【外壁塗装】塩害対策② 家の外壁を塩害から守るには~塩害を受けにくい素材とは~
海に近い家は人気が高く、その解放感や景色などから憧れる方も多いのではないでしょうか。
中には、既にお住まいの方もいるかもしれませんね。
魅力的な海沿いの住まいですが、メリットも多いぶん、海沿い特有のデメリットも存在します。
そのデメリットが「塩害」です。
塩害の対策をしっかりしておかなければ、家の外壁や屋根、はたまた内装までもが劣化し、家全体の耐久性を落としてしまうのです。
今回は塩害対策のひとつ「被害を受けにくい素材」について、詳しく解説していきます。
家を塩害から守り、長く住んでいけるような住まいを作りましょう。
まずは、塩害が起こってしまうメカニズムについておさらいです!
【外壁塗装】塩害対策① 家の外壁を塩害から守るには~塩害のメカニズムについて~
塩害の症状とは
塩害の症状として代表的なものは、皆さんご存知のとおり建材のサビや劣化でしょう。
多量の塩分は家の建材を劣化させていきます。
塩害は家屋を劣化させるだけではなく、潮風が軒下などに設置してある分電盤などに付着すると、盤そのものや盤内のパーツを腐食していき、分電盤は破損しやすい状態になります。
その破損した部分から雨水や異物が入れば、電子機器の基盤などに触れてしまう危険性もあり、最悪の場合はショートや故障に繋がってしまいます。
電子機器のショートは、火災の原因ともなるので非常に危険です。
単なる外壁の劣化から火災につながってしまうなんて、とてもおそろしい話ですね。
このように、塩害の恐ろしさは劣化やサビだけではなく、その電気の通しやすさにもあります。
塩害の影響で電車がストップした、というニュースはよく聞きますよね。
この症状の原因は、塩害といえばサビ!というものではなく、電気を通しやすい塩化ナトリウムの影響による電線のショートです。
電車のみならず、停電という形となって私たちにも降りかかる恐れがあります。
塩害の影響を甘く見ると、このように大変な状況に陥ってしまう可能性がありますので、生活を守るための工夫をしっかりとっていく姿勢が大切といえるでしょう。
塩害を受けやすい場所
塩害は、あらゆる場所に被害をもたらしますが、被害を受けやすい場所・受けにくい場所の区別ができます。
塩害を受けやすい場所を知ることで、今後の対策に役立てていきましょう。
◆塩害が発生しやすい代表的な場所
・建物の外壁
・屋根
・看板
・玄関
・コンクリート製の建材
・シャッター
・サッシ
また、軒下の電子機器やプルボックスなど、雨水があまり当たらない場所はとくに注意しなければなりません。
雨水が当たらない場所は、水に触れないので安心なのでは?と思われるかもしれませんが、こういった場所にあるものは雨によって洗われることがないので、長期間塩分が付着したままの状態になってしまうからです。
雨に当たりにくい部分に機器などを置くことは極力避けて、もしも置く場合は念入りな塩害対策と掃除を欠かさないようにしましょう。
素材次第で塩害の被害度も変わります
塩害対策において、屋根の素材や外装の素材は、海の近くにお住まいの方がはじめに考えなくてはいけない部分なのではないかと思います。。
ここでは塩害を受けやすい素材、受けにくい素材を詳しく紹介していきます。
◆被害を受けやすい素材
・ガルバリウム鋼板
・スチール
・トタン
・金属系のサイディング素材
・金属でできた素材
・コンクリート
ガルバリウム鋼板は塩害に強いといわれていますが、あくまでも金属であるため過度な期待はできません。
上記のような素材で家ができている方は、塩害対策の塗料を塗るか、これから紹介する素材の建材に交換するとよいでしょう。
◆被害を受けにくい素材
・樹脂サイディング
・木造
・天然の石でできた素材
このように金属の含まれていないものが多く挙げられます。
とくに樹脂製サイディングは性能がよく、塩害に強い外壁の素材として取り上げられることが多いです。
塩害を受けてしまいそうな地域にお住まいの方、また住む予定のある方は、外壁や屋根の素材から考えてみるのも良いかもしれません。
◎ まとめ ◎
いかがでしたか?
今回は塩害対策のひとつとして、被害を受けやすい素材、受けにくい素材について解説しました。
塩害から火災につながるという例もお話しましたが、万が一の事も考えて素材から見直しされるのも良いと思います。
次回は塩害の対策、メンテナンスについて詳しく解説していきます。