200平米の外壁塗装をする場合の相場は？費用の内訳も解説

■200平米の外壁塗装をする場合の相場は？費用の内訳も解説■

外壁塗装を業者に依頼する際に、最も気になることの1つが費用ではないでしょうか。塗装面積がわかると、費用相場も把握しやすくなります。

今回は、塗装面積が200平米の場合の、外壁塗装の費用相場を解説します。費用の内訳や、できるだけ費用を抑えて塗装を依頼するポイントなども解説していますので、外壁塗装を検討中の方はぜひ参考にしてください。

200平米はどれくらいの広さ？

外壁塗装の費用相場を決める大きな要因は、塗装を行う部分の面積です。塗装面積が広ければ、そのぶん塗料も多く必要ですし、作業時間も長くなります。

塗装面積は、「延床面積×1.2」で求めるのが一般的です。延床面積が平米ではなく「坪」で表記されている場合は、「坪数×3.3」をすると、平米単位の面積が割り出せます。

上記を踏まえ、「200平米の外壁塗装」について考えてみましょう。

200平米の外壁塗装が必要になるのは、延床面積50坪（165平米）の住宅です。200平米は畳で表すと、110～138枚分になります。

夫婦、子どもの4人家族が暮らす住宅の一般的なサイズは、30～50坪だといわれています。30坪（約99平米）あれば、コンパクトながらもそれぞれの部屋の機能性を重視できます。延床面積が165平米になると、よりゆとりを持った暮らしの実現が可能です。

200平米の外壁塗装にかかる費用相場

外壁塗装の費用相場は、1平米あたり5,000～1万円です。200平米の外壁塗装を行うときは、「200×5,000～10,000」で、相場は100～200万円となります。

業者によっては100万円を切ることもありますし、グレードの高い塗料を使用したり、3階建てや狭い場所での作業など、作業条件が複雑になったりすると、費用は200万円を超えることもあります。

一般的な平屋や2階建ての住宅なら、150万円前後が相場だといえるでしょう。

外壁塗装の費用内訳

見積書などを確認するとわかるように、外壁塗装にかかる費用は細かく項目が分かれています。項目ごとの費用目安も知っておくと、適正な価格を請求されているかがさらに理解できるようになります。主な費用項目は、次の通りです。

足場代・飛散防止ネット代

2階建てや3階建ての住宅の外壁塗装には、作業のための足場が必要です。また、メッシュ状の飛散防止ネットを張ると、近隣の住宅に塗料が飛び散らないだけでなく、作業員の転落防止にもつながります。

足場の費用目安は、1平米あたり500～800円、飛散防止ネットは1平米あたり100～200円です。

高圧洗浄代

長年、外壁を手入れしていないと、カビ、コケの繁殖や汚れの付着なども起こります。この状態で塗装をすると、仕上がりに影響することもあるので、状況に応じて事前に高圧洗浄を行います。

高圧洗浄の費用目安は、1平米あたり150～300円です。水のみでの洗浄では汚れが落ちない場合は、1平米あたり200～500円ほどの、「高圧バイオ洗浄」を行うこともあります。

コーキング（シーリング）代

外壁には、板状の壁材（サイディングボード）が使用されるケースが多く、その継ぎ目を塞ぐのがコーキング（シーリング）です。外壁塗装では、下地処理の一環として、コーキング（シーリング）の補修も行います。

既存のコーキングの上に新たなものを打つ「増し打ち」の場合の費用目安は、1平米あたり400～1,000円です。既存のコーキングをはがして新しいものと交換する「打ち替え」は、800～1,500円ほどと「増し打ち」より高いですが、塗装効果を高められるのでおすすめです。

養生代

窓や玄関のドア、サッシなどの開口部には、養生をして塗料がかからないようにします。マスキングテープやビニールテープを使った養生代は、実施箇所ごとに1,000円ほどです。高く感じるかもしれませんが、材料代のほか、工賃も含まれます。

養生する場所が多いほど費用がかかるので、窓や植栽など養生が必要なものが多い住宅に住む人は、養生代がかさむ可能性があることを覚えておきましょう。

塗料代

外壁塗装に使用する塗料代は、費用の多くを占めます。外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りをするのが一般的ですので、3回分の塗料が必要です。

塗料にはさまざまな種類があり、価格も大きく異なります。グレードの高い塗料は当然価格が高いですが、耐久性に優れており長年塗り替えをしなくてよいので、結果的にメンテナンスの手間や塗り直しの費用を抑えられるのがメリットです。

単価の安い塗料は、外壁塗装の費用負担を軽減できますが、グレードの高い塗料よりも耐用年数が短いので、数年で塗りなおさなければなりません。

費用目安は、耐用年数5年ほどで最も安価なアクリル塗料が1平米あたり1,000～2,000円、耐用年数が15～20年と長いフッ素塗料などは3,000～4,500円です。住宅の外壁塗装には、耐用年数10～15年で、中間ぐらいの価格のシリコン塗料が多く選ばれています。

付帯物塗装代

外壁だけでなく雨樋や天戸、シャッターボックス、軒裏天井といった、付帯物も併せて塗装をしたいと考える人もいます。付帯物は、塗装箇所が多いほど費用が高くなり、特に戸袋やシャッターボックスのように塗装面積が大きいものが多いと、費用はよりかさみます。

付帯物の数、塗装面積による変動もありますが、費用目安はトータルで10～20万円ほどです。

その他費用

外壁塗装の際には、材料を現場に運んだり、職人が現場に向かったりしなければならないので、運搬費や交通費がかかります。また、塗装の際に発生した産業廃棄物を適切に処理するための、廃棄物処理費も必要です。

塗料や塗料缶、塗装に私用した刷毛をはじめ、外壁塗装時に発生したものは、一般ごみとして廃棄できず、専門業者に回収してもらわなければなりません。こうした諸々の費用は、トータルで2～3万円ほどになります。

外壁塗装の費用を抑えるポイント

200平米の外壁塗装は、安くても100万円ほどと大きな出費になります。少しでも費用を抑えて施工したいと思った場合は、依頼タイミングの工夫や助成金の申請など、さまざまな方法を検討しましょう。

劣化しすぎる前に施工する

長年メンテナンスをしないと外壁の劣化が進行し、高価な「高圧バイオ洗浄」をしなければならなかったりと、費用がかさみやすくなります。外壁に使用している塗料は、グレードによって耐用年数が決まっているので、耐用年数を超える前に、早めにメンテナンスを行いましょう。

相見積もりを取る

1社の見積もりでは適正な価格かがわかりにくいので、複数の業者に見積もりを依頼するのも費用を抑えるポイントの1つです。相見積もりを取る場合、業者は2～3社、多くても4社ほどに留め、同じ条件で見積もりを提示してもらいましょう。

相見積もりは費用を抑えるだけでなく、業者の対応も知れるチャンスです。安くても対応が悪い、信頼できるか不安だと感じたら、別の業者を検討するなど、うまく活用してよりよい業者を選ぶようにしてください。

また、相見積もりを取ることを事前に伝える、依頼しない場合は断りの連絡を必ず入れるなど、相見積もりでの顧客側のマナーも守るようにしましょう。

助成金・補助金を申請する

外壁塗装工事に対して、助成金や補助金を支給している自治体もあります。省エネにつながる断熱性や遮熱性のある塗料を使うといった支給条件はもちろん、支給額も自治体によって異なります。助成金・補助金制度を導入していないケースもあるので、事前のリサーチも忘れてはいけません。

火災保険を利用する

火災保険は火災だけでなく、契約内容によってさまざまな災害による損害を補償してくれます。自然災害で外壁がダメージを受けた場合は、外壁塗装に火災保険を利用できることもあるので、保険会社に相談しましょう。

時期を見極めて依頼する

外壁塗装にも繁忙期と閑散期があり、閑散期に依頼すると割引価格で施工してくれるという業者も少なくありません。外壁塗装の閑散期といわれているのは、屋外での作業が大変な夏と冬です。

積雪によって冬の塗装ができないといった地域もありますが、昨今は塗料の品質も向上しています。よって、施工ができる環境が整っていれば、気温や湿度の条件があまり合っていない場合でも外壁塗装ができるケースが多いです。

急ぎの塗装でない場合は、時期を見極めて依頼をしてみるのもよいのではないでしょうか。

200平米の外壁塗装相場は100～200万円！信頼できる業者を見つけて依頼しよう

200平米の外壁塗装を行う場合の相場は、100～200万円ほどです。内訳や項目ごとの費用目安も理解していると、「この項目が高いのではないか」「極端に安い理由は何だろう」と、正しい業者選びがしやすくなります。

外壁塗装は安い工事ではありませんし、家の「顔」ともいえる外見に関わる重要なものです。相見積もりなども活用し、安心して任せられる業者を見つけましょう。

マルセイテックでは、外壁塗装に関するご相談を承っています。

塗料のグレードや施工手順、費用など、些細な疑問でもお気軽にお問い合わせください。