【屋根修繕】悪徳業者の手口とは
住宅リフォーム業界は悪徳業者の多い業界です。
最近では多少減少傾向にあるようですが、訪問販売による消費者トラブルも多く報告されています。
そのため『訪問販売=悪徳』というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
全ての訪問販売業者が悪徳業者というわけではありませんが、そこはやはり注意が必要なことに違いありません。
そこで今回は、悪徳業者の代表的な手口について解説します。
◎点検商法
①無料点検
屋根業者を名乗る人物が『今この地域を無料点検で周っているんですけど、お宅もどうですか?今なら無料で屋根の状態を点検しますよ!』など、言葉巧みに屋根に上がろうと声を掛けるというものです。
無料ならと安易に点検を依頼すると大抵の場合『屋根が大変なことになっていますよ。すぐに修理をしないと、もっと酷いことになりますよ。』など、次の段階へと話を進めようとするでしょう。
酷い業者ですと、屋根に何の問題が無かった場合は自ら屋根を壊し(屋根材を割ったり、ずらしたりといった行為)、修理を勧めてくるというケースもあるようです。
このような被害に遭わないために、突然訪問してきた業者については、何を言われても屋根に上げないという対策をしましょう。
②定期点検
施工してもらったハウスメーカーを装うケースになります。
住まいというのは、施工方法やデザインに特徴があるため、ある程度建築業界に精通している人であれば、その家を建てたハウスメーカーが分かります。
屋根材についても使用している屋根材によって特徴がありますので、どこのメーカーのものなのか一目で分かります。
そのため『〇〇ハウスです。定期点検に伺いました』や『屋根材メーカーの〇〇です。ご使用になられている屋根材で一部不具合が見つかりましたので、今全てのお客様宅を点検に回っています』など、メーカーを装って油断させ、屋根に上がろうとする業者が存在します。
無料点検の事例と同じく、特に不具合箇所はないのにわざと破損させてリフォーム契約に繋げるという手口が代表的です。
ハウスメーカーの定期点検やリコールなどがあっても、担当者が突然訪問することはありません。
事前に連絡を取り、日程調整をした上での訪問となりますので、そのような訪問が突然あった場合は注意が必要です。
その場合は名刺を受け取り、本当に定期点検やリコールをしているのか、メーカーに確認すると良いでしょう。
③近隣挨拶のついで
近所で屋根リフォームがあった場合、その施工業者を装って近隣挨拶のついでに屋根に上がろうとするケースになります。
ご近所さんが依頼した業者だと言われれば、それだけで信用して屋根に上げてしまう場合もあるでしょう。
屋根リフォームの工事期間中はホコリが出たり、工事車両の出入りがあったりなど、施工する家だけでなく周りの家にも影響を与えますので、着工前に近隣挨拶に回る業者が殆どですが、悪徳業者はそれを悪用して近付いて来ます。
本物の施工業者であれば、どの家で工事をするのか、具体的にどのような影響が生じるのかを説明する程度でしょう。
具体的な話もなく、いきなり無料点検の話をしてくる業者には注意が必要です。
◎指摘商法
例えばご近所で屋根修理を行っているお宅があれば、そこの施工業者を装って近づいてくるケースです。
『工事していたらお宅の屋根に不具合を見つけてしまって、お知らせした方がいいと思いまして』など、屋根に何かしら問題があると指摘されたら、誰でも不安になるでしょうし、焦ってしまうでしょう。
◎モニター商法
塗装関連の訪問販売に多い手口になります。
『弊社の工事のモニターになってくださる方を探しています。モニターになる家は3割引きしますよ』など、お得感を出して声を掛けてくるケースです。
屋根は色褪せなどの劣化がある程度目視で分かりますので、劣化しているような住宅に訪問します。
このような場合、もともとの定価が割高設定になっていて、キャンペーンやモニター価格で割引されていても、通常より高い工事費用になっているという事が殆どです。
◎まとめ
いかがでしたか?
優良業者でも無料点検をするところが増えていますので、無料というワードの全てが悪いというわけではないかもしれません。
ただ気を付けるべきことは、訪問業者ではなく自分で探した業者に点検を依頼するということです。
インターネット上でお住まいの地域と『屋根点検 無料』などのワードを入れると、お近くの優良業者が表示されるでしょう。
目に見える場所でない分、しっかりとした施工をして欲しいというのは当たり前の感情です。
業者任せにするのではなく、判断基準をご自身の中で明確しされると、上記のような悪徳業者に引っ掛かることは無いのではないでしょうか。
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