外壁塗装の前に行うべき下地処理とは
はじめに
外壁塗装を成功させるためには、塗料そのものの品質や職人の技術だけでなく、実は下地処理が最も重要な工程のひとつです。
「きれいに塗れればいい」と思われがちですが、下地処理が不十分だと、せっかくの高性能な塗料でも数年で剥がれたり、ひび割れや雨漏りの原因になってしまいます。
この記事では、外壁塗装における下地処理の具体的な内容や工程、費用感、施工日数の目安について、大和市・藤沢市でリフォームを検討されている方に寄り添う形で詳しく解説します。
下地処理が外壁塗装に欠かせない理由
外壁塗装において下地処理は「化粧前のスキンケア」のようなものです。
例えば化粧をする際、顔を洗わずにファンデーションを塗るとすぐによれてしまうのと同じで、外壁も汚れや劣化を放置したまま塗料を塗っても長持ちしません。
下地処理を正しく行うことで、
・塗料の密着性が高まり、耐久性が向上する
・外壁のひび割れや欠損部分を補修できる
・仕上がりが美しくなり、見た目の満足度も上がる
・雨漏りやカビの発生リスクを減らせる
といった大きなメリットがあります。
外壁塗装前に行う下地処理の具体的な工程
1. 高圧洗浄
外壁の汚れ、ホコリ、コケ、カビ、チョーキング(白い粉状の劣化現象)を高圧洗浄機でしっかり洗い落とします。
この工程を丁寧に行わないと塗料がうまく密着せず、早期の剥がれや膨れにつながります。
2. ケレン作業(研磨)
金属部分のサビや古い塗膜を除去するために、サンドペーパーや専用工具で磨きます。
ケレンを怠ると、数年でサビが再発するケースも少なくありません。
3. クラック(ひび割れ)補修
外壁に発生した細かなひび割れにはシーリング材や補修材を使って埋めていきます。
特にモルタル外壁では細かいひびが入りやすいため、ここでしっかり補修することが雨漏り防止につながります。
4. シーリング打ち替え・打ち増し
サイディング外壁では目地のシーリングが劣化していることが多いため、新しいシーリング材に交換します。
劣化を放置すると隙間から雨水が侵入し、内部の木材を腐食させる恐れがあります。
5. 下塗り(プライマー塗布)
下地処理の仕上げとして、塗料の密着を高めるプライマー(下塗り材)を塗ります。
この工程を省略すると、上塗りの耐久性が大きく落ちてしまいます。
下地処理の費用と工事日数の目安
外壁塗装の費用は塗料の種類や面積によって変動しますが、下地処理にかかる費用は全体の2~3割程度と考えるのが一般的です。
例えば、外壁塗装全体で80万円の工事の場合、下地処理だけで15~20万円前後になることもあります。
工事日数については、
・高圧洗浄:1日
・クラック補修、ケレン作業、シーリング打ち替え:2~3日
・下塗り:1日
といった流れで、下地処理全体に3~5日程度かかるケースが多いです。
つまり、塗装工事が全体で10~14日程度だとすると、その約半分は下地処理の時間が占めることになります。
実際の事例:築30年の住宅での下地処理
(※あくまで参考事例であり、当社施工例ではありません)
藤沢市の築30年木造住宅では、外壁に細かなひび割れとチョーキング現象が発生していました。
施主様は「塗料を塗ればきれいになる」と思っていたそうですが、調査の結果、ひび割れ補修とシーリング打ち替えが必要でした。
実際の流れとしては、
・高圧洗浄でコケや汚れを落とす
・モルタル外壁のひび割れにシーリング材を注入
・サッシ周りのシーリングを打ち替え
・下塗り材を丁寧に塗布
といった工程を経て、最終的に上塗り塗装が美しく仕上がりました。
この事例では、下地処理だけで約5日間、費用は18万円前後かかりましたが、施主様は「ここまで丁寧に処理してもらえて安心」と納得されていました。
大和市・藤沢市で外壁塗装を検討される方へ
地域特性として、大和市や藤沢市は沿岸部に近いため、湿気や潮風による劣化が進みやすいエリアです。
特に藤沢市の海沿いエリアではサビやコケが出やすく、下地処理の重要性がさらに高まります。
また、大和市では築20年以上の戸建住宅が多く、すでに外壁にひび割れやチョーキングが見られるケースも少なくありません。
「まだ塗り替えは早い」と思っても、まずは専門業者に点検してもらうことをおすすめします。
まとめ
外壁塗装は「塗料を塗ること」が目的のように思われがちですが、実際には下地処理が仕上がりと耐久性を大きく左右する工程です。
高圧洗浄やクラック補修、シーリング打ち替えなどを丁寧に行うことで、塗料の性能を最大限に発揮できます。
これから大和市・藤沢市で外壁塗装を検討されている方は、ぜひ「下地処理にどこまで時間と手間をかけてくれるか」を基準に、業者選びを進めてください。
お電話は 0120-554-913 までお気軽にお問い合わせください。
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