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【基礎補強】住宅基礎コンクリートの補強工事「タックダイン」とは?

 

皆様のお住まい支えている基礎部分(基礎コンクリート)。

経年によりひび割れなどが見られたり、建物によってはコンクリート内部に鉄筋が入っていない場合の基礎もあるので、耐震強度不足であったりするお家が、実はかなり多いのです

そのような場合、基礎コンクリートの補強工事として行われるのが「ハイブリット工法」です。

「ハイブリット工法」とは、「アラミド繊維(炭素/カーボン繊維)シート」と強化材と接着剤を兼ね備えた「エポキシ樹脂」を組み合わせた工法です。

実は基礎コンクリートのハイブリット工法はあまりメジャーでは無いのですが、今回はこの施工方法や、アラミド繊維の強度や、その他の違いについて、ご紹介していきます。

大事なお住まいの土台部分、基礎のひび割れを諦めないでください!

そして是非こちらの記事を参考にしてください。

 

 

基礎補強「ハイブリット工事」とは??

基礎の補強工事における「ハイブリット工法」とは、「アラミド繊維シート」と 、 強い粘着力を持ち 柔軟性にも優れた「エポキシ樹脂」を一緒に施工する事で基礎コンクリートの強度を上げるといった工法のことです。

「アラミド繊維」というものは、耐熱・強度に大変優れた繊維で、引っ張られる力に対し非常に強力な素材です。

防弾チョッキや宇宙服、ブレーキパッドなどにも使用される素材で、その強度は鋼鉄の5倍以上といわれています。

基礎コンクリートに施工する場合は、シート状になっている「アラミド繊維シート」を使用します。

「エポキシ樹脂」は歯科での材料として開発されたのがきっかけで、耐候性・接着性が優れているのと、効果スピードを調整できるといった事などから、土木建材以外でも電子部品、複合素材等色々な分野で活躍している材料です。

「ハイブリット工法」で使用する「エポキシ樹脂」は、アラミド繊維シートを強力に接着するのに大変適した接着剤となっていて、「エポキシ樹脂」のみで塗布しただけでも、強化材として使用できるようになっています。

また、「アラミド繊維」と「エポキシ樹脂」はとても相性が良くて、お互いの持ち合わせる強度が相乗効果により耐震性を向上させます。

「ハイブリット工法」は、公共施設工事や高速道路等に採用されるほどの信頼性があり、工事に伴う重機は不要なのに短期間で工事を終わらせる事が出来るため、ストパフォーマンスが非常に優れています。

 

 

ハイブリッド工法の使用材料について

ハイブリッド工法の使用材料はアラミド繊維シート(炭素繊維シート)とタックダイン(エポキシ樹脂)が基本となっています。

アラミド繊維(炭素繊維シート)は、鋼鉄の5倍(炭素繊維シートは6~10倍)の引張強度を持つと言われている強い繊維です。

コンクリートそのものは、上からの荷重(建物)には強いものではありますが、地震等のように横への揺れには弱く、これを施工することによって、それを補ってくれます。

そして、エポキシ樹脂は表面を保護することと、コンクリートの強度を上げてくれる、強化材兼接着剤です。

この2つの素材を一緒に使うことで、強力な力にも耐えられる補強効果を発揮してくれるのです。

 

 

基礎補強工事「ハイブリッド工法」の工程

次に、ハイブリッド工法の工程についてご紹介いたします。

まずは、埃や塗料などで建物が汚れないように、点検口の周りを養生をします。

 

①下地処理(ケレン作業)

劣化による凸凹や汚れのある基礎コンクリート部分を、サンダーやパテ剤を使って平にしていきます。

この下地処理(ケレン作業)がしっかりできていないと、後の工程に支障をきたしますので、ここはしっかりと丁寧に行う必要があります。

 

②地面を掘削する(布基礎の場合)

床下の点検口を開けて、床一面が土になっているお家は「布基礎」と言われるお家です。

そういったお家の場合は基礎コンクリートの際部分を掘削します。

この作業をすることによりエポキシ樹脂を塗布する面積が増えて強度が増すのと、綺麗にアラミド繊維シートや上塗りを施工できるようになります。

※床部分がコンクリート(ベタ基礎)の場合、この作業はありません。

 

③下塗り、中塗り作業

下塗り材の塗布は次に塗る薬剤がしっかりと接着するように、隅々まで基礎(コンクリート)に染み込ませていきます。

匂いが強力な薬品を使用するので、作業員は防毒マスクを使用して作業をします。

 

続いて中塗り剤を塗布していきます。

ドロドロした質感の薬剤で、アラミド繊維シートがしっかりと貼り付くように、厚く塗っていきます。

 

④アラミド繊維シート(炭素繊維シート)張り

中塗り後、薬剤が乾く前にアラミド繊維シート(炭素繊維シート)を張り付けていきます。

脱泡ローラーを使用し空気を抜きながら、基礎コンクリートにシート部分全てが密着するようにします。

通気口の部分は強度が弱くなりがちなので、アラミド繊維シート(炭素繊維シート)は様々な大きさのものを縦、横方向に張り付けし、強度を上げていきます。

 

⑤上塗り剤の塗布

アラミド繊維シート(炭素繊シート)がより密着するために、上塗りをします。

繊維シートの繊維が見えなくなるくらい、厚く塗ります。

 

 

上塗りしっかりと施工されているか確認後、掘り起こした土を元に戻してゴミ等を片付けて工事は終了です。

工期は一般的に1日~2日ほどで終了します。

 

 

◎ まとめ ◎

基礎コンクリートは、大事なお住まいを支える最も重要な部位です。

劣化している状態に気が付かず、地震などの災害で建物に強い衝撃が掛かってしまった場合、倒壊してしまうほどのリスクがあります。

日頃からお住まいの定期的な点検を行い、気になる症状が見られたら業者へ相談してみましょう。

大きな被害にあわない為にも、基礎に限らずお住まいのメンテナンスは十分に行っておく必要があります。

 

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