【外壁の汚れ】サビについて徹底解説!②落とし方と対策
前回は「サビ」の種類、発生してしまう原因について解説いたしました。
そんな「外壁のサビ」、自分で落とすことはできるのしょうか?
長く安心して暮らせる住まいを維持するためには、外壁に「サビ」が発生しないよう対策を講じることが大切です。
今回はDIYでも簡単にできる「サビ」の落とし方、「防サビ」対策について解説いたします。
【外壁の汚れ】サビについて徹底解説!①原因 についてはこちら
外壁に「サビ」を見つけたら ~DIYで応急処置~
①自家用ホースで壁を洗浄
発生してすぐの「サビ」は、ホースの先を指で潰し水圧を掛けて壁を洗浄するだけで落ちる場合があります。
水圧を上げて、「サビ」に直接当てましょう。
軽度の「サビ」であれば、これで洗浄できます。
ただし、ひどい「サビ」・内部に侵食した「サビ」はこれだけだと落としきれません。
②サビ用洗剤で洗浄
ホームセンターなどで販売されている「サビ」取り用の「サビ用洗剤」があります。
(※「サビ用洗剤」には配管用もあるので用途に適したものを入手しましょう。)
水だけで落とすことができなかった「サビ」は、この洗剤で落ちる場合があります。
変色を防ぐために、必ず最後に洗剤をきっちり取り除くことを忘れないようにします。
ただし、こちらも外壁の内部に達した「サビ」には効果はありません。
③ブラシ・スポンジを使う
かたいブラシやスポンジは外壁を傷つけてしまうので、柔らかいものを選びます。
研磨剤の入った洗剤を使用する場合、外壁が傷つきやすいのでゴシゴシ擦るのは禁物です。
しかしこちらも、外壁表面の「サビ」は落とせても内部まで根を張った「サビ」を落とすことはできません。
外壁に「サビ」を見つけたら ~DIYで防サビ対策~
①「サビ止め塗料」を塗る
「サビ止め塗料」は、「サビ」が発生する前に塗る「防サビ剤」です。
金属の表面に塗ると表面に塗膜を作り、「サビ」の原因となる水や酵素を除去・遮断して、「サビ」や腐食を防ぐ効果があります。
しかし、「サビ」がすでに発生している部分に塗っても効果はありません。
「サビ」の箇所に「サビ止め塗料」を塗ってしまうと、水分を吸収して酸化する原因にもなりますので止めましょう。
また「サビ止め塗料」は「アルカリ性」の製品が多いのですが、これは「防サビ効果」が低い為、おすすめできません。
防食性・付着性・耐久性に最も優れた「サビ止め塗料」は、「エポキシ樹脂系」です。
「防サビ効果」が高いため、非常に効果的な「サビ止め塗料」といえます。
木造、鉄筋問わず「サビ止め塗料」を施しておくことをおすすめします。
②酸で洗浄
「サビ」落としに効果のある酸は、クエン酸とリン酸です。
身近にあるクエン酸は、進行していない軽度の「赤サビ」であれば除去が可能です。
進行している「赤サビ」には、「リン酸」を主成分とした製品を使用しましょう。
リン酸は、すでに発生している「赤サビ」にも効果があり、発生も防ぐ効果もあります。
直接肌に触れると危険なため、使用する際は必ずゴム手袋をつけて作業しましょう。
③酸素と水を遮断する塗料を塗る
「サビ」てしまっている場合、「防サビ対策」に最も有効な手段は塗料です。
除去しきれない根強い「サビ」には、イオントラップ剤・エポキシ樹脂系の成分を含む「面素地調整補助剤」を使用しましょう。
イオントラップ剤・エポキシ樹脂系の成分によって、酸素と水を遮断し、新たな「サビ」の発生と成長を防ぎます。
「サビ」の進行度合いによって対策は変わるので、まずは「サビ」の状況を把握することから始めましょう。
根本的な「サビ落とし」は、専門業者へ依頼するのが一番です
資材内部にまで浸食したしつこい「サビ」には、それに適した塗料の選択や適切な塗装工程を踏む必要があります。
そのため、素人の知識や技術では根本的な改善は難しく、「サビ」が消えたとしても再発する恐れがあります。
安全で快適な住まいを維持するためにも、「サビの除去」は正しい知識や高い技術を持った塗装専門業者に依頼するのが一番です。
リフォーム会社や外壁塗装業者は、「サビ」に対してディスクサンダーという専用工具を使ってケレン(サビ落とし)を行ってくれます。
さらに、外壁に合った「サビ止め塗料」を選んで、再発を防ぐために下地調整から適切な工法で補修と塗装を行うため、長い目で見ればプロに依頼する方が安心で経済的といえます。
「サビ止め」の平均費用は300~900円/㎡程度です。
塗料のグレードによって大きく変わります。
「サビ止め塗装」は見た目に現れるものではありませんが、数年後の差は全く違ってきます。
塗装工事から1年以内の「サビ」は業者に修繕の依頼をしましょう
外壁塗装工事をしてから3年以内に「サビ」が発生することは、非常に稀なことです。
外壁塗装が新しいうちは、防水効果のおかげで水分が壁についても通常は下に流れ落ちます。
1年以内に「サビ」を見つけたのであれば、塗装した業者が無料で修繕を行ってくれるのが普通ですが、2年・3年となってくると交渉次第となってしまいます。
一般の人は外壁塗装に関する知識はあまり無いですから、塗装が手抜きだったのか、ミスだったのか、何が悪いのかを特定するのは難しく、泣き寝入りとなってしまうこともあります。
外壁塗装工事をお願いする業者選びの段階で、怪しい業者と契約してしまわないように注意が必要です。
◎ まとめ ◎
外壁にできた「サビ」は建物の見栄えを悪くするだけではなく、建物の老朽化も考えられます。
時間が経過すると「サビ」は落ちにくくなるので、早めの除去や「サビの予防」などを行い、自宅のメンテナンスをしましょう
軽度な「サビ」の場合はDIYで補修することも可能ですが、再発する可能性もあります。
根本的な改善を目指すには、専門業者に依頼するのが一番です。
「外壁のサビ」が気になる方は、いちど外壁塗装業者に相談することをおすすめします。
御覧いただきありがとうございました。
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