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【屋根塗装】縁切り(タスペーター)について詳しく解説!

屋根塗装の見積もりをリフォーム業者に依頼すると、「縁切り」や「タスペーター」という項目が出てくる場合があります。

縁切りとは、なんとも物騒でマイナスイメージの単語ですし、縁切りやタスペーターという単語自体普段耳慣れしない言葉ですね。

ですが屋根塗装において、この意味が分かっているのと分かっていないのは、思い通りのリフォームに繋がるか繋がらないかにも通ずるものがあると言っても過言ではありません。

そこで今回は縁切り(タスペーター)について、詳しく解説します。

 

 

◎縁切り(タスペーター)とは

縁切りとはスレート瓦(カラーベストやコロニアル)の屋根塗装をする際に必要な作業です。

タスペーターは縁切りのための部材になります。

元々縁切りは、塗装した後1枚1枚、塗料が屋根材の隙間を埋めて無くなった隙間をカッターなどで切って隙間を開けるという地道な作業でした。

タスペーサーという部材が開発されたことで、縁切り作業を行う場合が増えました。

また2020年4月施工の法改正によって屋根塗装の場合はタスペーサーの設置が義務付けられています。

 

 

◎雨漏りの心配はないの?

上記で縁切り(タスペーサー)は塗装を施した屋根材に「隙間を開ける」作業だとお伝えしました。

「屋根に隙間が出来るなんて、しかも意図的に隙間を作るなんて、雨漏れの原因になるんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃると思います。

実はむしろ、隙間がない方が雨水の排出先がなくなり、雨漏れの危険度が高くなるのです。

 

 

◎縁切り(タスペーサー)の効果とは

①雨漏れを防ぐ

雨や風を伴う台風やゲリラ豪雨など想定外の雨が降った場合、屋根材の下にも僅かな雨水が入り込みます。

これは建物の構造上仕方のないことです。

そのため「屋根材の下に入り込んだ雨水をどうやって排出させるか」が重要になります。

スレートの屋根材は表面に溝があり、通常であればこの溝が屋根材の下に雨水が侵入した際、外に雨水を排出します。

ですが屋根塗装によって新しい塗料でこの溝を塞いでしまうことがあり、そうなると雨水の逃げ道が無くなってしまいますので、下地材の腐食や雨漏れに繋がるということになるのです。

 

②建物の内部結露を防ぐ

内部結露は建物内部と外部の気温差が生じた場合に発生します。

建物内の暖まった空気は上へと上昇し、天井を通して屋根裏へ到達します。

屋根裏の反対側(屋根の外側)は四六時中外気に触れていますので、日中は暑さ、夜間は寒さにさらされています。

屋根内部は温かいのに、外部は気温が低いという温度差によって、内部結露が発生するのです。

縁切り(タスペーサー)で隙間を作らず屋根塗装をすると、内部結露した水分が溜まり、屋根内部の断熱材や躯体部を腐食させてしまいます。

 

 

◎まとめ

屋根は足場を外すと自分の目で確認することが出来ない場所。

だからこそきちんとした施工をする塗装業者を選ぶことが重要となります。

見積取得の際、縁切りやタスペーターについての項目があるか、耳慣れない言葉についての説明があるか、その説明は納得できるものなのか等、業者選びのチェックポイントの1つとして加えても良いかもしれません。

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