【屋根リフォーム】屋根の工事で耳にする「役物」って何??
屋根のリフォームを業者にお願いした時に、見積書の中に「役物」という記載を目にしたことはありませんか?
屋根における役物とは、屋根の先端部分や棟などに使う部材です。
防水機能や部材の固定、外観のイメージの印象づけ等の役割があり、使用される場所に応じて様々な種類があります。
今回は、屋根に関係する役物の役割と種類、用途について解説していきます。
役物の役割
①防水機能
屋根の役物で最も重要な役割とされるのは防水機能です。
屋根の先端や棟(勾配の一番高い部分)は複雑な納まりになっているので、水漏れのリスクが高い場所です。
役物はそのような部位に使う部材ですので、確実な防水機能を求められています。
②端部分を確実に固定
屋根の端部がしっかり固定されていないと、強風などの影響から捲れや破損が生じることがあります。
それらを防ぐため、屋根部材の端部を確実に固定する事も屋根役物の役割です。
③外観のイメージ
役物は、屋根の先端部分や棟の頂上といった、人目に付きやすい場所に設置されるので外観の印象を大きく左右させます。
あえて屋根とは違う色の役物で施工して個性的なイメージにしたり、逆に役物を目立せないように施工したりなど、様々な雰囲気を演出することができます。
役物の種類と役割
①ケラバ包み
ケラバ包みとは、ケラバと呼ばれる屋根の妻側(棟と垂直になる面)の先端部分に取り付ける役物の事です。
そのケラバ部分は、強風などの影響をダイレクトに受けやすく、屋根材の捲れや破損が生じやすい場所です。
その為、ケラバ包みには確実な防水機能と、しっかりとした固定が求められます。
②棟包み
棟包みとは、棟(屋根勾配の頂部)に取り付ける役物です。
勾配のある屋根であれば、どの住宅にもある部位です。
棟は漏水リスクが特に高い場所のため、棟包みは確実な防水機能が求められています。
板金で棟を覆っているのを見かけますよね。
それが棟包という役物になります。
③鼻隠し
鼻隠しとは、屋根の先端部である軒先を、覆うように取り付ける役物の事です。
軒先も人目につきやすい場所なので、鼻隠しは防水機能だけでなく、外観のイメージを良く見せる工夫があります。
強風による下からの吹上げの影響を受けやすい部分ですので、確実な固定をすることも重要です。
◎まとめ◎
今回ご紹介した屋根役物は代表的な役物の一部でして、他にも種類があります。
どの役物も、人目に付く場所に設置されているものが殆どですので、見た目重視で選びたくなる部材ではありますが、防水機能という重要な役割を持つ部材です。
その為、屋根のリフォームをされる場合は屋根役物の役割をよく理解し、見た目と機能とのバランスを考えて検討されると良いでしょう。
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