【クリヤー塗装④】クリヤー塗装施工時の注意点
【クリヤー塗装①】では、クリヤー塗装とは何なのか?そして、クリヤー塗装をおすすめ出来る外壁のポイントについて。
【クリヤー塗装②】では、クリヤー塗装をおすすめ出来ない外壁について。
そして前回の【クリヤー塗装③】では、クリヤー塗装に使用する塗料について解説しました。
今回は、クリヤー塗装を施工する際の注意点について解説します。
◎クリヤー塗装で注意すべき3つのポイント
クリヤー塗装は、通常の色付き外壁塗装とは違って、注意しておかなくてはいけないポイントが3つあります。
クリヤー塗装は塗装業界でも扱いが難しいとされていて、施工そのものに慣れていないために、失敗してしまう・・・ということも少なくありません。
丁寧に解説していきますので、是非参考にしてみてください。0300
①コーキング(シーリング)の色選び
クリヤー塗装で使用する塗料は、無色透明です。
外壁のデザインや色合いをそのまま活かすことが出来る、というのが最も大きなメリットですね。
外壁材にはサイディングが使用されていることが殆どですが、サイディング外壁はパネルを貼り付ける工法になるため、外壁材と外壁材の間にはどうしても隙間が生じてしまいます。
その隙間を埋める役割をしているのがコーキング(シーリング)と呼ばれるゴム製の樹脂。
通常の色付き外壁塗装では、コーキング(シーリング)を補修した上から塗装を行いますので、外壁とコーキング(シーリング)は同じ色になります。
クリヤー塗装の場合は冒頭でもお伝えしたように、無色透明のため、コーキング(シーリング)の色が塗装した後もそのまま元の色が反映されるということになります。
仮に外壁の色とコーキング(シーリング)の色合いが、あまりにもかけ離れたものになると、コーキング(シーリング)の部分だけが目立ってしまい、建物のトータルバランスが一気に崩れてしまいます。
コーキング(シーリング)の色を選ぶときは、外壁のデザインや色合いに合わせ、違和感が感じられないようなものが良いでしょう。
②コーキング(シーリング)の上から塗装できる?
サイディング外壁とコーキング(シーリング)は、切っても切れない関係です。
クリヤー塗装で使用する塗料では、『コーキング(シーリング)の上の塗装はしてはいけない』と一般的に言われています。
しかし、『ノンブリード』という品質の高いコーキング材(シーリング材)であれば、コーキング(シーリング)上からの塗装をすることが出来ます。
外壁材だけではなく、コーキング(シーリング)の上から塗装をすると、そこにも塗膜が出来るため、長持ちするとされています。
ノンブリードタイプのコーキング(シーリング)を提案してくれる業者が良いでしょう。
また、コーキングの色や材質を選ぶ際は、カタログに『ノンブリード』と記載がしてありますので、カタログを見せてもらえるのであれば記載があるかどうかを確認しましょう。
もしカタログを見せてもらえないのであれば、依頼予定の業者に『コーキング部分は塗装をするのか?』、『コーキング塗装で使用する材料はノンブリードタイプなのか?』と質問してみましょう。
そのような質問に適切な回答をすることが出来るかどうかは、知識と経験のある業者かどうかの判断材料にもなります。
③次回の塗り替え検討は少し早めに
【クリヤー塗装③】の中で、クリヤー塗装が通常の色付き塗装と比較した場合、工事価格が安くなることが多く、それは塗装の工程が1回少ないからだとご紹介しています。
通常の色付き外壁塗装の塗装工程は『下塗り・中塗り・上塗り』の3回塗装ですが、クリヤー塗装では『下塗り』の工程がなく『中塗り・上塗り』の2回塗装になります。
塗装工程が1回少なくなりますので、その分材料費と人件費が掛からず、工事費用に反映されるのですが、その分塗膜が2層になり、耐用年数も若干短くなってしまいます。
クリヤー塗装は色付き塗装の場合よりも、塗り替えのタイミングが早めに来るということを理解した上でクリヤー塗装にするかどうかを検討し、併せて長期メンテナンス計画も立てるようにしましょう。
◎まとめ
実際に塗装作業をするのは職人さんですが、クリヤー塗装をする際の注意点を知っているのと知らないのとでは、業者選びの時から流れが違ってきますよね。
外装リフォームには高額な費用が掛かるため、業者選びや検討する工事内容は非常に重要です。
『注意するポイントを知っていたら、こんなことになら00かったのに!』
『ポイントが分かっていたら、もう少しちゃんと検討したのに!』
とならないためにも、ご自宅の外壁の劣化状態や、コーキング(シーリング)の状態、お住まいの環境、価格的な問題など、あらゆる側面から検討してください。
クリヤー塗装って何?クリヤー塗装をおすすめ出来る外壁についてはこちらから