外壁塗装と外壁洗浄の違いとは?徹底解説!
はじめに
外壁のメンテナンスを考える際に、多くの方が迷うのが「外壁塗装」と「外壁洗浄」の違いです。
どちらも外壁をきれいにする作業ですが、目的や効果、費用感は大きく異なります。
この記事では、リフォームの専門家の視点から外壁塗装と外壁洗浄の違いをわかりやすく解説し、選び方のポイントをお伝えします。
外壁洗浄とは?
外壁洗浄は、高圧洗浄機や特殊な洗剤を使って、外壁に付着した汚れやカビ・藻などを落とす作業です。
表面的な汚れを除去することが目的であり、外壁そのものの性能を回復させるものではありません。
外壁洗浄の特徴
・費用が比較的安い(数万円~10万円程度)
・短期間で施工可能(半日~2日程度)
・外観の美しさを取り戻せる
・塗膜や素材の劣化を防ぐ効果はない
・外壁材の下地や塗装に傷みがある場合は根本解決にならない
外壁塗装とは?
外壁塗装は、古くなった外壁表面に新しい塗料を塗り直す工事です。
外観を美しくするだけでなく、防水性や耐久性を回復させる重要なメンテナンスです。
外壁塗装の特徴
・費用はやや高め(80万円~150万円程度が一般的)
・工期は1~2週間ほど必要
・外壁の防水性・耐候性を高める
・建物全体の資産価値を守る
・塗料によって遮熱・断熱などの機能を追加できる
外壁洗浄と外壁塗装の違い
外壁洗浄と外壁塗装は「目的」と「効果」が大きく異なります。
比較一覧
・目的:洗浄=汚れを落とす、塗装=防水・保護・美観維持
・耐久性:洗浄=効果は一時的、塗装=10年程度の耐久性
・費用:洗浄=低コスト、塗装=中~高コスト
・タイミング:洗浄=外壁自体が健全な状態、塗装=劣化や防水切れが見られる状態
・追加機能:洗浄=なし、塗装=遮熱・防カビなど機能追加可能
どちらを選ぶべき?
外壁洗浄と外壁塗装のどちらを選ぶべきかは、外壁の状態によって異なります。
次のポイントを参考に判断してみましょう。
●外壁洗浄が適しているケース
・外壁自体は劣化していないが、汚れや苔が気になる
・予算を抑えたい
・建物を売却予定で一時的に外観をきれいにしたい
・築5~7年以内で、まだ塗装が必要ない時期
●外壁塗装が適しているケース
・外壁にチョーキング(白い粉)が発生している
・ひび割れや剥がれがある
・築10年以上経過している
・雨漏りやコーキングの劣化が見られる
・長期的に住み続ける予定がある
外壁洗浄と塗装の組み合わせ
実際には、外壁塗装の前工程として外壁洗浄を行うのが一般的です。
高圧洗浄で汚れや古い塗膜を落とした上で新しい塗料を塗布することで、密着性が高まり仕上がりが長持ちします。
そのため、「洗浄だけ」か「塗装だけ」というよりも、外壁の劣化具合によって使い分けるのが理想です。
まとめ
外壁洗浄と外壁塗装は、同じ「外壁をきれいにする作業」でも役割が全く異なります。
・洗浄=汚れを落として一時的にきれいに
・塗装=外壁を守り建物の寿命を延ばす
という点を押さえておきましょう。
外壁の状態をしっかり診断した上で、必要に応じてプロに相談することが大切です。
大切な住まいを長持ちさせるために、適切なメンテナンスを検討してください。
前の記事へ
« 外壁塗装に最適な季節は?春夏秋冬のメリットとデメリット次の記事へ
外壁塗装でよくある失敗とその解決策 »