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ケラバと破風の違いとは?それぞれの特徴を解説!

 

ケラバと破風の違いとは?それぞれの特徴を解説!

 

住宅には、家を維持するために必要な箇所がいくつもあります。そのなかでも、ケラバと破風は、屋根を維持するために重要な役割を持っている箇所です。

 

ケラバと破風は、似たような場所にありますが、それぞれ役割が違います。それぞれどのような特徴を持っているのか、知らない方も多いでしょう。

 

今回はケラバと破風の違いについて、それぞれの特徴を詳しく解説します。

 

ケラバって何?

 

切妻屋根や片流れ屋根の端に出ている、屋根の箇所をケラバと呼びます。屋根材の正式名称ではなく、場所を示す名称です。

 

建築用語の一種で、雨樋が付いていない屋根の端を指しています。ケラバという名称は、形状が昆虫の羽根に似ていることが理由とされているようです。

 

破風って何?

 

建物の屋根にある妻側の部位を「破風 は」」と呼びます。側面の壁のことで、破風周辺に取り付けられている板が「破風板」です。

 

破風板は雨風から、屋根を守るために取り付けられます。名前の由来も「風を破る板」と漢字で書くため、役割から名づけられたのではないかと言われているようです。

 

■ケラバの役割■

 

ケラバは、具体的にどのような役割を持っているのでしょうか。ケラバの役割としては、下記の通りです。

 

  • 日当たりを調整する
  • 外壁の劣化を防ぐ
  • 雨漏りを未然に防ぐ

 

ケラバの役割とは、どんなことが考えられるのか詳しく解説します。

日当たりを調整する

ケラバがあれば、住宅に向かってくる日当たりを調整できます。夏場は直射日光で室温が高くなりがちですが、ケラバがあれば日差しを遮ってくれるので室温を下げる効果が期待できるでしょう。

 

また、冬場は日の角度が低いため、ケラバがあっても住宅に日光を取り入れることができます。ケラバは季節によって、うまく日当たりを調整できるので住宅にとって必要なパーツの一つです。

外壁の劣化を防ぐ

外壁は常に雨風にさらされている環境にあるため、徐々に劣化していきます。しかし、ケラバがあれば、雨や紫外線が外壁に当たらないよう調整できるので、外壁の劣化を最小限に留めることが可能です。

 

外壁が劣化すれば、住宅の見た目が悪くなる可能性がありますが、ケラバがあればいつまでも綺麗な住宅に維持できます。

雨漏りを未然に防ぐ

ケラバは雨仕舞の効果があるので、屋根の内側や住宅への雨漏りを防げます。台風や大雨などの自然災害から雨漏りを防げるので、住宅の安全性を高めるきっかけになるでしょう。

 

■破風の役割■

 

破風はどんな役割を持っている住宅のパーツなのでしょうか。破風の役割としては、下記の通りです。

 

  • 雨や風を防ぐ
  • 雨樋の基礎的な部分
  • 防火効果

 

破風とは、どんな役割を持っているのか詳しく解説します。

雨や風を防ぐ

屋根の構造的に、上からの雨や風に強い性質を持っていますが、横からの雨や風には弱いといったデメリットがあります。しかし、破風があれば、屋根の横から雨や風が当たっても、住宅のなかに雨や風が入り込む心配がありません。

 

特に破風板があれば、劣化しない限りは雨や風が住宅に入り込む心配がないので、耐久性の高い住宅に仕上げられます。

 

雨樋の基礎的な部分

破風は雨樋の基礎的な部分でもあるため、雨樋の効果を最大限に高める効果が期待できます。雨水を屋根に留めることなく、綺麗に地面に流せるので、雨漏りのリスクを低減できるでしょう。

 

また、雨水による外壁の劣化が防げるため、住宅の耐久性向上にも繋がります。

防火効果

破風があれば、屋根に向かって伸びる火の手を遮るので防火効果が期待できます。基本的に火は下から上に登っていくのですが、破風があれば屋根への延焼を遅らせることが可能です。

 

火の手がまわる勢いを留められるので、被害を最小限に食い留められる可能性が高くなります。

 

■ケラバと破風の違いとは?■

どちらも屋根のパーツですが、ケラバと破風ではどのような違いがあるのでしょうか。まず屋根の材料が異なります。ケラバの場合は、屋根の端の箇所になるので、火災保険が適用されるケースが多いです。

 

ただし、破風の場合は、補修というよりは新しい物への交換が求められるので、高額な補修費用がかかるケースがあります。こちらも自然災害による破損であれば、火災保険が適用されることがあるでしょう。

 

それぞれ役割は似ていますが、補修する際の材料などが異なるので、業者に依頼する際は覚えておくと良いです。

 

■ケラバと破風のメンテナンス方法■

ケラバと破風は、どちらも屋根のパーツですが、メンテナンスを行う場合はどうすれば良いのでしょうか。ケラバと破風のメンテナンス方法について詳しく解説していきます。

ケラバのメンテナンス方法

ケラバのメンテナンスは、使用しているパーツによって異なります。目安としては10年程度を目途に定期メンテナンスを行うのがおすすめです。

 

ただし、スレート屋根のケラバに関しては、一度屋根を取り外さないと劣化状況がわかりません。そのため、一度メンテナンスを行うときは、大掛かりな対応が求められる可能性があります。

 

瓦屋根のケラバは、土台の補強といった形でメンテナンスを行う必要があるでしょう。定期的にメンテナンスを行って、問題ないか検診を行ってください。

破風のメンテナンス方法

破風は劣化すると、塗装が剥がれるといったトラブルが生じるケースがあります。耐久性や防水性が下がってしまうので、定期的に塗装の塗り直しが求められるでしょう。

 

破風が劣化してひび割れなどが生じているときは、新しい物に交換しないといけなくなります。業者に確認してもらい、交換の必要があるのかしっかりチェックしてください。

 

■ケラバの劣化原因■

ケラバが劣化すれば、雨漏りが発生して住宅内部に雨水が侵入する恐れがあります。そのため、事前にケラバの劣化原因を特定しておき、状況に応じてメンテナンスを行うことが大切です。

 

ケラバの劣化原因としては、下記の通りです。

 

  • 土汚れ
  • 経年劣化による破損

 

ケラバの劣化原因について、詳しく解説します。

 

土汚れ

ケラバには時間が経過するほど、土汚れが溜まっていき、雨水が綺麗に流れないトラブルが生じる可能性があります。雨水が綺麗に流れないと、徐々に内部に雨漏れが発生してしまい、腐食の原因になる恐れがあるでしょう。

 

土汚れは表面から確認するのは難しいので、事前に業者に連絡して土汚れが溜まっていないかチェックしてもらってください。

経年劣化による破損

ケラバは経年劣化によって破損する恐れがあります。ひび割れなどが生じているときは、雨が入り込んで腐食の原因になる可能性があるでしょう。

 

ケラバのメンテナンスは10年程度が目安なので、定期的にチェックしてもらい、問題が劣化していない確認してもらってください。

 

■破風の劣化原因■

破風は劣化すれば、住宅の破損に繋がる可能性があります。事前に劣化原因を把握しておき、急なトラブルに対応することが大切です。

 

破風の劣化原因として考えられるのは、下記の通りになります。

 

  • 紫外線
  • 雨風
  • 自然災害

 

破風の劣化原因について、詳しく解説します。

 

紫外線

破風は紫外線の影響を受けやすい位置にあります。紫外線を受け続けると、破風の塗装が剥がれたりひび割れたりして、雨漏りが生じやすくなる可能性が高いです。

 

基本的に破風は耐久性が高いですが、20年ほど経過すると劣化が目立ち始めます。劣化する前にメンテナンスを受け、雨漏りが生じないよう補修してもらいましょう。

 

雨風

破風は常に雨風にさらされている状況にあるので、劣化の原因になるケースがあります。雨風によって劣化すると、水が屋内に侵入してしまい、腐食の原因に可能性が高いです。

 

破風が劣化していないか定期的にチェックし、雨漏りが生じないよう対策を講じていきましょう。

自然災害

台風や地震、大雨などの自然災害の影響で、破風が破損するケースがあります。自然災害による破損の場合は、火災保険が適用されることがあるので事前に確認しておきましょう。

 

他にも、雪が多い環境では、屋根から雪が落ちるときに破風が破損するケースがあります。雪が多いときは破風が破損していないか定期的にメンテナンスを行っていきましょう。

 

ケラバや破風が劣化したときのリスク■

ケラバや破風は劣化すると、さまざまなリスクが生じます。放置すると、住宅に大きな損害を与える可能性があるので注意が必要です。

 

ケラバや破風が劣化したときのリスクとしては、下記の通りになります。

 

  • 破風が落下
  • 雨漏り
  • 住宅の腐食

 

ケラバや破風が劣化したときのリスクについて、詳しく解説します。

屋根が落下

ケラバや破風が劣化すると、最悪の場合は屋根が落下するリスクがあります。かなり劣化しないと、屋根が落ちるような状況にはなりませんが、剥がれて落ちやすくなるので注意が必要です。

 

腐食が進むと、屋根の劣化が激しくなるので、定期的にメンテナンスを行って状態を把握しておきましょう。

 

雨漏り

ケラバや破風は雨水が住宅内に侵入しないよう、遮る役割を持っています。しかし、経年劣化で防水性が失われれば、雨水が侵入しやすくなり雨漏りが発生する可能性があるでしょう。

 

ケラバや破風は屋根のパーツであるため、劣化の状態を目で確認しにくい箇所となっています。そのため、劣化状態に気付かず、雨漏れを許してしまうケースが多いです。

 

経年劣化を見落とさないためにも、定期メンテナンスを行い、雨漏りが発生しないか細かく業者にチェックしてもらうことが重要になります。

 

住宅の腐食

ケラバや破風が劣化すれば、雨水が侵入し、住宅が腐食する可能性があります。特に屋根材や外壁材が腐食してしやすく、住宅の寿命を短くするリスクがあるでしょう。

 

ケラバや破風の状態に問題がないか、細かくチェックしておき、腐食するまで雨漏りを放置しないよう対策を講じてください。

 

■ケラバと破風の違いを把握してメンテナンスしていこう■

ケラバと破風は、同じ屋根のパーツですが、材料や役割が異なります。それぞれの役割を把握したうえで、劣化を放置しないよう定期メンテナンスを行っていきましょう。

 

ケラバと破風の劣化を放置してしまうと、雨漏れや腐食の原因になる恐れがあります。屋根は普段から目にする機会が少ないので、業者に定期メンテナンスを依頼して綺麗な状態を維持させていくことが大切です。

 

今回紹介したケラバと破風の違いを把握して、屋根のトラブルを回避できるようにしていきましょう。

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