外壁塗装に使う塗料のグレード別比較｜大和市・藤沢市のリフォーム解説

はじめに

外壁塗装を検討するときに多くの方が気になるのが「どの塗料を選ぶべきか」という点です。
外壁塗装に使う塗料にはグレードがあり、耐久性や価格、見た目の仕上がりに違いがあります。安いものを選べば初期費用は抑えられますが、数年で塗り替えが必要になることもあります。逆に高耐久グレードを選べば工事費用は高くなるものの、長持ちすることで結果的にコストを抑えられる場合もあります。

株式会社マルセイテックでは、大和市・藤沢市を中心に外壁リフォームを数多く施工してきました。その中でお客様からよくいただくご相談が「どの塗料が一番良いのか」という質問です。しかし、塗料の選び方は一概に「高級品＝正解」というわけではありません。ご自宅の築年数、環境（海に近い藤沢市や風通しの良い大和市の住宅街）、予算、そしてライフプランによって最適な選択は変わってきます。

この記事では、外壁塗装に使われる代表的な塗料のグレード（アクリル、ウレタン、シリコン、ラジカル、フッ素、無機）の特徴をわかりやすく比較していきます。また、地域での施工事例や費用感、工事日数なども交えて解説しますので、大和市・藤沢市にお住まいの方が安心して塗料選びができる参考になれば幸いです。

外壁塗装の塗料グレードとは？

「塗料のグレード」とは、簡単に言えば塗料の性能や耐久性のランクを指します。グレードが高いほど耐候性や耐久性に優れ、再塗装までのサイクルが長くなります。逆にグレードが低い塗料は施工費用が安いものの、塗り替え時期が早くやってくるため、長期的に見ればコストパフォーマンスが悪くなるケースもあります。

主に使われる外壁塗装用塗料は以下の6種類です。
・アクリル塗料（耐久年数：5～7年）
・ウレタン塗料（耐久年数：7～10年）
・シリコン塗料（耐久年数：10～15年）
・ラジカル制御型塗料（耐久年数：12～15年）
・フッ素塗料（耐久年数：15～20年）
・無機塗料（耐久年数：20～25年）

例えば「とにかく安く済ませたい」と考える場合はアクリル塗料が候補になりますが、築年数が経過した家や海風の影響を受けやすい藤沢市の住宅では、数年で劣化が目立ち再塗装が必要になるケースが多く見られます。一方、無機塗料のように高耐久なものは初期費用こそかかりますが、20年以上塗り替え不要となることもあり、ライフサイクルコストを大きく抑えることができます。

実際に弊社にご相談いただいた藤沢市のお客様（築25年の戸建て）は、これまでウレタン塗料で2回塗装をしてきましたが、今回無機塗料を選択されました。初期費用はシリコン塗料より約40万円高くなりましたが、将来の塗り替えの手間や費用を考えると、長期的には無機塗料の方が安心できるという判断でした。このように、塗料選びは「いまの支出」と「将来の支出」をどうバランスさせるかがポイントになります。

アクリル・ウレタン塗料の特徴と比較

最も手軽に外壁塗装ができるのが「アクリル塗料」です。昔から使われてきた塗料で、価格が安く発色も鮮やかですが、紫外線に弱く、5～7年程度でチョーキング（白い粉が出る現象）が発生します。費用相場は30坪程度の住宅で約50～70万円ほど。短期間で色替えを楽しみたい方や、将来的に建て替えを予定している住宅には向いています。

一方「ウレタン塗料」は、アクリルに比べると耐久性が高く、7～10年の耐用年数があります。柔らかい塗膜を形成するため、細かいひび割れにも追従しやすいのが特徴です。費用相場は30坪で約70～90万円程度とアクリルよりは高めですが、コストを抑えつつある程度の耐久性を求める方に選ばれています。

例えば大和市の築30年木造住宅で実際に施工したケースでは、以前はアクリル塗料で5年ごとに塗り替えをしていたため、20年間で4回の工事を行い、累計費用が約250万円に達しました。しかし、最新のウレタン塗料に切り替えてからは、耐久年数が伸びたことで塗り替えサイクルが延び、費用の総額も抑えられる見込みです。このように「安いから選ぶ」ではなく、将来の費用も含めて判断することが大切です。

シリコン・ラジカル塗料の特徴と比較

現在、最も多くの住宅で採用されているのが「シリコン塗料」です。耐久年数は10～15年とバランスが良く、価格帯も手ごろで、コストパフォーマンスに優れている点が人気の理由です。光沢感があり、雨で汚れを流しやすい「低汚染性」を備えた製品も多く、大和市・藤沢市エリアでの需要が高い塗料のひとつです。費用相場は30坪の戸建てで90～120万円程度です。

一方で近年注目されているのが「ラジカル制御型塗料」です。これは、シリコン塗料の中に新しい成分を加えて、紫外線や酸素による塗膜劣化の原因となる「ラジカル」という物質の発生を抑制するタイプの塗料です。耐久性は12～15年とシリコン以上に安定しており、費用はシリコン塗料と同程度か、やや高めに設定されています。つまり、コストを抑えつつ耐久性を伸ばしたい方に向いています。

藤沢市の海沿いにお住まいのお客様で、築20年を迎えた木造住宅にてシリコン塗料とラジカル塗料で比較検討されたケースがあります。当初はシリコン塗料を希望されていましたが、海風と潮の影響で劣化が早い可能性があるため、ラジカル制御型塗料を採用。結果として、汚れが付きにくく、美観を長く保てる仕上がりにご満足いただけました。このように立地条件によって塗料の選択は変わってきます。

フッ素・無機塗料の特徴と比較

「フッ素塗料」は、ビルや橋梁など公共施設でも使用されるほど高い耐久性を誇ります。耐久年数は15～20年で、耐候性・防汚性に優れているため、美観を長く維持したい方におすすめです。費用は30坪の戸建てで120～150万円程度と高額ですが、長期的に塗り替え回数を減らすことで総費用は抑えられるケースも多いです。

さらにハイグレードなのが「無機塗料」です。無機成分（ガラスやセラミックなど）を含むため、紫外線に非常に強く、20～25年という圧倒的な耐久性を持ちます。また、不燃性や防汚性も高く、外壁を長期間美しく守ることが可能です。費用は30坪の住宅で150～180万円程度と高額ですが、「最後の塗り替えにしたい」「子ども世代にまで受け継ぎたい」といったご要望に応えられる選択肢です。

大和市の築28年の住宅で無機塗料を採用した事例では、これまでシリコン塗料で2度の塗り替えを行っていました。今回無機塗料に切り替えることで、次の塗装は20年以上先になる見込みとなり、お客様からは「これで老後のメンテナンス費用を気にせずに済む」と大変ご満足いただけました。

グレード別の費用と耐用年数を比較

ここまで紹介した塗料の特徴を一覧にまとめると、以下のようになります。

・アクリル塗料：50～70万円／耐久年数5～7年
・ウレタン塗料：70～90万円／耐久年数7～10年
・シリコン塗料：90～120万円／耐久年数10～15年
・ラジカル塗料：100～130万円／耐久年数12～15年
・フッ素塗料：120～150万円／耐久年数15～20年
・無機塗料：150～180万円／耐久年数20～25年

このように、初期費用と耐久性のバランスを見極めることが大切です。短期的に安く仕上げたい場合はウレタンやアクリルが候補になりますが、長期的に見ればシリコン以上のグレードを選んだ方がコストパフォーマンスは高いと言えます。

外壁塗装の工事日数と地域での施工実例

外壁塗装の工期は、一般的な30坪程度の住宅でおよそ10日～14日ほどです。天候や下地の劣化状況によって前後しますが、塗料のグレードが高くても工事日数は大きく変わりません。ただし、下地補修やシーリング工事を伴う場合には追加で数日かかることもあります。

例えば藤沢市の住宅地で行ったシリコン塗料の施工では、築20年の住宅に対し、足場設置から完成まで12日間で完了しました。費用は約110万円。対して、大和市の築30年住宅で無機塗料を採用したケースでは、外壁補修を含めて16日間、費用は約170万円となりました。地域性や建物の状態に応じて、工期や金額が変動する点をご理解いただくことが大切です。

まとめ

外壁塗装に使う塗料は、グレードによって耐久性・費用・メンテナンス性が大きく異なります。短期間での塗り替えを前提とする場合はアクリルやウレタンでも良いですが、長期的に安心して住まいを守りたいのであれば、シリコン以上のグレードを検討するのがおすすめです。

大和市・藤沢市にお住まいの方は、沿岸部や内陸部といった立地条件によっても最適な塗料が変わります。どの塗料を選ぶべきか迷ったときは、地域の環境をよく理解した業者に相談することが重要です。株式会社マルセイテックでは、お客様のライフプランに合わせた最適な塗料選びをご提案しています。

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