が続くと、外壁の劣化を早めます。
塗料によって決まっている耐用年数よりも早い段階で、塗り替えをしなければならなくなり、家をきれいな状態で保つのにお金がかかってしまいます。
白アリ発生
雨樋が詰まって雨水の排水がうまくできなくなると、住宅の基礎にも影響が及ぶことがあります。
基礎内に雨水が入り込んで湿度が高くなれば、シロアリ発生のリスクが高くなります。
シロアリは木材を好物とする生き物で、大量発生すれば家1軒を倒壊させるほどの力を発揮するといわれています。
住宅の基礎を伝って雨水が地面に下りると、木のにおいにつられてシロアリが寄ってくる可能性もあるので危険です。
隣家の外壁や洗濯物を濡らしてしまう
雨樋の詰まりを放置すると、自分の家だけでなく隣家にも影響することがあります。
隣の家との距離が近い場合、雨樋からあふれた雨水が洗濯物を濡らす、隣家の外壁にはねるなどして、迷惑がかかります。
雨樋が原因で近隣トラブルが起こる可能性もゼロではないので、点検やメンテナンスは必ず行いましょう。
雨樋の詰まりは自分で掃除できる?
雨樋は定期的に掃除をして詰まらないようにするのがよいですが、もし気づかないうちに詰まってしまっていた場合は、早急に掃除をして詰まりを取り除かなければなりません。詰まりを取るための掃除は自分でもできます。メリット、デメリットを確認しましょう。
自分で掃除をするメリット
雨樋を自分で掃除する最大のメリットは、費用がかからない点です。
業者に依頼した場合の費用相場は、5,000円から3万円程度だといわれていますが、足場が必要な場合は10万円以上かかることもあります。自分で掃除をする場合は自宅にある掃除道具を使ってできるので、費用を抑えて詰まりを取りたい場合はおすすめです。
また、業者は依頼から作業までに時間を要しますし、希望の日程が空いていないと掃除が先延ばしになってしまいますが、自分で掃除をするなら思い立ったタイミングで取りかかれるのも、メリットだといえます。
自分で掃除をするデメリット
掃除の手順自体は非常に難しかったり大変だったりするわけではありませんが、雨樋の掃除は高所での作業となるため、危険が伴います。
屋根にのぼっての作業を1人で完結するのは、想像以上に大変です。
また、雨樋の状態によっては掃除に多くの時間や手間がかかる場合もあるので、途中で辞めてしまうケースも少なくありません。
けがのリスクや負担を軽減させたい人は、自分で掃除をしないほうがよいといえます。
雨樋の詰まりは下からの掃除で解消しよう
雨樋の詰まりを安全に、そして確実に取るためには、下から掃除するのがおすすめです。
掃除の手順も難しくないので、実践しやすいでしょう。
掃除に必要な道具
雨樋を下から掃除するのに必要な道具は、以下の通りです。
・ほうき
・軍手
・ゴミ袋
・トング
雨樋の詰まりを解消させられるケースと掃除方法
雨樋の詰まりを下から解消できる可能性があるのは、落ち葉が詰まっている場合や、土や泥の詰まりが軽い場合です。
雨どいには、縦と横をつなぐ「集水枡(しゅうすいます)」という部分がありますが、ここの軽い詰まりなら下から行う方法で解消できることが多いです。軒に設置された雨樋(横樋)が詰まっている場合は、はしごを使ったり屋根に登ったりしての作業が必要となります。
雨樋を下から掃除する方法を確認しましょう。
まず、ほうきとトングを使って、雨樋の下のほうに溜まっているごみをかき出します。葉っぱや土だけでなく異物が混ざっていることもあるので、必ず軍手をしてください。続いて、「集水枡」と縦樋をほうきで軽く叩き、詰まっているごみを下に落とします。強く叩くと雨樋が割れたり、亀裂が入ったりすることもあるので、軽くたたくことを意識してください。
掃除の際には、雨樋が壊れていないかも確認します。雨樋に割れ目があると、そこから水が漏れて外壁などに影響することがあるので、業者に依頼して修理しましょう。
雨樋の詰まりが直らない場合は、業者への依頼も検討を
雨樋の詰まりを下から解消できるのは、集水枡や縦樋の詰まりが軽い場合です。横樋の掃除は下からはできませんし、集水枡なども詰まりがひどい場合は、自分で下から掃除をするのは難しいといえます。
雨樋の詰まりが解消しないときには、業者に依頼するのもおすすめです。
業者を利用するメリットと、依頼時の注意点を確認しましょう。
業者に依頼するメリット
雨樋の掃除を業者に依頼すれば、掃除にかかる時間や手間を省けます。
また、高所での作業を素人が行う危険も回避でき、安全に雨樋をきれいにできるのもメリットです。
業者に依頼すると費用はかかりますが、そのぶん徹底的に掃除をしてくれます。
雨樋の機能性を取り戻せると同時に、現状をチェックしてくれるのも、業者に依頼する魅力でしょう。
業者に依頼する際の注意点
雨樋の掃除は、自分でやるよりも業者に依頼したほうが確実性が高いですが、もちろん費用はかさみます。雨樋の設置状況によっては足場を組む費用もかかるため、高額な作業となり、簡単に依頼を決断できないこともあるかもしれません。費用は業者によって異なるので、高額すぎず、また信頼できる業者を選ぶためにも、相見積もりやクチコミのチェックをするとよいでしょう。
また、依頼を決めた場合、希望の日に掃除をしてもらえないこともあります。
掃除できる日が延びてしまう可能性があるのも、事前に知っておきたいポイントです。
さらに、高所にある横樋や集水枡がきちんと掃除できたか、依頼主は確認できません。
よって、手抜きをされてもわからないといったリスクがあるので、信頼と実績のある業者に依頼する、作業後の雨樋の状況を写真や動画で見せてくれるよう業者にお願いするなどの工夫も必要です。
自分で雨樋の詰まりを解消する場合は下から!きれいを保って家を守ろう
雨樋が詰まると、住宅にさまざまな悪影響を及ぼします。自分で掃除する場合、集水枡や縦樋の詰まりは、下からの安全な作業が可能です。しかし、横樋の詰まりは、高所での作業が避けられません。
きれいな状態を保つためには、定期的なチェックと掃除が必要です。業者への依頼も検討し、詰まり知らずの雨樋をキープしましょう。
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