【塗料】艶あり・艶なし、どっちがいいの?
外壁塗装を検討した場合、ついつい仕上がりの色に気を取られる方がいらっしゃいます。
ホワイト系?ベージュ系?暖色系?寒色系?などなどが主なものになると思うのですが、選ぶのは色だけではなく塗料の種類も決めなくてはいけません。
塗料は主に「アクリル系」、「ウレタン系」、「シリコン系」、「フッ素系」、「無機系」と分類されていて、さらにそれぞれの塗料の中で「艶(つや)あり」、「艶(つや)なし」に分類されています。
外壁塗装の時の艶って何?
艶にも種類があるの?
艶ありと艶なしの、どっちを選ぶといいの?
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、外壁塗装の「艶(つや)」について解説します。
◎艶(つや)って何?
外壁塗装における艶(つや)とは「光沢」のことを指しています。
つまり艶のある塗料で外壁塗装を行うと光沢のある仕上がりになり。艶なし塗料で外壁塗装を行うと、マットな仕上がりになります。
ちなみに、外壁塗装に使用する塗料の多くは、艶の程度は違えど艶ありになります。
◎艶の程度ってなに?
外壁塗装で使用する塗料に何を使用するかによって、艶の程度も変わってきます。
先ほど外壁塗装に使用する塗料の多くは、艶の程度は違えど艶ありになるとご説明しましたが、その「艶がある塗料」の中でも程度の高いものを選べば、艶のある仕上がりになりますし、艶の程度が低いものを選べば、艶を抑えた仕上がりになります。
艶の種類としては「艶有(全艶)」、「7分艶」
、「5分艶」、「3分艶」、「艶消し」の5つに分かれます。
数字が大きい程、艶の程度が高くなり、艶消し塗料は艶のないマットな塗料ということになります。
◎塗料選びのポイント
①艶あり・艶なし・艶の程度はお好みで
「なんだ、結局そうなるのか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
例えば同じような色合いの塗料で外壁塗装を行ったとしても、艶のある・なし・艶の程度によって住まいの印象が大きく変化します。
そして、その好みも、その家で暮らす人によって分かれます。
そのため、艶あり・艶なし・艶の程度はそこで暮らす皆さんの好みで選ぶのがベストということになります。
②特にこだわりが無ければ「艶あり」が無難
「塗料の艶についてはどうしますか?」と塗装業者から聞かれても、「特にこだわりがあるわけでもないし、正直なところ艶があっても無くてもどっちでも良いんだよね・・・」という方もいらっしゃると思います。
このように特にこだわりが無いのであれば、艶あり塗料を選ぶ方が後々良いかもしれません。
その理由は、両者の塗料にあるわずかな耐久性の差です。
塗料の耐久性というのは製品によって異なりますので、単純に「艶あり塗料VS艶なし塗料」で耐久性を比較することは出来ませんが、一般的に艶あり塗料と比べると、艶なし塗料はわずかに耐久性が低いという傾向にあります。
そのため、塗料の色や種類についてはこだわっているけれど、艶あり・艶なしはどちらでも良いという方は、どの塗料を選択しても耐久性について気にする必要がない、艶ありを選んだほうが無難だということになります。
◎塗料選びの際に気を付けること
①色見本でチェックする
艶ありを検討している場合は艶の程度(全艶・7分・5分・3分)が気になるでしょうし、艶なしを検討している場合はどの程度マットな感じになるのかが気になるところでしょう。
これらは「A4サイズ以上」の色見本で、色や質感のチェックをしましょう。
この「A4サイズ以上」にも理由があります。
外壁は非常に大きな面となるため、小さい面積で見る時とは受ける印象が大きく変わる場合があるためです。
小さな色見本で色や艶の程度などを確認し決めてしまったあとで「実際仕上がった外壁を見たら、イメージと違った」ということが起きないようにするには、A4サイズ以上でのチェックが有効です。
②色見本でのチェックは外で行う
室内で、特に蛍光灯など照明器具の明かりの下で色見本をチェックする場合と、屋外で自然光の下でチェックした場合は印象が違うことが少なくありません。
色の印象は勿論のこと、艶の程度や艶なしの塗料を検討している場合は、屋内と屋外では全く違うように見えることが多く、屋外で見た時の方が艶をより強く感じる傾向にあります。
そのため色見本のチェックは、かならず外で行いましょう。
また、時間帯や天候によっても見え方の印象は変わってきます。
より納得のいく外壁塗装、より納得のいく塗料決めをしたいという場合は、朝・昼・夜など時間帯を変えてみたり、晴れた日・曇り空の日・雨の日などチェックのタイミングを変えてみたりする方法もオススメです。
◎まとめ
使用したい塗料によっては、艶あり・艶なしや、艶の程度(全艶・7分・5分・3分)の幅に違いがあることもあります。
また、色見本でのチェックだけではどうしてもイメージが沸かないということもあるでしょう。
こうした場合は、サンプルを用意してもらったり、外壁に試し塗りをしてもらったり、カラーシミュレーションを依頼したりといったことを、塗装業者に相談してみましょう。
メーカー表記の艶の程度は、あくまで参考程度と捉え、同じような塗料や色で塗装している建物を見せてもらうというのも良いかもしれません。
外壁塗装は決して安いリフォームではありません。
納得のいく仕上がりになるよう、しっかりと検討をして後悔の無い外壁塗装リフォームにしてください。