【屋根カバー工法】台風に強い屋根材は?台風被害に遭いやすい屋根の形状を知っておこう!
本記事では、台風に強い屋根材や台風被害に遭いやすい屋根の形状を解説します。
台風により屋根が剥がれてしまう事例が
2018年から2019年にかけて大きな台風が相次ぎ、屋根が剥がれてしまう事故が多発しました。
出典:台風被害から2年の千葉・鋸南町 ブルーシートがなぜ今も?
屋根が剥がれてしまい修理をしたくても業者がなかなか見つからない状態となり、一部混乱状態となった事例です。結果、1年以上ブルーシートがかけられた状態となり不安と隣り合わせの生活を余儀なくされました。
台風被害は全て免責となる
さらに被害者を追い詰めのは、修理費用の問題です。
実は、台風や地震などの自然災害による被害を修復するための費用は全て免責となります。屋根カバー工法を施工してくれた業者に再修理を依頼しても「全て自己負担です。」と言われてしまう可能性が高いです。
こうならないように屋根カバー工法を施工する際には台風や地震などの自然被害を想定しておく必要があるのです。
台風被害に遭いやすい屋根の形状
台風がやってきたら全ての屋根が剥がれるわけではなく、形状により様々です。一般的に台風被害に遭いやすい屋根の形状を3つご紹介します。
片流れ屋根
一つの方向に流れるような形状の「片流れ屋根」。
「片流れ屋根」は屋根にかかる風圧が他の屋根よりも大きいため、台風のような暴風がやってきた瞬間に剥がれてしまいます。屋根材が遠く飛ばされてしまう可能性も高くなります。
切妻屋根
一般的な住宅に採用されている形状の「切妻屋根」。
左右2方向にある屋根のことで、メジャーな形状ではありますが台風の被害を受けやすい特徴があります。軒下から風であおられてしまい屋根材が上に飛んでしまう恐れがあります。
入母屋屋根
和風建築で多い形状の「入母屋屋根」。
「入母屋屋根」は前後左右4方向にある屋根のことをいいますが、耐風性に優れています。耐風性に優れているため風による被害は小さいのですが、形状の複雑さから雨漏りしやすい難点があります。
台風に強い屋根材3選
では最後に予備知識として、台風に強い屋根材を3つご紹介します。
スーパーガルテクト
アイジー工業が提供している「スーパーガルテクト」は、耐久性に優れた金属屋根です。
傷に強い屋根材として知られており、費用面は5,000~10,000円/㎡と性能の割にはリーズナブル。一般的な金属屋根は傷がついたところから錆びてしまうのが難点でしたが、「スーパーガルテクト」は表面メッキ加工がされているため、台風でも痛みにくくなっています。
ROOGA(ルーガ)
ケイミュー株式会社が提供している「ROOGA(ルーガ)」は、防災に特化した屋根材です。
費用相場は9,000~12,000円/㎡と少し高めではありますが、長期的にみたときに長持ちするためおすすめの屋根材の1つです。「ROOGA(ルーガ)」の耐久性はかなり高くハンマーで思い切り叩いても割れないほど。耐久力がありながらも釘を打ち込んで固定することができるため、台風対策として使える屋根材です。
スーパートライ110
株式会社鶴弥が提供している「スーパートライ110」も、防災に特化した屋根材です。
費用相場は6,000~12,000円/㎡とリーズナブルとなっており、比較的取り入れやすい屋根材の1つです。強風による被害を最小限に抑えることができ、ネジや釘で固定することもできるため飛ばされにくい構造となっています。
まとめ
台風による被害は全て免責となるため、事前の対策が必要です。
屋根カバー工法を施工した業者によってはすぐに飛ばされてしまうかもしれません。業者を選ぶ際には台風対策ができるかどうかを検討材料に入れておきましょう。