【外壁塗装とカビ対策の関係】外壁の健康を守るためのポイントを解説
はじめに
外壁塗装は「美観を保つための工事」というイメージを持たれる方が多いですが、実は建物の耐久性や住環境の快適さを大きく左右する重要な役割を担っています。特に注意したいのがカビの発生です。外壁にカビが付着すると見た目が悪くなるだけでなく、素材の劣化を早めたり、室内環境に悪影響を及ぼすこともあります。
そこで今回は「外壁塗装とカビ対策の関係」について、専門的な知識をわかりやすく解説するとともに、実際の施工事例を交えてご紹介していきます。
大和市や藤沢市といった神奈川県の沿岸部は湿度が高く、カビが繁殖しやすい地域性があります。そのため、外壁塗装の計画を立てる際には、単に色や塗料のグレードを選ぶだけでなく、カビに強い塗料や施工方法を検討することがとても重要です。
この記事を最後までお読みいただくことで、外壁塗装を通じて長く快適に暮らせる住まいづくりのヒントをつかんでいただけると思います。
外壁塗装とカビ発生の関係性とは?
カビは湿気や汚れを養分にして繁殖します。特に北側の外壁や日当たりの悪い場所は、雨水が乾きにくく、カビの温床になりやすいポイントです。
外壁表面にカビが発生すると、黒ずみや緑色のシミのような状態となり、美観を大きく損ねます。それだけでなく、カビの根は外壁材の細かい隙間に入り込み、モルタルやサイディングの劣化を早めてしまう危険性もあります。
さらに、外壁のカビが進行すると、外壁材が水を含みやすくなり、ひび割れや剥離の原因になることも少なくありません。放置すれば雨漏りや内部断熱材へのダメージにつながり、最終的には大掛かりな補修工事が必要になるケースもあります。
ここで重要なのが外壁塗装によるカビ対策です。近年の塗料には、防カビ・防藻性能を持つものが多く開発されており、適切な塗装を行うことで外壁にカビが付着しにくい環境をつくることが可能です。
特にシリコン塗料やフッ素塗料の中には、防カビ成分が含まれている商品があり、外壁を長期間清潔に保つことができます。また、遮熱塗料や光触媒塗料といった最新の塗料は、表面に汚れや菌が付着しにくい性質を持っているため、結果的にカビの発生を抑制する効果も期待できます。
実際に藤沢市にお住まいのお客様から「北側の外壁に黒いカビがびっしり付着している」とのご相談をいただいたことがあります。築25年のモルタル外壁で、湿気がこもりやすい立地条件でした。調査の結果、外壁全体に防水性の低下が見られたため、防カビ性能を持つシリコン塗料で塗り替えを実施。工事期間は足場設置から仕上げまで約12日間、費用はおよそ100万円前後でした。施工後は外壁の黒ずみが一掃され、美観が蘇っただけでなく「数年経ってもカビが出にくくなった」と喜びの声をいただいています。
外壁にカビが生じやすい環境と放置リスク
外壁のカビは「どの家でも発生する可能性がある」ものですが、特に以下のような条件下では発生しやすくなります。
・湿度の高い地域や沿岸部(大和市・藤沢市は特に該当)
・日当たりが悪く風通しの悪い北側や隣家と接近している外壁
・外壁表面にひび割れや劣化が進み、防水性が低下している場合
・排気口付近や雨樋まわりなど、汚れが蓄積しやすい部分
こうした条件が重なると、外壁に付着したカビは急速に広がります。最初は小さな黒い斑点程度でも、放置すれば外壁全体に広がり、清掃や高圧洗浄だけでは落としきれなくなるケースもあります。
また、カビが進行すると外壁だけでなく、内部構造への悪影響も無視できません。湿気を含んだ外壁は断熱性能が落ちやすく、結露や室内のカビ発生につながることもあります。アレルギーや健康被害を引き起こすリスクも考慮すべきです。
実例として、大和市内の築30年の住宅で「北面の外壁が緑色に変色している」とのご相談をいただきました。現地調査では、既存の塗膜が剥がれ、防水性能がほとんど機能していない状態でした。放置すれば外壁材の張り替えが必要になると判断し、防カビ性の高いフッ素塗料を使用した塗装を実施。費用は約120万円、工期は14日ほどでした。施工後は見違えるように明るい外観になり「近所から新築みたいと声をかけられた」と大変満足いただきました。
このように、外壁塗装とカビ対策は切っても切れない関係にあります。早めの点検と適切な塗料選びが、住まいを長持ちさせる大きなポイントになります。
カビに強い外壁塗料の選び方
外壁塗装を行う際に、どの塗料を選ぶかは非常に重要です。塗料によって耐久性や防水性が異なるだけでなく、カビに対する耐性も変わってきます。ここでは特にカビ対策に効果的な塗料の種類をご紹介します。
・シリコン塗料
コストと性能のバランスが取れており、多くの住宅で採用されています。防カビ成分を含んだ商品も多く、外壁を清潔に保ちやすいのが特徴です。耐用年数は10〜12年ほどが一般的です。
・フッ素塗料
耐久性が非常に高く、防汚・防カビ性に優れている塗料です。耐用年数は15〜20年と長く、長期的にカビの発生を抑えることができます。費用はシリコンより高額ですが、塗り替え回数を減らせるメリットがあります。
・無機塗料
無機成分を多く含んでおり、カビや藻が繁殖しにくい環境を作れる塗料です。耐候性・耐久性もトップクラスで、20年以上持つこともあります。コストは高めですが「長く持たせたい」という方におすすめです。
・光触媒塗料
太陽光に含まれる紫外線で有機物を分解する効果があり、外壁の汚れやカビを自然に分解してくれるのが特徴です。耐用年数は15年以上で、半永久的なセルフクリーニング効果が期待できます。
このように、塗料ごとにカビへの強さや費用が異なります。実際に藤沢市で施工した築20年の住宅では、北面の外壁にカビが広がっていました。ご予算とご希望を踏まえ、メンテナンスサイクルを長く取りたいとのことでフッ素塗料を選択。工期は12日間、費用は約110万円でしたが「数年経っても北面にカビが発生しない」と喜ばれています。
外壁塗装と定期メンテナンスでできるカビ対策
外壁塗装をすれば必ずカビが防げる、というわけではありません。塗装後も定期的な点検とメンテナンスを行うことで、初めて長期間にわたり外壁を守ることができます。
具体的には以下のような対策が有効です。
・定期的な外壁洗浄
外壁表面に汚れやほこりが溜まると、それがカビの栄養源になります。2〜3年に一度、高圧洗浄やブラシ洗浄を行うとカビの発生を抑えられます。
・シーリングの点検・補修
サイディングの目地や窓まわりのシーリングが劣化すると、水分が内部に入り込みやすくなります。これが外壁内部のカビや腐食の原因となるため、定期的に補修を行うことが大切です。
・外壁塗装の再塗装タイミングを逃さない
一般的に10〜15年ごとに外壁塗装は必要とされますが、北側や湿気の多い環境ではそれよりも早めの塗り替えを検討するのが安心です。
実例として、大和市の築28年の木造住宅で「外壁の一部に苔やカビが再発している」との相談がありました。確認すると、前回の塗装から13年経過しており、塗膜の防水性能が切れていました。再塗装と同時にシーリングの打ち替え、高圧洗浄を実施し、工期は14日、費用は約95万円でした。「定期的に見てもらう大切さを実感した」とのお声をいただいています。
大和市・藤沢市の地域性とカビ対策の重要性
神奈川県大和市や藤沢市は、海に近いこともあり湿度が高く、カビが発生しやすい環境にあります。特に藤沢市は海風の影響で塩分を含んだ湿気が外壁に付着しやすく、汚れやすい環境です。一方、大和市は住宅が密集しているエリアが多いため、風通しの悪い住宅では北側や裏手の外壁にカビが広がりやすい傾向があります。
こうした地域性を考えると「防カビ性能を持つ塗料を選ぶこと」「定期点検を欠かさないこと」が非常に重要です。
また、地元の施工会社に相談すれば、その地域特有の気候に合った塗料や工法を提案してもらえるため安心です。
例えば、藤沢市鵠沼にお住まいのお客様は、外壁に黒い筋状のカビが目立っていました。現場を確認したところ、潮風と湿気による汚れが原因でした。そこで、無機塗料を選定し「セルフクリーニング効果」で汚れやカビが付着しにくい環境を整えました。工期は15日間、費用は約130万円でした。施工後は「毎年のように外壁掃除をしていたのに、今はほとんど手がかからない」と感謝のお言葉をいただいています。
まとめ
外壁塗装とカビ対策は切っても切れない関係にあります。
・湿度や立地条件によっては、外壁にカビが発生しやすい
・カビを放置すると外壁材の劣化や雨漏り、健康被害につながる
・防カビ性能を持つ塗料を選ぶことで発生を抑えられる
・定期的な点検と洗浄がカビ対策には欠かせない
・地域性を踏まえた塗料選びと施工が効果的
大和市・藤沢市といった湿気の多いエリアにお住まいの方は、特に外壁のカビ対策を意識していただくことをおすすめします。
外壁塗装は単なる見た目の美しさだけでなく、住まいを長持ちさせるための大切な投資です。放置すれば将来的に大規模な補修が必要になるリスクもあります。
お住まいの外壁にカビや汚れが気になり始めたら、まずは専門家による点検を受けることを強くおすすめします。
お電話は0120-554-913までお気軽にお問い合わせください。